シングルボーイ下位時代

しょっぱいドルヲタが細々と喋ります

2018年アイドル横丁の思い出【前編】

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とってつけたような夏画像

 

【ここまでのあらすじ】

 

感情が高まりすぎて非科学的に爆発した2017年アイドル横丁の夏。

 

その思い出をふとした気まぐれと直近のリリイベ接触での推しメンとの話題づくりの為だけに突如ブログの形で書き上げてTLにドロップした健気すぎて泣けてくるヲタクことゲバラ

 

筆者の低い人望の割に地味に伸びるブログのビュー数。

イカやそうめんよりやっぱりアクセス数が美味しいネト廃の夏。

 

そうして青天井に昇っていく夏へのモチベ…と思いきや、浮かれるゲバラに降りかかったまさかの事態。

 

 

 

ゲバラの夏モチベの97%を占める虹の推しメンこと隈本さんから直接言い渡された絶望の現実。

しかしヲタクの心とクルトガはそう簡単には折れない。

粘ってなんとか『ホントは出るよ』の一言を引き出そうと試みるも、

 

 

これである。

端的に言って明日が見えない。

 

以前のブログ(※)であそこまで大風呂敷広げておいて、そもそも今年は推しメンが約束のグラビア横丁に出ることすらないという事実が、ただでさえ陰鬱なヲタクの猫背を更に丸くさせた。

 

sesshokujiko.hatenablog.com

 

止まらない絶望。

終わらない月光(エンリピ)。

織り交ぜる防人。

トリは女尾崎。

 

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こうやって無駄に動画ベタベタ貼るから長文に相まって更に接続重くなって読む人の不快指数上げるんだろね、分かってるならそんな無駄なことせずもっとスタイリッシュにネタブログ書けよって感じだよね、分かってる…よく分かってる…でもできなぁぁあいっっっ!!!!(←これ言いたかっただけ)

 

 

そんなこんなでSASUKE2ndステージ終盤の謎のハイハイ歩きぐらい落ち着きのないゲバラの感情が更に落ち着く間もなく訪れた別箱の推しメンの生誕イベント。

 

生誕なのにヲタクを泣かせる要素が一切なかった辺りに流石のネットコンテンツ系アイドルぶりを感じて信頼しかなかった。

 

しかも年に一度の生誕イベなのに、他メンが次々と笑いのゾーンに入って神ボケを連発し続け、主役の輝きをゴリゴリ喰われる流れになるも、「一歩引いて全体を見られる不動のリーダー」感をそこに見てヲタクは誇らしかったぞ推しメン(ムリに美談でまとめんな)。

 

あと歌よかったぞ!(とってつけたような感想)

 

ともあれ、誕生日おめでとう推しメン!

今後もポジティブ陰キャ同士、末永くネット経由で仲良くしてくれよな。

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ちなみにこの生誕イベのあとはヲタク仲間で飲みに行ったのですが、乾杯の音頭で『今年の夏はAISで色んなグループを喰ってやりましょう!!(覇気)』みたいなことを言った数時間後に上がったこのMVで見事に自分が喰われてしまいました()。

落ち着く前にオチが付いてしまったね(上手くねぇぞ)

 

 

 

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地震・雷・火事・水着。

推しグループの水着MVと5枚揃ったエ〇ソディアは出た瞬間に勝利が決まる無敵のカード。

 

かくして数時間前の生誕の余韻を秒で吹き飛ばし、『推しメン(虹)ちゅきぃ…///』以外の言葉を発せなくなる惨いまでの無語彙ぶりを露呈した限界ヲタク(初夏)。

 

去年は予科生だった関係で見切れ出演しかなかった推しメンが、正規メンになった今年はAメロ1番から堂々とソロカットで出ている上に「ケツどアップ→指クルクル→水パッシャ~ン♪(0:36~)」のめくり3段が見事にキまり秒でピヨる鳥アイコン。

心はすっかりいいケツ・夢気分である。

 

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そして仮にもタイトルに「2018年アイドル横丁の思い出~」と謳っておきながら、これだけ文量書いてきて話がまだアイドル横丁に及んでいないの冷静に考えてヤバくないですか?

 

まぁ乗りかけた船だと思って引き続き可能な限りお付き合いいただきたいのですが、ここで話を本題に戻します。

 

確かに↑の水着MVの到着によりモチベはEX昇竜拳レベルで上がったものの、肝心のグラドル横丁(※なんぞそれ?って人はググるこのブログを読んでね)にはやはり推しメンが出ないようである。

 

しかも公式の案内見るとシレっと値上げ(1K→2K)までされている始末。

 

こうして相次いで届く悲報の嵐を前に、前前前世からグラドルグラドル言っていた筆者の悲しみがいかほどであったかはだいたいのバイブスで伝わることであろう(伝われ)。

 

 

かくして複雑に入り混じった感情を胸についに迎えたアイドル横丁当日。

 

果たしてゲバラは夏に爪痕を残せたのか。

新たな出会いはあったのか。

推しメンとのエモ事案は起きたのか。

そして、あれだけ言ってたグラドル横丁には結局行ったのか。

 

すべての答えは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後編につづくッ!!!!(書けたらね!!!!)

