シングルボーイ下位時代

しょっぱいドルヲタが細々と喋ります

”読む”ドルヲタ落語「雛鍔」

overture(出囃子)

≪文字数→約7000文字/読了目安→5~10分≫

(※原作『雛鍔』の簡単なあらすじはこちらからどうぞ)

え~、

どうも毎度格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。

まぁ"毎度"と言っても実に更新の不規則なこのブログ。

気付けば歳はとるわ、花は枯れるわ、衣服は伸びるわ、推しは卒業するわで、

「光陰矢の如し」なんて言葉の意味をしみじみ噛み締める今日この頃でございます。

えぇ~、しかしなんですかネ、

思えばこのブログにしたって何にしたって、

物事を始めた当初の心境というのは、実に純粋で美しいものです。

下手な先入観もなく謙虚なモンで、

そもそも私利私欲や助平心なんてェのは、生まれる隙がございません。

ところが人間の脳ってのは、

たいがい都合の悪い記憶と物事の初心を全自動で忘れるようにできているものです。

子から大人になるにつれ新たな事柄に「慣れる」のは一向に構いませんが、

同じ「なれ」でも「狎れ」ちゃあイケません。

趣味、運動、人間関係から勉学、娯楽、放蕩の類に至るまで、

初めて触れた際の感動を忘れず、

決して眼前の幸福を「あって当然」と思わない心構えというものが大切です。

それにしても、「知らぬが仏」たぁよく言ったモンです。

っていうのもネ、

思うに物の価値なんてぇのは、時として見抜けないくらいが丁度良いモンで…

「あーあ、ヲタクやめたくなっちゃったなぁ、」

<どしたィ、オメェらしくもない。

曲目当てと言いつつヌルヲタDDをズルズル続け、

各界隈をあっちへフラフラ、こっちへフラフラうろつき回り、

口では無欲と語りながら些細なレスや認知に一喜一憂する凡ヲタっぷりを隠せず、

暇人が過ぎて始めたネタツイ・ブログで何人かの暖かい人達が気を遣って付けてくれたふぁぼや高評価を真に受けて図に乗り、

すっかりなんちゃってクリエイター気取りの馬面亭下腹(うまづらてい げばら)らしくねぇじゃねぇか、シャッキリしろぃ!>

下「おいそれ以上俺の…というか著者の悪口を言うのはやめろぃ!

これで…というか、あれで意外とデリケートなんだからよっ!

それに、”楽曲派”なんざぁ便利な言葉を隠れ蓑にして、

いい歳こいて年端もいかねぇ女児を追いかけてるオメェはどうなんだぃ!」

楽<フフフ…いいか下腹?

楽曲派の"楽"は、「楽しむ」の"楽"だ。

…つまりそういうこったぃ。>

下「したり顔でなにを言ってんだかコイツは。」

楽<それよりもよぉ、

さっきの話はどういうこった?

最近は特にオメェの推しに事件や卒業もなかっただろうし、

よければミニライブの開演待ちの暇つぶしに、サクッと事情を聞かせてくれよ>

下「オメェは正直が過ぎていつも一言多いな…まぁいいや。

こないだな、アイドルについて何にも知らない友人を推し箱の現場に連れてったんだ」

楽<お!新規を呼んで布教活動かい?熱心なこった!>

下「まぁ話は最後まで聞けよ。

そこでな、あまりの感覚の違いにビックリしちまう事があってよぉ…」

下「おい、あんまウロウロすんなィ!

土日のショッピングモールイベはヲタと家族連れが入り乱れるカオス現場なんだからな

アリオりはべり、モリタウン。千里の道もセルシーから…ってなモンで、

モールイベも実に奥が深…」

新『ふ~ん、これがアイドルのイベントかい。はじめて来たから色々と新鮮だネ』

下「ってなんも聞いてねぇでやんの。

まぁそうだよな、

アイドルに関してなんの知識もないド新規のオメェからしたら、

目に映る何もかもが新鮮だよな。

にしても今日は礼を言うぜ。

なんてったって貴重な休日に、

"ちょっくらアイドルのイベント見に行かないか?"なんて、

けったいな誘いに二つ返事で乗ってくれたんだからよォ」

新『いやいや、僕もうっすら気になってたから丁度よかったさ。

それより…』

下「ん、どうした?」

新『あの後ろの方でひたすらジャンプしている人達はなんだ?

高く飛べるほどモテるのか?』

下「アレはマサイといって…ん~、たしかにパロディ元の国ではそうなんだが…

逆に日本では、飛べば飛ぶほど周囲に引かれる傾向があるな。」

新『ふ~ん、そうなのか。

あ、おい!なんか前の方でこう…手を鳴らしながら、

アイドルをドジョウ掬いみたいに仰いでる奴らがいるぞ!

あれは何なんだ?雨乞いか何かか?』

下「アレは”ケチャ”の派生で”パンケチャ”といってな…

ん~、それも確かにパロディ元の国では正解なんだが、

今の日本では雨じゃなく”レス”っていう、雨粒とは全く別のモノを乞う踊りのひとつだな、うん。」

新『ふ~ん、アイドル界の専門用語は複雑だな。お、何だコレ?』

下「今度はどうしたィ?」

新『おい、なんか変な紙を拾ったぞ』

下「お…ホントだ。(おいおい、こりゃ握手券じゃねぇか)

ん~、たしかにこいつァ変わった紙だ。そんじょそこらじゃ見かけねぇ。

時にオメェ、こいつぁ何だと思う?」

新『う~ん…モールの名前と今日の日付、

それに四角い枠の中にビッシリ文字が書いてあるから…

あ、さてはあれだろ!”お客様の声カード”ってやつだろ!』

下「ほほぉ、そう思うか」

新『ああ、間違いねぇ。

こいつぁ、”客から忌憚のない意見を頂戴する”なんて生易しい名目で出回ったが最後、

時に暇な主婦が家庭内で溜めたストレスを吐き出し、

時に童心に溢れすぎた暇な大学生がボケのつもりで一つも面白くない大喜利をかまし、

時にそれに対する店員さんの鮮やか過ぎる解答がネットでしばしば話題になったりするでお馴染みのアレだろ!

”お客様の声カード”だろ?な?な?』

下「お…おう、いかにもその通りだ(やけに偏見強ェなオイ)」

新『やっぱりか!ネットニュースで取り上げられてるのは見たことあったが、

こうして実物を生で拝めるのは初めてだ!ありがてぇ!

これがお客様の声カードか!なんて神々しい響きだ!!!』

下「そっか、お前んち”超”がつく程の金持ちだモンな。

滅多なことでもないかぎり、ショッピングモールなんて庶民の場には来ないんだよな。

そりゃあ珍しいだろうさ。(よりによってミニライブよりそっちに食いつくかぃ…)」

新『あぁ。ところでこれ誰が書いたか分からんが、たしか専用の投函箱に入れればいいんだよな?』

下「あ、あぁ、そうだが…その前に、ちょっくらその紙を俺に貸してみ…」

新『じゃあパパッと入れてくるんで、ここで待っててくれ!

こういうの一度やってみたかったんでぃ!』

下「あ、オイ!待っ……行っちまったよ。」

下「ってな事があったんだよ、

オメェどう思うよ?」

楽<どうって、どうもこうもねぇだろ。

ヲタクにとっての握手券つったらそりゃもう…

円より元よりユーロより遥かに価値のある最強の貨幣じゃあねぇか>

下「あぁ、やっぱりそうだよな。」

楽<あったりめぇよ!

迷わず$よりドルを選んだ世界基準の現場ヲタ達にとっちゃ、もはや当然といっていい肌感覚だろうよ>

下「だよなぁ、にしても1回たった数秒の握手が世界基準なんて悲しいわ~すたもあったもんだよ」

楽<まぁな。

♪だけど虫ケラヲッタクよわ~い~♪

♪囲みチェキ積めな~い♪>

下「トンチキな替え歌はやめろぃ!

まぁ話を戻すけどよ、

オレたちヲタクももっと考えるべきだと思うんだ」

楽<というと?>

下「今こそ初心に返って一般の目を意識するというか、

たとえばこういう家族連れや一般人がよく通る会場でのリリイベで、

推してるアイドルごと変な目で見られそうな奇行は極力控えていくべ…」

スタッフ「お待たせしましたリハーサル始めま~す」

アイドル「よぉ~し!かなりの高頻度で対バンセトリの後半に差し込みがちな鉄板沸き曲いっくよ~!!!」

下・楽「<あぁ~~~~!!!!!

よっしゃいくぞぉ~~~~~!!!!

\壺!!!/

\数珠!!!/

\アクセ!!!/

\水!!!/

\印鑑!!!/

\布団!!!/

悪徳商法~!!!/ >」

スタッフ「リハーサル終わりま~す」

アイドル「ありがとうございました~本番もよろしくお願いしま~す!」

楽<ふぅ…言ったそばからやっちまったな…>

下「あぁ…

やはり『恋の氷菓子~トイチでCHU!』はベテランの尼さんすらヘドバンさせる超神曲だな…」

楽<あぁ、”氷菓子”と”高利貸し”を掛けるムンク♂のセンスは流石だな>

下「だな。ガチでグループの名前が氷菓子の某正統派カバーユニットもビックリだよ。

って、そういえば今日はアイツ来てねぇのか?」

楽<アイツ?>

下「あぁ、アイツだよ。

東の無銭でガッついて、

西のリリイベではしゃぎ倒し、

ほとんど物販に金落とさない癖に、

増やし過ぎた推し全員に向けて認知とレスとリプとふぁぼを要求する超絶ピンチケのアイツだよ」

楽<あぁ、それならさっきからお前の後ろにいるぞ>

ピ≪チャオ♪≫

下「うわッ!で、出やがったなテメェ!

一体どこから聞いてやがった?」

ピ≪なんにも聞いてねぇさw

ところでその手の"お客様の声カード"、

ひとつオイラにも分けてくれねぇかい?w

…なんてなwフヒャハハハハハwww≫

下「要するに始終盗み聞いてやがったんだなチクショウめ!

誰が大事な握手券をくれてやるもんかよ!

ほら、どっか行きな!しっしっ!」

ピ≪ったく、なんだよつめてぇな。

それじゃ、オイラはダチが管理してる最前に行って優雅に開演待ちといくかね、

ほ~ら、スススのスっと。≫

下「ったく、やっと行きやがった。

にしても腹が立つ奴だぜ」

楽<まぁまぁ、せっかくのリリイベでストレス溜めたって仕方ねぇじゃねぇか、

ほら…出てきた!ミニライブ始まるぞ!ペンラ炊けぃッ!>

下「おうよっ!!!」

下「いやぁ~、30分に良さが凝縮された最高のライブだったなぁ!」

楽<だな!この分なら来年には武道館も目じゃねぇや!

っと、いけねぇ。

ライブに夢中でつい握手券買い忘れてたんで、

特典会が始まる前にちょっくら物販行ってくるわ>

下「おう、美人マネにガッつくんじゃねぇぞ!」

楽<馬鹿言うんじゃねえや!