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【AISヲタクインタビュー④】「関澤朋花」編・みつなりさん

まえがき

も~っと!アイドルの魅力はヲタクに聞け!

 

ピーリカピリララこんばんは、ゲバラです。

ってなわけで始まりましたAISヲタクインタビュー企画第4回!

 

遅筆で飽き性の筆者が見切り発車で始めた当シリーズも、ついに折り返しとなる第4回に漕ぎつけました。

 

不定期すぎる更新ながらここまで続けてこれたのも、毎回長い長いと言いつつちゃんと読んでくださり、感想など暖かいお言葉をかけてくださる皆さんのおかげです。

今後も長い長いと言いながら引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。

 

ちなみに第3回となった前回は、Bigな愛とWackな癖でお馴染みのまっくさん(@DFMACF)にお話を伺った「朝熊萌ちゃん編」をお届けしました。

 

インタビュー中に感極まってヲタク2人でスタバで泣くという珍事にも見舞われつつなんとか完成の日の目を見た萌ちゃん編なのですが、手前味噌ながらエモさとヤバさの二重奏な良いブログが仕上がったのでないでしょうか。

 

そしてなにより、インタビューを受けてくださったまっくさんとこれを機に仲良くなれた事が個人的にとても嬉しかったです。

 

ただ僕が一度その気になれば、スタバで推しメンの話をしながら涙するまっくさんのインタビュー音源を指先一つでどこでもすぐ爆音で流せるので、僕たちが既に生物的なヒエラルキーとして全く別のステージにいるということだけはしっかり理解した上で今後の僕への対応や言葉遣いをよくよく考えて欲しいなと思うばかりです。

 

さて、これ以上この小ネタを引っ張ると夜道の背後が怖いので真面目な話に移りますが、どちらかというと「点」ではなく「線」として、長い期間をかけて徐々に好意を固めていかれたまっくさんのお話は、その時々の萌ちゃんとご本人の変化を並行して追えるとても興味深いものでした。

 

改めて良いお話をたくさん聞かせてくださりありがとうございました。

でもスタバで泣いた件は一生イジります(真顔)

 

それでは、相変わらず前置き長くなりましたが、早速今回の内容紹介といきましょう。

 

本日の主役は毒舌おっとりカントリー・関澤朋花ちゃん。

インタビューを受けてくださったのは「みつなりさん(@nkl_rune)」です。

 

山形県在住の遠征ヲタクであるみつなりさん。

同じ東北出身者として、福島県出身の朋花ちゃんにどう惹かれていったのか、またどういう時に推している事への幸せを感じるか等々お話を伺いました。

 

それでは恒例となりました簡単な紹介文から始まります。

お時間許す限りごゆるりとお付き合いください。

 

 

AIS・関澤朋花ちゃんの紹介

AIS・関澤朋花ちゃん(16)

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 福島県出身で自称「田舎っ子」の朋花ちゃん。

あだ名は「もかちゃん」「とんちゃん」「ともちゃん」等々。

 

性格はマイペースのおっとり系で、絵を描いたり動画の編集をしたりと、クリエイティブな才覚を発揮してグループの魅力を発信するAISの宣伝隊長。

 

元々引っ込み思案で内向的だったため、AISの前身に当たる「アイドルネッサンス候補生」時代は誰よりも口数が少なかったようだが、最近ではメンバーに対しちらほら毒舌的な一面も見せるなど、少し不器用でちょっぴり独特な愛情表現が見られるようになってきた。

 

そして時折見せる演技力にも通ずる情感あふれるパフォーマンスは、まるで絵画に陰影を付けるように、AISのライブに目に見えない感性を添える。

 

グループ結成から約2年が経った今も「歌・ダンス・表現力・トーク力…etc」と、全てにおいて今後の伸び方が全く読めない、どこまても未知数な魅力の持ち主である。

 

 

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インタビュー本編

 

  2018年4月某日。

都内某所のマク某ナルドにてみつなりさんと待ち合わせた。

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とりあえず所持品を全て出させる取調べスタイルのインタビュアー(※個々のアイテムについては後述)

 

  それでは、今日はよろしくお願いします。

 

みつなりさん「はい、よろしくお願いします!」

 

ドルヲタになったキッカケ

  ではまず最初に、みつなりさんがドルヲタになったキッカケについて教えてください。

 

「自分は元々アイドルとかは全く知らなかったんですけど、ちょっと仕事で悩んでる時期になんとなくネットで動画を見てて、偶然エビ中が出た回のダウンタウンDXの動画を見たんです。そしたらエビ中が本当に面白くて。まぁMC2人の回し方が上手いってのもあったと思うんですけど、とにかくそれで『こいつら何だ?w』と思って、そこから少しずつエビ中のMVとかを見るようになって、徐々にアイドルに興味を持ち始めていったのが最初ですね」

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  それでは、初めて行ったアイドル現場はどこのグループでしたか?