こちとら生粋のロリコ…楽曲派でぃ!>

下「いやもうほとんど自分で言ってんじゃねぇか…って、行っちまった。

はてさて、こっからはお待ちかねの特典会だね。

今日の残弾は…と、全握1に個別2ってところか。

ちょっと心もとない気もするが、

リリイベもまだまだあと数か月近くは続くってなもんで、

今から頑張り過ぎて発売週に息切れ…なんて恰好が付かねぇもんな」

{ほほぉ全握1に個別2か。}

下「うわッ!い、いきなりなんでぃお前は?

待機列ならここじゃなくてあっちで…」

{寝言いってんじゃねぇ!

お前この顔を忘れたとは言わせねぇぞ!

貸してた3千円、今日こそ返してもらおうか!}

下「あ、あぁ!お前か!

現場被るの久々だったんで軽く顔忘れてたが、ようやっと思い出したぜ。

(ゲゲっ!コイツは…

三度の飯よりグミ…じゃなかった接触が大好きな、

接触生まれ接触育ち、推されてるヲタはだいたい敵視、

その空気を読まな過ぎる鬼ループはヲタどころかアイドル側のモチベすら奪い、

あの和田ア〇子に「あの鍵を閉めるのは貴方」と歌わせたとか歌わせてないみたいな都市伝説すら生まれ、

界隈・現場・地域・国…その他一切関係なく可愛いメンとの接触ある所もれなく隙なく顔を出す、

クソ厄介なキングオブ接触厨じゃねぇかぁあああ)」

接{思い出したか?

ならお前が俺から借りた三千円の事も思い出したよな?}

下「え、あぁ確かに前に借りたなw

あの日はたしか…」

接{地下現場で手売り物販に連番で並んでいた時、

いざお前が推しに金を払うタイミングで財布に手持ちがないことが発覚して、

とっさに後ろにいた俺から3千円借りたこと、今更忘れたなんて言わせねぇからな}

下「あぁ、そういえばそんなこともあった気がするな…うん。」

接{あそこで俺が助けてなかったらお前は推しの前で赤っ恥かいてたところだったんだぞ?

分かるか?

電子マネーに変換しすぎていざっていうときに現金ありませんでした」なんて言い訳、

泣く子も黙るドル物販じゃ通用しねぇんだよ!}

下「おい、著者のヲタ友のリアルエピソードをそれ以上イジるのはやめろ!

せの〇すたぁ現場の舞台上物販でメン・運営・観客の全てにその醜態を晒したなんてこと、

ここでバラすのはやめろよ!ぜったいにやめろよ!

あとこうやって勝手にブログでネタにすると次に現場被った時に著者が気まずいんだよ!」

接{そんなん知ったことか!

さぁ返せよ3千円!

それさえあれば今日俺はあと3回多く接触を積めるんだ!

さぁ出せよ!さぁ!さぁ!さぁ!}

下「うぅ…そんなSURFACEみたいこと言うなよぉ…

あ、残念ながら今日も手持ちがないからさ!

今からATM行ってたら特典会終わっちゃうじゃん?

だからさ、ほら、ちゃんときっちり返せるように返済はまた次回ってことで…」

接{しゃあねぇな、じゃあそれでいいよ}

下「へ?」

接{だからぁ!その手に持ってる握手券3枚の現物返済でいいって言ってんだよ!

オメェさっき自分で声高らかにいってたじゃねぇか

全握1枚に個別2枚、計3枚でちょうど3千円だ。

利息分は消費税でチャラってことにしといてやるよ。

ほら、分かったらさっさとそいつをよこしな。}

下「いや…でもほら…俺のもってるこの握手券赤いじゃん?

だから普通のヲタより3倍速く剥がされちゃうかも…」

接{リリイベ2部用の握手券は全部赤だよ、

3倍なのはオメェの言い訳のバカさだバカ!}

下「うぅ…か、勘弁してくれよぉ…

ちょうど今が推しに認知されるかどうかの大事な時期なんだよぉ…

同じヲタならわかるだろぉ…?」

接{知るかそんなん!

さぁ早くそいつを渡せ!しまいにゃ手が出るぞ!!}

下「うぅ…(くそ、なんとかこの状況を打開する一手はないか…)」

ピ≪こんなも~の拾~った♪こんなも~の拾~った♪≫

下「ピ、ピンチケ!(しめた!コイツいいところに戻ってきやがった!)」

接{あぁ、なんだこいつは?}

ピ≪取り込み中失礼するよ!

なぁ下腹聞いてくれよ、

さっき道端でこんなもの拾ったんだ。

小さい紙に日付とこのショッピングモールの名前、

それに四角い枠の中にびっしり文字が書いてある。

こりゃ一体なにかな?もしかして、お客様の声カードかな?ニヤニヤ≫

下「は、はぁ…どうだかなぁ…(こ、こいつ!さっき盗み聞いた話を悪ノリだけでマネしてやがる…!)」

接{お、おい待てよ…こいつまさか、握手券を知らねぇのか?}

下「(ええい、こうなりゃイチかバチかだ!)

あ、あぁ。

こいつは俺が今日連れてきたCrazy完全な新規でな。

この箱どころかアイドルイベそのものについて全く知識がねぇ。

それどころか、”握手会”っていう概念そのものを知らないから、

当然”握手券”なんて物の存在を知る由もねぇ」

接{そ、そうなのか…

おいお前、さすがに好きなメンバーの一人くらいはいるだろ、

推しは誰なんだ?}

ピ≪”オシ”ってなんだ?

押し寿司のことか?≫

接{ま、まさか、「推し」って言葉から知らないのか!?