 

「これは『いぎなり東北産』ですね。たしか2016年の2月14日で、場所は仙台の桜井薬局センターホール(※現在は「仙台セントラルホール」に改称)ですね。仙台は学生時代に少し住んでたりもしたので、特に抵抗なくフラっと行けました。」

 

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他に通ってる現場

 

  ちなみに、今ってAIS以外だとどんな現場に通ってますか?

 

「AIS以外だと、まずエビ中は今だに推しの生誕には行ってますね。あとはさっき言った『いぎなり東北産』と、他には『parfait』とか『notall』とか、それに『PassCode』とかも行きますね。」

 

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  なるほど。AISとはまた毛色が違う所が多いですね。激しいノリのライブとかもあまり抵抗はないんですか?

 

「そうですね。モッシュ・ダイブ・リフトとかある現場も普通に行きますし、特に抵抗とかはないですね。自分が元々バンドのライブとかもちょくちょく行ってたからっていうのもあると思います。」

 

  なるほど。ちなみにバンドだとどういうグループのライブに行ってたんですか?

 

 

「バンドだと『N'夙川BOYS』とか

東京カランコロン』とか、

あとは『RIP SLYME』とかも行ってましたね」

 

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AISを知ったキッカケ

  それでは次なんですが、お話を聞く限り割とスタダ一色だったところから、どういうキッカケでAISを知ったんでしょうか?

 

「これはまず『いぎなり東北産』ヲタの友達がアイドルネッサンスにハマったんですよ。それで、その友達に「いっしょに見ようぜ」って誘われたのがキッカケで、2016年に初めてルネを見たんです。その時にルネが『二人のアカボシ』をやったんですよ。アカボシは元々大好きな曲だったので初めて聞いた時に「マジか…!」と思ってwそこからまずルネにハマったんですよね」

 

  「二人のアカボシ」はホントにいいですよね。あとキンモクセイだと「車線変更25時」もいいですよねぇ。遠巻きに見る工場の風景を歌うっていうw

 

「そうそうw」

 

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  すいません、話を戻します笑。それでまずアイドルネッサンスを知ってから、AISにはどのようにたどり着いたんでしょうか?

 

「しばらくしてお台場でやったルネのワンマンの『迸るネッサンス‼』を見に行ったんですけど、その日にオープニングアクトとしてAISが出ていて、そこで初めてAISをちゃんと見て認識したって感じですね。で、その次にアイドルネッサンスとAISの全員が出た、クリスマスの『スマイルネッサンス』を見に行ったんです。そこでなんとなく1人1人の個性とかが掴めてきて、年明けにはAISの定期公演に通うようになったんです。まぁ最初のキッカケは『AISはルネのやってないチェキ会もやってるのか。じゃあ茉凜ちゃんもいるし、なんとなく撮りに行ってみようかな』ぐらいの軽い気持ちだったと思います。そこから朋花ちゃんを推すようになって、あの子を好きになるのと平行してグループ自体もどんどん好きになっていった感じですね。」

 

朋花ちゃんを好きになるまで

 

気になり始めたキッカケ

 

  それでは次なんですが、朋花ちゃんを推そうと決めるまでにはどういった経緯があったのでしょうか?

 

「えっと、AISを初めてちゃんと見た『迸る~』では、オープニングアクトの出演だけだったんで、ライブは見れても個人のキャラクターとかは全然分からなかったんですよ。で、さっきも言ったとおり、その次にクリスマスの『スマイルネッサンス』を見た時に、朋花ちゃんが福島県出身ってことを初めて知ったんです。自分も出身が山形なので、東北っていう括りで見れば一応同郷ってことで、そこから少しずつ気になって、(応援したいな)と思うようになっていきましたね。」

 

  なるほど。ちなみに同じAISの橋本麗愛ちゃんも福島県出身ですが、それでも朋花ちゃんだけにピンポイントでビビっときたのには何か理由があると思いますか?

 

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AISリーダー・橋本麗愛(はしもとれな)ちゃん。

朋花ちゃんと同じく福島県出身。

 

「う~ん…なんでしょうね、単純にタイプだったんですかね笑(無邪気)」

 

  なるほど、それ言われたら何も言い返せないですね(引笑)

(※注)インタビュアーは麗愛ちゃん推しです

 

  まぁ橋本麗愛ちゃんに関しては、デビュー前から大規模なコスプレイベント等にも行っていたそうなので、どちらかというとより都会慣れしていない雰囲気のあった朋花ちゃんに同郷感を感じたのかもしれませんね(必死のフォロー)

 

「あぁ、そうかもしれないですね(無邪気)」

 

(※注)みつなりさんはやや天然です 

 

明確に好きになるまで

 

  では次なんですが、こうして「同郷」というキッカケから少しずつ気になっていった朋花ちゃんが、みつなりさんの中で明確な『推し』になるまでにはどういった経緯があったんですか?

 

「たしか当時、自分がまだあまりライブとかも見てない時期に、CDでAIS版の『キャプテンは君だ』を聞いたんですよ。で、途中であるパートを聞いた時に『うわ、すごい良い歌を歌う子がいるな』って思ったんです。もちろん当時は声の判別とかもついてなかったし、歌割りも覚えていないので本当に歌声だけで惹かれたんです。で、気になってあとでYoutube動画を見て照らし合わせてみたら、その声の主が前から気になってた朋花ちゃんだったんです。そこから本格的に好きになっていった感じですね」

 

  歌声から推しが定まるパターンって珍しいですね。ちなみに気になったパートというのはどこでしょうか?

 

「1番Aメロの『天気予報ぜったいじゃない 誰も悪くない』の所ですね。特に『わぁーるくな~"(ぁ)"い~』って感じで、合間にちっちゃい『”ぁ”』が入る感じが好きなんですよ。音源だとはっきり聞こえると思うんですけど。で、あとはこの曲だけじゃないんですが、母音が『あ』の音で伸ばす時の歌声がホントにキレイだと思うんですよね。」 

 

  そうですね。朋花ちゃんは本当に聞いてて心地いいキレイな声してますし、歌声も飛行機雲みたく伸びやかで聞き入っちゃいますよね。

 

「そうなんですよ。とにかく伸びやかで、聞いてて気持ちいいんですよね。」

 

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上記パートは(00:42~) 

 

朋花ちゃんのここを見てくれ!

 

  さっきの質問と若干重複するんですが、みつなりさんから見た『朋花ちゃんのここを見てくれ!』ってポイントってどこですか?

 

「そうですね、さっきも言った通り『あ』の音で伸ばす歌声が凄い良いなと思うのと、単純に声がいいなと思いますね。あと、これは今まで上手く出せなかった部分がやっと開花してきたと思うんですけど、朋花ちゃんってMCというか、喋りが良いんですよ。っていうのも、前にあの子が編集した舞台裏動画で『AISの基地を紹介します』っていうやつがあったんです。まぁ内容はただ休憩中のメンバーの様子を面白おかしく紹介するだけなんですが、その中で朋花ちゃんの他の子に対する扱いが雑というか、結構ズケズケ言うんですよw個人的にアイドルグループって、メンバー同士が多少無遠慮に物を言える関係でいて欲しいというか、それくらい仲良くいて欲しいんですよね。たとえばももクロとかだと『ブス』とか普通に言いますしw当然グループによってコンセプトとかカラーもあるので、そこまでいかないにしても、たまにお互いに冗談で悪口を言い合えるくらいには仲良くいて欲しいんです。なので、そういう雰囲気を作り出せる今の朋花ちゃんの喋りはかなり好きですね。」

 

 

   それはありますね。逆にグループのメンバー同士がいつも褒め合ってるのは少しわざとらしいというか、見ててちょっと不自然ですもんね。多少は信頼感ありきのイジりイジられがあった方が端から見てて安心できますよね。

 

「そうなんですよね。しかも朋花ちゃんに関しては最初からそういう事を言うタイプじゃなかったというか、初期はむしろグループの中で一番口数が少なかったらしいので、そういう子が今あれだけ他のメンバーに好き勝手言えるようになったと思うと『ちゃんと信頼関係できたんだな』と、見てて嬉しくなりますね。」

 

  そうですね。どんなに推しメンが好きでも、グループの雰囲気が悪いと安心して応援できないですもんね。ちなみに他には何かありますか?