こいつぁ驚いた、

在宅ですら…いや、今やアイドルに興味のない一般人ですら知ってるようなもんなのに

”推し”を知らねぇのか…}

下「…(よーしよしよし、なんだか分からんが混乱してるぞ。

あとは隙を見てあの雑多な人混みの中に逃げこんじまえば…)」

接{う、うぉ~んうぉんうぉん!!!}

下「え?お、お前まさか泣いてるのか?」

接{お、俺は間違っていた、

俺も初めて握手会に行った時はもっとピュアに接触ができていたはずだ、

それなのに今はなんだ…

年端もいかぬ美少女に大人気なく身勝手な態度で接し、

よく分からんTwitterネームを自ら名乗って認知を要求し、

1日8周は当たり前のヘビロテループでメンと一般ヲタのメンタルを萎えさせ、

密着を狙うだけの卑しい2チェキ撮影を重ねる…

そんな汚れきった俺に対して、こいつはなんて美しいんだ!}

下「そ、そうか?」

接{当然だ!

こいつはまだ知らないんだ!

さっきまであの舞台上でキラキラ舞い踊っていた彼女たちと触れ合えるという事実を!

金に物を言わせて多少の勝手がまかり通っちまうことを、

こいつはまだ知らないんだ!

なんて…なんて純粋な笑顔なんだ…まさに光り輝いてるよ…

なのに俺は…俺ってやつは…

自分で自分が恥ずかしい…}

下「いや、コイツの顔で光ってるのは金歯だけで、

決して笑顔は綺麗じゃないと思うぞ」

接{うるせぇ!うるせぇ!

金歯だか金馬師匠だか知らねぇがそんなん関係ねぇ!

俺が光ってると言ったもんは光ってるんだ!

よし、俺は決めたぞ!

今日から俺は接触断ちをする。

もう一度あの日の純粋さを取り戻すまで、

決して金を出してアイドルの手を握ろうなんざ思わねぇ!}

下「おいおい本気で言ってるのか?

お前から接触を取り上げるなんて、刺身パックからタンポポを取るようなもんじゃねぇか。

きっと耐えられなくて発狂するぞ?」

接{うるせぇ!男に二言はねぇ!

たとえどんなに金を余らせていようが、

1回1秒1刹那の価値を噛み締められない奴に、

ループで積むような資格はねぇ!

決めた!おい、お前!よければこの握手券、もらってやってくれねぇか?}

下「え?なんだぃ、いいのかい?

それじゃまぁ、お言葉に甘えて…」

接{どけ!お前じゃねぇ!}

下「えぇっ!?」

ピ≪ん、こいつをオイラに?≫

接{あぁ、…つっても握手券を知らねぇのか、

ん~、こいつはな…使う人間を楽しませもするが、

場合によっちゃ悩ませも苦しませもしちまう不思議な代物だ。

だがよ、お前ならきっと清く正しく、

推しのため、そして自分自身の為に真っ当に使ってくれると信じてるぜ!

だからこそほら!こうして俺が今持ってる全ての握手券をお前に託すことにするよ}

下「ひーふーみーよー…おま、これ一体何枚あるんだよ!?

色々欲張りすぎた遊〇王のデッキみたくなってるじゃねぇか!

にしても…ったく、よかったなピンチケ!

これでお前の恒例の…じゃなかった。初めての接触にもハリが出るってもんだい!

そら、ちゃんとソイツに礼を言いな!

んで…お前の言うその"お客様の声カード"っての、いつまで後生大事に握ってるんでぃ

今のうちにちゃちゃっと投函箱に入れてきな!」

ピ≪馬鹿いうな!コイツで新メンにガッつくんだ!!≫

【終】

今こそ『AIS』を紹介したいブログ。(後編)

(後編)AISメンバー紹介

\ドキッ!こういうのがガチ恋なの?/

ってなわけで前編読んでくれた方へ。

マジメな口調でたくさん喋るのって疲れますねぇぇぇぇぇ(悶絶)

ってことでここからはAISのメンバーを僕なりに紹介してみたいと思います。

しかし年齢や出身地など固定情報まとめただけだと想像する楽しみがないので、「Dis・比較なし」を基本ルールに、僕の感性で好き勝手書こうと思います。

まぁ本来レポや紹介文って、なるべく書き手の主観なしで1から10まで丁寧に作るのが好ましいのでしょうが、ガサツな僕はその手の書き方が苦手なので、

1!

4!!!

7ァァアアアア!!!

ってな感じに各人の光る部分を断片的かつ暴力的に強調します(※ってかそれしか出来ませんw)

なので、あとは皆さんの想像力で自分なりの「好き」の形を見つけてくれたら幸いです。

ちなみにクソ長いですw

「見栄張って長文書いたくせに相変わらず何も分かってねぇなゲバラw」的な楽しみ方もご自由にどうぞなので、

速度規制かかってる上にイヤホンを忘れて二重苦な電車内であまりにも暇だからブックオフの100円コーナーで買っといた大して興味もないエッセイを仕方なく読むような感覚で付き合ってくれたら嬉しいです(さよなら句読点)

ちなみに兼任メンバーの宮本茉凛については、アイドルネッサンス部の純粋な新メンバーではないという事で省略させていただきます。

なお読者さまの中に僕の推し順位を予測してくる「推しメンタリスト」がいたら怖いので、紹介順は特典会時の並びに準じます。

あらかじめご了承ください。

前置き長くなってすいません、以下より始めます。

<ふんわりオーラで困り眉、愛されカーブの器用人>

栗原舞優(くりはらまゆ)