 

「さっきも言いましたが、動画の編集はどんどん上手くなっていて凄いなと思いますね。企画力も編集力も日に日に上がって、いよいよユーチューバーみたいになっててwあとこれは単に技術に限った話じゃないんですが、そうやって自分なりに考えて、人に届く伝え方を工夫できる所が良いなと思いますね。それと、これはあくまで推測なんですが、朋花ちゃんって”自分が中心になり過ぎない”ように考えているように見えるんですよね。メンバーがカメラを回す舞台裏動画とかでも、いつも進んで撮る側に回って、楽しそうに茶々入れながらも他の子の魅力をすごく引き出してるんです。本人がどこまで考えてやってるのかは分かりませんけどwアイドルネッサンスの解散ライブ当日に上がった動画でもそういう様子が映ってるんですが、僕のルネッサンスでの推しメンのゆめか(※野本ゆめか)を、『しょうがないから撮ってあげるよ』って言いながら、最後に素晴らしい表情で映してくれたのが他でもない朋花ちゃんだったので、それが本当に嬉しかったというか、やっぱり日も日だったので、すごく感動しちゃったんですよね。」

 

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上記シーンは(0:50~) 

 

 

  自分が目立つだけじゃなく、一歩引いて人の魅力を引き出すことは決して誰でも出来る事じゃないですよね。

 

「そうですね。そうやってちゃんと周りが見えてて奥ゆかしい所がいいなと思うんですよね。あと、そういう『人の魅力を引き出せる』って意味では、あの子の生誕イベントが特に象徴的だった気がします。」

 

生誕イベントについて

  生誕イベントですか。具体的にどんなところが象徴的だったのでしょうか?

 

「イベントではまず最初に『メンバー間の意識調査』ってことで、主役の子が他の6人の事をどう思っているかを紙に書いて、1人ずつ発表していくトークコーナーがあったんです。で、この企画ってこれまで他の子の生誕でも恒例としてやってきたものだったので、事前にだいたいどんな雰囲気になるかは知ってたんです。でも、朋花ちゃん生誕の時だけ他の子の時と大きく違っていたのが、発表を通して主役の自分が目立つんじゃなく、逆に他の6人を目立たせて、魅力をどんどん掘り下げてたんですよ。それもよくある分かりやすい褒め口調じゃなくて、イジり的な笑える毒舌で1人1人の意外な一面を暴露していったんです。そうやって終始ほぼ一人で喋って爆笑を取りながらも、話の内容的にはひたすら周りを立ててたんですよね。もしかしたらあの子自身が輪の中心にいるのが苦手なだけなのかもしれないですけど、トーク中は朋花ちゃん推しじゃないヲタクの人とかもすごく楽しそうで。あの日の朋花ちゃんはフリートークも滑り知らずだったし、ホント無敵でしたねw」

 

  同じ企画でも主役の子のカラーで雰囲気って変わりますもんね。それに、そういう笑える毒舌を言える人って、相手のイジれる箇所をよく見てますよね。そういう深い観察って興味や好意のある相手にしかできないと思うので、一見ただの憎まれ口に見えても、メンバーへの愛の裏返しだと思うとすごく可愛らしいですよね。

 

「そうなんですよね。まぁ冷静に考えると性格いいのか悪いのか分からないですけどw」

 

  まぁまぁwちなみに、他に生誕イベント関連で印象に残っていることはありますか?

 

「そうですね。これは単純に自分が嬉しかった話なんですけど、トークコーナーの後に、事前に朋花ちゃんのご家族にお話を聞いた、あの子に関するアンケートの内容を当てるクイズ企画があったんです。で、その中で『お母さんが、朋花ちゃんがAISに入って成長したなと思った事はなんでしょう?』っていう問題があったんです。それを聞いた会場はメンバー・お客さん含め結構ザワザワしていて『え、何?』『歌かな?』『ダンスでしょ』『いやMCじゃない?』とか色々言ってたんですが、僕はその問題を聞いた瞬間に一発で答えが分かったんですよ。で、舞台上を見てたら朋花ちゃん自身もすぐ分かったみたいで、迷わず手元のホワイトボードに答えを書いてたんです。」

 

  なるほど。おそらく会場で2人だけが、そのクイズの答えを一発で分かった訳ですね。ちなみに正解は何だったんですか?

 

「『東京の電車の乗り継ぎに詳しくなった』です。」

 

  あぁ、なるほど。

 

「たぶん『AISになってから成長したことは?』って問題を聞いた時に、関東の人とかだと『グループ活動を通して成長した事だろう』と無意識に考えちゃうんでしょうけど、地方から出てくる遠征民としては、グループ活動以前に『現地までの移動』っていうハードルが1つ多いんですよね。実際自分も初めて東京に出てきた時は色々分からなくて不安だったんですが、そこから徐々に慣れてきて、今日も乗り換えアプリを使わずに合流の駅に着けたんです。そう考えると自分と同じく朋花ちゃんも、右も左も分からず不安だった所から、少しずつ乗り換えを覚えていったんだろうなと思ったし、そういう地方出身者ならではの視点を共有できていたのがかなり嬉しかったんですよね。」

 