「度胸のありそうな子だな~」

初めて生で見た時の印象がそれだった。

ガツガツしているわけでもなければ、決して引っ込み思案にも見えない。

JC3にして泰然自若を地でゆくような、そんな不思議なバランス感。

更にパーツといい輪郭といい、見る者の心くすぐる絶妙な曲線美に溢れた可憐な顔立ちも魅力的。

個人的にはこれを「愛されカーブ」と呼びたい。

特に自らチャームポイントと誇るその太い眉毛の存在感は抜群。

喜怒哀楽に合わせて大きく動くその眉毛は、舞優ちゃんの豊かな表情を盛り立てる立役者だ。

強気な発言こそないものの、歌にダンスに喋りにと、振られた課題はいつのまにか器用にこなしてたりする。

かつてボロボロだったライブMCや告知についても、気付くと噛まずにスラスラ言えている。

特典会でそのことを褒めると、

「いやぁ~、めっちゃ緊張したんですよ!リハだとカミカミだったんです~!」

とあっけらかんと笑ってみせる。

この子はなんていうか、根が強いw

補足か蛇足か分からないけど、

自他共に認める舞優ちゃんの人懐っこさはヲタにとって「殺人的」の一言に尽きる。

油断した状態で特典会に行ったヲタが「秒」で心臓を握りつぶされること請け合いである。

他メンバーとじゃれる姿も可愛らしいので、特典会時やMC時など、ちょっとした空き時間での彼女の仕草に注目してみてほしい。

一喜一憂がコロコロ顔に出る無邪気さにノックアウトされがちなそこの貴方。

舞優ちゃんの手のひらの上で転がされてみてはいかがだろうか。

あえて言おう、舞優ちゃん推せる!

(オススメ曲「愛のナースカーニバル」…全体的に歌唱パート多し!)

<歌って踊る世界観。くるくる天真ぼく爛漫!>

関澤朋花(せきざわともか)

『不思議ちゃんの魅力は洞窟に似ている。

一見、入口付近は暗く前が見づらいかもしれないが、自ら踏み込めば踏み込むほどに新たな発見が光る。』

とは、

何を隠そうこの私の言である。

「なんでわざわざ引用調にした!?」的なツッコミを全スルーしてまず伝えたいのは、草原に住みつつ日々チーズ作りに苦戦してそうな、朋花ちゃんのその独特の雰囲気だ。

でんぱ組.incの最上もがの影響で一人称は「ぼく」。

自らを「クルクル少女」と称し、自己紹介は「ただ回転するだけ」というややアナーキーな内容。

ちなみに以前「なんで回るのが好きなの?」と聞いたら、

「えっと、回ってるとお客さんがよく見えないから緊張しないんです!」

と教えてくれた。

「なるほど!そっか、ともかちゃん頭いいね!」

と返すと、

「はい!自分でも今はじめて気付きました!」と、

満面の笑みで思いつきの発言だと自白してくれた笑

長い手足を生かしたダンスは綺麗の一言に尽き、忙しなく揺れる三つ編みは舞台のどこにいても目に入る。

あとこれは少しイジワルな表現かもしれないけど、歌については「声のよさ」で得をしているような印象がある。

歌唱力もさることながら、青空に映える飛行機雲のような伸びやかな声が聞いていてとにかく心地いい。

人生訓を説くような大仰な歌詞も、彼女の声で歌われると不思議となんの抵抗もなくスッと聞ける。

ただそこにいるだけで、自分だけでなく他メンバーの魅力をも引き出してしまうスローカーブ的な存在感。

「会う回数を重ねて徐々に波長が掴めてくるのが堪らない!」という方は、ぜひAISの特典会で朋花ちゃんに(常識の範囲内で)ガッついてみてはいかがだろうか。

あえて言おう、朋花ちゃん推せる!

(オススメ曲「こいしょ!」…おっとり感とのギャップが映える冒頭ラップパート!)

<しっかり者の最年少、煌めく度胸と瞬発力!>

磯前星来(いそまえせら)

末っ子は往々にしてしっかり者に育つ。

AIS最年少の磯前星来ちゃんも、その例に漏れないしっかり者だ。

なんと候補生の活動中に中学1年生になった彼女。

自分が初めて喋った特典会ではあまりの年の差になんと声をかけていいか分からず、

「中学校では友達できた?」

と聞いてしまった。

しかもそれに対して即答で、

「はい!100人できました!」

と返してきたので驚いた。(※ちなみに会話当時4月中旬)

小さいながらに物怖じする姿を人に見せたくないのか、全てに笑顔で前のめりな姿勢には無条件で好感が持てる。

メンバー内では妹のような扱いを受けているものの、ライブ中に告知の内容を忘れてしまった際は、焦りとくやしさで涙してしまうという気高い一面も見せた。

そして、ことアドリブという分野において、グループ内でいま最も成長が見られるのはこの星来ちゃんだったりする。

突然ハマったというダジャレを武器に、ライブ中でも閃きに身を任せ瞬発的に前に出る。

ある対バンイベントで他グループとの早押しイントロ対決に挑んだ際には、

「ボタンの向きが不公平だから直してください!」

と、ルール説明中の司会者に噛みついた。

実に幼女時代の工藤遥もビックリの狂犬チワワっぷりである。

思いついたら即言いたくなり、考える前に体が動く。

「無邪気」の最大の強みともいえる”瞬発力”を武器に、AISの最年少は一心不乱にひた走る。

ちなみに他メンバー評いわく主メロのみならずハモり歌唱にも貪欲らしい星来ちゃん。

主役も裏方もこなせる未来の最年少ヒロインの誕生が今から待ち遠しい。

少女特有のダイナミックな成長速度を近くで見守りたいそこのあなた!

星来ちゃんの冒険に心寄り添い、胸躍らせてみてはいかがだろうか。

あえて言おう、星来ちゃん推せる!

(オススメ曲→「キャプテンは君だ!」…後半Cメロのハモリパート)

<躍動する存在感、舌ったらずのミニマムダンサー>

朝熊萌(あさくまもえ)

あなたが過去最も長く続けてきた事は何だろうか?

一見、あどけない笑顔の可愛らしい朝熊萌ちゃんだが、若干14歳にして彼女のダンス歴は実に10年を超える。

物心つくかどうかの3~4歳から数えて実に10年。

食事や睡眠に並ぶライフワークの域に達していても何ら不思議はない。

字面以上の説得力と視覚にダイレクトに訴えかける大胆さを兼ね備えたその動きには、彼女の体の小ささを忘れさせるのに充分すぎる迫力が宿る。

そんなキレッキレのダンスとは裏腹に、いざ喋ると絵に描いたような「子供」がそこに現れる。

見る者全てに庇護欲を芽生えさせるような「舌っ足らずさ」がとにかく可愛いのがその所以だ。

自分も特典会で、昔少しだけダンスをやっていた経験を生かし、

ダンスはロックダンスが一番得意なの?」

と知ったかぶった質問を投げてみたところ、

「えっと…ひっぷほっぷも…ちょっとだけ?…できますっ♪」

とあの口調で言われ、その先のメンバーとの会話を果たす前に頭が爆発しそうになったことがある笑

声から始まる恋(orガチ恋)もあるだろう。

声フェチ及び文字通りギャップ萌えのそこの貴方。

踊る彼女の一挙一動、

喋る彼女の一言一句を、合わせて見聞き逃さないよう楽しんでみてほしい。

あえて言おう、萌ちゃん推せる!

(オススメ曲「Faraway」…歌割り多し!ステップ主体のキレキレダンス。MAJOR世代直撃。)

<笑顔と努力とストイック!小さな体に全部入り!>

島崎友莉亜(しまざきゆりあ)

時に皆さん、スポ根系の作品は好きだろうか?

「努力」、「根性」、「汗」…etc

古き良き昭和の香る、なんともかぐわしい響きである。

一転、効率化や省略化の時代と叫ばれて久しい昨今。

その時代錯誤ともいえる真っ直ぐさで、密かにAISの精神的支柱となりつつあるのがこの島崎友莉亜ちゃんである。

若干14歳の彼女が、過去アイドルを目指し受けたオーディションは実に”通算36回”。

「不屈」「本気」なんて額面だけの言葉が一瞬で霞むようなその数字を見るだけで、思いの強さは否が応にも伝わってくる。

個人的には初めて特典会で話した際、

その”子役”的な「隙のなさ」や「そつのなさ」に、少なからず接しづらさや距離を感じたのも事実だった。

ただ何回か彼女と直接話しているうちに、

「子役的に上手く顔を使い分けているのでは」

という僕の浅はかな考えは消え去った。

思うに、

幼少より膨大な数のオーディションを受け、

およそ同年代の子が会う事のないであろう数の大人に会い、

向けられることのないであろう数多の視線を自ら浴び続けた彼女。

自己演出と反省を繰り返した末、

「見られる意識」が呼吸に並ぶ無意識レベルにまで体に定着してしまった印象すら受ける。

結果として背筋は伸び、相手の目を真っ直ぐ見つめ、美しい言葉遣いでハキハキ喋り、決して笑顔を崩さない。

そんな模範的な姿勢がいつのまにか彼女の「当たり前」になってしまったのではないだろうか。

選ぶ言葉は人の内面を映す鏡。

暗い人は暗い言葉を多用し、明るい人は明るい言葉を多用する。

ゆえに彼女の選ぶ言葉は常にひたむきで美しく、血が通い、暖かい。

年端も行かぬ少女の言動に強く胸打たれた素敵な経験のあるそこの貴方。

逃げもズルも知らないまっすぐ過ぎる等身大の彼女が、目の前の壁を一枚一枚超えていく姿に感銘を受けられるのではないだろうか。

あえて言おう、友莉亜ちゃん推せる!

(オススメ曲「完璧ぐ~のね」…歌割り多くメイン曲。最後のセリフがハマっていて爽快!)

<ブログの中で輝いて!熱さとヲタさのギャップ美少女>

橋本麗愛(はしもとれな)