  それは嬉しいですね。やっぱり推しメンと自分に共通点がある喜びって、好意を支える柱になる気がしますよね。

 

「そうなんですよね。ちなみにあの問題は同じ福島出身の麗愛ちゃんも外してましたからねw(無邪気)」

 

  あはは、そうでしたね(真顔)

(※注)インタビュアーは麗愛ちゃん推しです

(※注)みつなりさんはやや天然です

 

 

 「推しててよかった!」と思った瞬間 

  次なんですが、「朋花ちゃんを推しててよかった!」と思った事や、応援していく中で嬉しかったエピソードがあれば教えてください。 

 

「嬉しかったことですか。まぁ最近でいうとやっぱり『パンピナッ!』ですかね。」

 

 

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3/24に初披露された「パンピナッ!(Prizmmy☆)」は、朋花ちゃんがアイドルになったキッカケの曲。

小さい頃から大好きだった憧れの曲をAISとして歌えることになり、初披露の際は歌いながら嬉し涙を流した。

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  そうですよね。普段あまり喜怒哀楽を表に出さない朋花ちゃんが、客前であそこまで感情を爆発させたのってとても珍しいことだと思うんですが、こういった「パンピナッ!」にまつわる一連の出来事についてどう思いますか?

 

「そうですね。まぁまず単純なファン目線でいうなら『やっとご褒美きたのかな』って思いましたね。っていうのも、朋花ちゃんってこれまでハモりやダンスとかで全体的にグループを支える役を多く任されてきた割には、あまり個人で目立てる箇所が多くなかったように思うんです。『こいしょ!』のラップとかを除くと意外と見せ場少ないなって。それでも歌やダンスだけじゃなく、他の子メインでメンバー動画を編集して上げたり、縁の下からひたむきにグループを支えてきた姿を見てきたので、ここでようやく本人のストーリー込みのメイン曲を貰えたのが最高のご褒美というか、これまでの事が報われた気がして、ファンとして純粋に嬉しかったです。」

 

  そうですね。決して担当パートが少ない訳じゃないんですが、すごくいい歌を聞かせてくれる割には、これまで個人として強く目立てる箇所はあまり多くなかった印象ですよね。

 

「はい。一番目立てる「こいしょ!」以外だと、「それだけなんだけど」は割と良い歌割りを貰っている気がするんですが、パートがシンプルなリレー方式なので結局『みんなの歌』みたいになっちゃったり…。でも、朋花ちゃん個人としてはいつだって本当に良い歌を歌ってると思うんですよ。「faraway」の2番のAメロとかもすごく安定してるんですよね。」

 

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上記シーンは(2:05~)

  

  ちなみに、他に嬉しかったエピソードってありますか?

 

「エピソードって訳じゃないんですけど、最近特典会で朋花ちゃんとチェキを撮る人が増えたんですよ。自分が通い始めた頃は、いつも自分入れて2~3人とかだったんですけど、最近あの子人気になっちゃってw」

 

  なるほど、やっぱりそれは嬉しいんですか?

 

「いや~もうめっちゃ嬉しいですよ!!この話は前に本人にも伝えたんですけど、その時は『そうですね、一回も呼ばれない日とかもあったので』と言われてしまって。朋花ちゃん自身あまり顔には出さないまでも、そういう個別での人気に悩んでた時期もあったのかなって。まぁその時期はまだ自分もAISに来ていなかったので何ともいえませんが。とにかくそういう過去を経ての今があるので、少しずつ朋花ちゃんの魅力がたくさんの人に伝わってるのが分かって、本当に嬉しいです!」

 

メンバーカラーについて

 

  朋花ちゃんのメンバーカラーについてどう思いますか?

 

「そうですね。ピンク…ですもんねwまぁ自分がよく見てきたスタダとかだと、ピンクって本当に『ザ・アイドル』みたいな子がなるんですよ。あーりん、ゆずぽん、みれいちゃんに…さくちゃんとか、とにかく一番『女の子女の子してる子』がなるんですよね」

 

  そういう見方で見ると朋花ちゃんは…(笑)

 

「まぁ全然そういう感じではないですねw少なくともそういうぶりっ子な感じではないと思いますwどっちかというとサバサバ系ですし、今までにないピンクだとは思いますね。」

 

今後の朋花ちゃんに求めること

 

続けて欲しい

 

  次なんですが、ファンとして今後の朋花ちゃんに求めることってありますか?