【あのアイドルネッサンスの妹分】

【知名度の高い過去のアイドルソングのカバーユニット】

決して他にはないそんな2つの「強み」を武器に始まったAIS。

だが皮肉なことにその強みは強みであると同時に、

「外付けの魅力が強すぎて、メンバー個人に目が向かない」という弱みでもあった。

ゆえに結成当初のAISは、

ファン獲得に向けた最初のキッカケとなる訴求力をグループ単位では有していても、

2度、3度…と繰り返しイベントに足を運んでもらうための、個人単位での「内発的な魅力」に欠けていた。

そうした結果生まれた、「どこか箱物的なイメージが拭えない」という漠然とした閉塞感を、ある個性的な才覚によって打開したメンバーがいる。

橋本麗愛(はしもとれな)、その人である。

「空気を変える必要がある」

ファンの中にも、漠然とそういう雰囲気があった。

考えてみれば、

カバーなので当然楽曲は粒ぞろい。

スキルについては発展途上だが、メンバーも皆可愛らしくやる気がある。

事務所の力や先輩のアイドルネッサンスの実績もあり、

デビュー直後から大規模なフェスイベントにも特に苦労せず出演が決まった。

このように、見渡す限りなんら目立った問題がなかった。

そして同時に、

この「なんら目立った問題がない」という事こそ最大の問題だと、

メンバー内で誰より早く気付いたのが彼女だった。

キッカケはある日の事。

それまで同じ会場でのイベントに出演したり、事務所の配慮で被らないよう調整していたアイドルネッサンスとAISのスケジュールが、とうとう被るようになった。

先輩とはいえあくまで別グループ。

同じ時間帯に別の場所でAISとアイドルネッサンスのイベントが行われた際、

限られた時間とお金を対価に、より多くのファンが出向くのはどちらか?という問いは、

現時点でのAISにとってはあまりに残酷なものだった。

些細な糸のほつれから、更に不安は広がっていく。

そして、実際にルネッサンスのイベントと被る形となったある日の対バンイベント。

ステージではアウェーの空気に狼狽し、特典会ではまともに列が作られないほどの閑散ぶりが露呈した。

「このままではいけない」

焦りは徐々に危機感となり、佇む少女を突き動かす。

「でも具体的に何をしたらいい?」

「自分に今何ができる?」

自問自答の末、彼女は一つの答えを出した。

ブログを通し、そのあまりに正直な胸の内を多くの人に伝えようと試みたのだ。

〚大切なお話があります。 【橋本麗愛】〛

そこでは普段の浮かれた文体は影を潜め、

自分やグループの現状及び今後について、生々しい程にシリアスな文章が続いた。

それは一言で言えば”鳥瞰”

今のAISの見られ方・評価・置かれた状況や環境などその細部に至るまで、

各諸事情を内包した全体像を、彼女は誰より上から鳥瞰していた。

これにはAISのファンのみならず、当時彼女の名前すら知らなかった他グループのファンをも驚きを隠せなかった。

記事の公開翌日にはネットニュースとなり取り上げられ、

更に翌日にはその反響を受けての本人の言葉が動画で公開された。

【アイルネ妹分「AIS-All Idol Songs」橋本麗愛ブログの実直さにファン感銘】

動画内で彼女が殊更に強調しているメッセージとして、

「仮に自分がよく思われなかったとしても、AISを知ってもらえるキッカケが作れればそれでいい」

という内容が印象深い。

個人的には、かつてドン底状態だったモーニング娘。の認知度を、

嫌われキャラを演じながら1人TVに出演し続けることで守りつづけた道重さゆみの影が重なる。

候補生時代から「夢」と語る武道館への思いや、

個人の人気など度外視で今のメンバー全員で目指したいという意識。

些末事には目もくれず、常に大局を見据えるその発想のスケールの大きさには、つくづく感心せざるを得ない。

出会う人全てに聞かせる事になる自己紹介のフレーズには、

「歌もダンスもヘッタクソ!ガンダム好きの引きこもり!」と、

いわゆる”アイドルらしさ”を自ら切り捨てるような要素が自信満々に盛り込まれている。

思考停止で定型になぞらえる事を良しとせず、むしろ新たな”アイドル像”を創ってしまいそうな気配すら感じさせる麗愛ちゃん。

一筋縄じゃいかない器の大きさに心酔したいそこの貴方。

次代を拓く麗愛ちゃんの感性に、特別な期待を寄せてみてはいかがだろうか。

あえて言おう、麗愛ちゃん推せる!

(オススメ曲→「スイミング」…歌割り多くメイン曲。フカキョンと少し声似てる?)

<曲と一緒に強くなる!ポカポカ陽気の腕力歌姫!>

徳久陽日(とくひさはるか)

「名は体を表す」とは彼女の為の言葉ではなかろうか。

徳久陽日(とくひさはるか)ちゃんを見ていると自然とそう思う。

大らかな人柄。

デコ出しが映える明るい表情。

朗らかで、それでいてしっかり芯のある性格。

まるで存在そのものが春の陽気のように暖かく、その少しハスキーでよく通る歌声を聞いていると、自然と心がポカポカしてくる。

メンバーからは時に愛を込めて「バカ」と評される彼女。

それは一見すると心無い言葉に聞こえるが、

我を出し過ぎる事なく変に飾らない、常にそのままの陽日ちゃんにこそふさわしい賛辞とも取れる気がする。

特段主張が強い訳でもないのに、気付くと周囲から愛され必要とされている。

まさしく太陽のような、無条件の安心感。

そんな一見普遍的なようで、実はとてつもなく特別な存在が陽日ちゃんだったりする。

そんな彼女は歌のほかに、候補生時代にメンバー内で行われた腕相撲大会でも頭角を現した。

候補生大会では、年上を含む同年代のメンバーを次々となぎ倒し見事優勝を勝ち取った彼女だが、後に一回り近く年上の先輩・元アイドリングの酒井瞳に無謀にも挑戦し、無残にも一蹴されることとなる。

年上かつ体の大きさも全然違う相手に、全くハンデを感じず真向から挑むという無鉄砲なまでの前向きさ。

そして、表情には出さずとも明らかに口数が減って悔しさを隠せないという素直さが実に彼女らしくて良いなと感じる。

また、全編のセリフを担当しほぼメイン曲といってもいい「マジグッドチャンスサマー」では、

曲中で名前を呼ぶ部分をメンバーの名前に変えて言ったり、

「電波が~!!」

という印象的なフレーズの言い方を少しずつ変えながら模索するなど、楽曲と一緒に常に進化・成長していく心強い一面を垣間見せる。

加えてそのロングトーンの存在感はバツグンで、各曲のここぞという勝負所ではかなりの確率で彼女に歌割りが設定されている。

どのグループにもほぼ必ずといっていいほどいる歌唱担当メンバー。

「歌姫」というと本来”孤高”といったニュアンスを感じやすいのかもしれないが、陽日ちゃんの場合はその対極。

皆を包みこむような、彼女の人柄が滲む暖かい歌でAISの歌唱を引っ張ってくれる。

歌っている時の頼もしさと普段とのギャップが大好物なそこの貴方。

曲と共に歩む等身大の歌姫・陽日ちゃんを、ゆったりと暖かい気持ちで見守ってみてはいかがだろうか。

あえて言おう、陽日ちゃん推せる!