 

「これはまず単純に『アイドルを続けてほしい』ってことですね。」

 

  ファンとして、それが最小で最大の願いですよね。

 

「そうですね。これに関しては、前に宮本茉凜ちゃんとの”二者面談”みたいな動画が上がった時に、会話の中で『高校に上がったら(アイドルと勉強の)両立が厳しいかもしれないから~』みたいな話をしていたのが印象的で。当然あの子の人生はあの子のものですし、いつまでもアイドルでいるのは無理だと分かってるんですが、とりあえず今は、アイドルを続けていて欲しいですね。」

 

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  ファン目線からはついつい忘れがちですが、きっと売れることや有名になることと同じくらい『アイドルを続ける事』自体が大変な事ですもんね。

 

「ですね。きっと本人の意思だけじゃなく家族とか学校とか、そういう周りのサポートもあってのことだと思うので、そう考えるとあの子が今日もアイドルを続けていてくれることが本当にありがたく感じますね。」 

 

  ファンとして、そういう気持ちは常に忘れずいたいですよね。

 

一歩前に出てほしい

 

  それでは、他にはなにかありますか?たとえばさっきもお話しましたが、MCについてとか。

 

「あぁ、MCかぁ…そうですね。まぁこれに関しては本当に”強いて言えば”なんですが、さっきも言いましたがやっぱり朋花ちゃんって、実はフリーだとすごい喋れるんで、そういう良い部分をもっと出して欲しいって意味では、ライブ中のMCでもっと前に出て欲しいですね。っていうのも、正直AISってMCが弱点だと思うんです。前にハコムス(※ハコイリムスメ)とやったツーマンの時とか、全体MCで完全に喰われてたんで。現状だと安定して喋れるのが舞優ちゃんと星来ちゃんだと思うんですが、その他の子がちょっと大人しすぎる気がするんです。まぁ陽日ちゃんは今のままでいいと思いますけどw」

 

  ハコムスはポニョちゃん(※我妻桃実ちゃん)が本当に凄かったですからね。『陽日ちゃんはそのままでイイ説』には完全同意ですw

 

「ですよねwで、やっぱり朋花ちゃんって、さっきも言った『イジり』みたいなやや失礼な事を、『言っていい相手かどうか』のチェックがすごい慎重だと思うんです。あの子も当然無差別に毒を吐いているわけじゃなくて、メンバーはもちろんファンに対しても、『この人には何をどこまで言っていいのかな?』ってちゃんと前もって考えてると思うんです。だけど、逆にそのチェックが慎重になりすぎた結果、初対面のアイドルさんとなかなか仲良くなれなかったりとか、それこそAIS以外のアイドルが舞台にいる時のMCで前に出れなかったりすると思うんです。もちろんその気持ちはすごいよく分かるんですが、それでもやっぱり朋花ちゃんは面白いので、まぁ自分みたいな一ヲタクが何言ってんだって感じなんですが、勇気をもって一歩前に出てくれたら嬉しいですね。」

 

  そうですね。MCは定型がない上に無音の中でグループをアピールできるので、上手く喋れればかなりのチャンスになりますもんね。

 

「いや~にしても我ながら謎に上から目線な事言っちゃって、今になって恥ずかしくなってきましたねw」

 

  いいものを持っていると思うからこそですもんね。決して上からではない応援感情として、その温度感はよく分かりますよ。そのうちももクロみたいにメンバーに『ブス』くらい言ってくれますよw

 

「いやwAISのカラー的に『ブス』はダメじゃないっすかねw」

 

宝物チェキ

 

1.5ショット&ガチ恋チェキ

  それでは次に、宝物にしている朋花ちゃんとのチェキがあれば見せてください。

 

「チェキだと、個人的に気に入ってるのはここらへんですね。」

 

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  なんていうか、ご自身の見切れ方が上手いですねw1ショットでも2ショットでもない、『1.5ショットチェキ』みたいな。

 

「これは特にこの写り方にこだわりがある訳じゃなくて、単純に自分が朋花ちゃんと見つめ合いたいと思ったところから自然とこの構図になったんですよね。隣同士だと見つめ合えないじゃないですか。」

 

  なるほど。みつなりさんってなんというかこう…サラっと攻めますよねw

 

「えw何がですか?w」

 

  いや、僕の知り合いにも冗談っぽくわざと恋人っぽい構図でアイドルと2ショットを撮りたがる人とかいるんですよwで、その人達の何が一番面白いって、自分からそういう『ガチ恋チェキ』を仕掛けにいって、なんなら『メンバーを照れさせてやろうw』みたいな悪だくみ顔で特典会行く人に限って、結局いざ撮る際に至近距離の推しメンにガチ照れして返り討ちに遭うんですよw自分から不意打ちしかけて逆に瞬殺みたいなwでもみつなりさんのこのチェキはそういう『仕掛けてやろう感』もなければ、返り討ちに遭って自滅ガチ照れしてる感じもないので、なんかこう…さりげなくめっちゃ攻めてますよねw

 

「まぁ確かにAIS現場はそういう『返り討ちヲタク』が多い気がしますねw話聞きながら思い当たる顔が何個もありましたw」

 