(オススメ曲→「マジグッドチャンスサマー」…セリフパートを一任されたメイン曲。文中にもある通り、毎回変わる要素が多いので要チェック!)

<まとめ>

以上です。

ここまで読んでくださった方、もしいらっしゃったらありがとうございました。

これはアイドルネッサンスにも言えることですが、AISは単なるカラオケ的なカバーで終わらず、「それぞれ生まれた時代やその背景も違う過去の名曲を、今この時代に他の誰でもない彼女たちがカバーする」というところに面白さと意義があるグループだと思います。

もちろん好きだった曲を通して在りし日の自分を懐古したり、新たな曲との出会いで知見を広げるなど、音楽面のみに拘った楽しみ方も当然できますが、

歌っている彼女達の想いやパーソナリティ、目指す場所や各々のバックボーンなどに触れた上で改めて楽曲を聞くと、また違った味わい方ができて面白いのではないかと思います。

皆さん各自の推しグル-プなど当然あるでしょうが、ぜひ何かのキッカケがあった際、気負わずフラっとAIS現場に行ってみてくださると嬉しいです。

またもしその際、この乱雑で無駄に長い紹介文が何かしらの一助となる事があればこれ以上なく幸いに思います。

それでは本当に終わります。

長々とお付き合いありがとうございました。

お粗末!

今こそ『AIS』を紹介したいブログ。(前編)

\AIS推してくれよ!!!/

ってなわけで、免許がある方もない方もこんにちは。

どうも、立ち最前ひろしです。

…ウソです、ゲバラです。

(※「よろしくね♪」の旋回)

さて、かなり久々の更新になりますが、

その点一切触れず・媚びず・顧みずいきたい今日この頃。

皆さん元気に(接触)事故ってますか?ニッコリ

ということで、早くも書いてる自分が要旨を見失いつつありますが、ここまで読んでくれた人が「これ以上は時間のムダ」と冷静な判断を下す前に、急いで本題行きたいと思います。

(※前編では「AIS結成までの流れ」

後編では「メンバー個人の紹介」について書いています。

沿革についてだいたい知ってたり興味のない人は、

「後編」だけ読むのもいいと思いますのでご自由に!)

(前編)そもそも新人アイドル「AIS」ってどんなグループ?

多くの歌手・俳優・お笑いタレントなどが所属する大手芸能事務所「ソニー・ミュージック・アーティスツ(※以下SMA)」が、

2014年に初めて立ち上げたアイドルグループ「アイドルネッサンス」。

ルネッサンス】の原義「復活」、「再生」の通り、カバーソングのみを歌い、オリジナル曲を一切持たないという、現アイドルシーンにおいて極めて異質の存在である。

SMA所属アーティストが生み出してきた名曲の数々に現代風のアレンジを加え、個々のイメージカラーを持たない中~高校生のメンバーが、全員純白の衣装に身を包み歌とダンスでパフォーマンスするのがその特徴だ。

現在、丸2年を超えた活動期間の中で、メンバーの卒業・増員など紆余曲折あったのだが、その点は今回のテーマから外れるので気になった方は各自調べてみて欲しい。

<最新シングル「君の知らない物語(原曲:supercell)」>

そして、

彼女たちのプロデュースを担当するSMA内「アイドルネッサンス部」が2016年初頭に立ち上げたプロジェクトこそ、”アイドルネッサンス候補生”である。

9名の候補生を月1回、全3回の公演を通して審査し、その結果を見て、

アイドルネッサンスへの新規加入、

はたまた別のグループとしてのデビュー、

もしくは落選…といった今後の判断を下す趣旨だった。

結果のみ大まかに要約すると、たった3回の公演を通して個性豊かな9人の候補生はそれぞれに目覚ましい成長を遂げた。

その姿はファンを大いに楽しませ感動させるだけにとどまらず、大きな節目を迎えるアイドルネッサンスにもこれ以上ない刺激となった。

【初回(お披露目)登壇直前の舞台裏】

【第二回公演時ライブパート】

【最終公演時スピーチ(※公式チャンネルにメンバー全員分の動画あり)】

こうして去る5月4日、

アイドルネッサンス2周年ライブのオープニングアクトを最後に、9人の候補生としての活動は終わった。

そして約一か月の空白を挟み、訪れた6月11日。

「アイドルネッサンス部 新体制お披露目するネッサンス!!」と題されたイベントの中で、

アイドルネッサンス6名、

候補生9名、

計15名の新体制が発表となった。

まず、

候補生「ゆめか」改め「野本ゆめか」

及び、

「すずか」改め「原田珠々華」

以上2名がアイドルネッサンスに新メンバーとして迎えられた。

次に、

2名を除く候補生7名には、

アイドルネッサンスのメンバー「宮本茉凛」を兼任リーダーとして加えた、

計8名での新グループ結成が発表された。

そのグループ名は、

「21世紀のアイドルソングを歌い継ぐ」というコンセプトのもと、

ALL

IDOL

SONGS

の頭文字から

”AIS(アイス)”となった。

<後編につづく!>