  いや~、にしてもホントさりげなく攻めてますよねwしかも他のヲタクみたいに返り討ちにあって照れたり病んだりしてる気配もないし。さっきも言った通り、チェキのスタイルがボクシングでいう大振りパンチなヲタクは結構よく見るんですが、みつなりさんは一発の重さはそのままに、モーション小さくてタイミング読みづらい感じがあります。

 

「いや、これチェキの話ですよね?w」

 

ゲヘヘっ♪

 

  ごめんなさい、つい熱く語ってしまいましたwそれでは気を取り直して宝物チェキをお願いします。

 

「あんまり順位とかは付けられないですけど、強いて言うならこれですかね。」

 

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  これもお二人とも良い表情ですね。ちなみに、あえてこのチェキを選んだ理由ってなんだったんですか?

 

「このチェキは4月の定期公演の時に撮ったんですけど、この時僕は卒業シーズンに絡めて『第二ボタンをねだってる風』の構図をお願いしたんです。そしたらこのチェキが撮れたんですが、個人的にこの朋花ちゃんの表情が大好きなんです。なんかこう…『ゲヘヘっ♪』って聞こえてきませんか?w」

 

  たしかにw言われてみるとそうとしか見えなくなりますねw

 

「この『ゲヘヘっ♪』っていうちょっと生意気な笑顔がすごく好きなんですよね!『欲しいでゲス~♪』みたいなw個人的にちょうどこの頃から打ち解けてきたってのもあって、写りの良さももちろんですが、思い出込みですごく大切なチェキになりましたね」

 

朋花ちゃんと打ち解けるまで

 

  ちなみに、朋花ちゃんと打ち解けるまでって、やっぱり大変でしたか?

 

「正直大変でしたねwなかなか生意気になってくれなくてwまぁ決して話してて失礼に感じることはないんですけど、とにかく懐に入れないというか、当初はそういうガードの堅さみたいなものを強く感じてました。最初はお見送り会もなかなか会話が噛み合わずに苦労しましたね。」

 

  なるほど。しかしそこで『じゃあ最初から仲良く喋れる他の子を推そう』という気にはならなかったんですか?だいたいのヲタクは第一印象でガードの堅さとか、相性としての『喋りづらさ』みたいなものを感じるとどこかで線を引くというか、『この子とはほどほどの距離感でいいかな』と考える気がするんですけど、当時のみつなりさんは朋花ちゃんに対してそこで全く挫けなかったんですか?

 

「そうですね。たぶん基本的に推し変とかそういうのが頭の中に無いってのが大きいと思いますね。後からより好きな物が出てきても、『推し増し』しかしたことないので。だから朋花ちゃんに関しても、一度気になってからは『なんとか仲良くなりたい』とずっと思ってました。その分ようやく特典会で会話が弾むようになった時とか、あっちから話を振ってくれるようになった時は本当に嬉しかったですね。このチェキはちょうどそういう時期に撮ったもので、もしかしたらこの『ゲヘヘ顔』も、仲良くなる前だったら撮れてなかったのかなと思うので、そういう仲良くなり始めた頃の幸せな気持ちを思い出せるっていう意味でも、このチェキは本当に宝物ですね。」

 

  チェキは一瞬一瞬のその時を切り取るものなので、推しメンと仲良くなるまでの過程を見直せるのが良いですし、こういうターニングポイントになった時の思い出はずっと大事にとっておきたいですよね。改めて素敵なお話をありがとうございます。

 

自作アイテム見せてください

 

  次なんですが、みつなりさんが自作されたAISの非公式グッズがあるということで、そちらを見せてもらえますか?

 

「はい。といっても最近はあまり作ってないですし、今日は二個しか持ってきてないんですよね。まぁ、まずこれがフィギュアプレートです。」

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「次にこれが缶バッジです」

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  カワイイですねw

 

「この缶バッジなんですが、どうしても欲しくて自分で作ったんですけど、ちょうどこれが完成した直後に公式が缶バッジ作ったんですよwしかも期間限定でやっていた特典会の『あっちむいてホイ会』の、負けた時に貰える景品だったんですwこっちはそれが欲しくて必死に作ったのに参加賞かよ!みたいなw」

 

  それはタイミング悪かったですね(笑)でも僕もたまに作るので分かるんですが、自作アイテムって見た目が不格好でも愛着湧くからいいですよね。また何か作られた際はぜひ見せてください!

 

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AISで一番好きな曲

 

  次に、AISで一番好きな曲ってなんですか?

 

「前に楽曲ソートもやったんですが、やっぱり一番好きなのは『キャプテンは君だ』でしたね。さっきも言ったとおり、朋花ちゃんを推すキッカケになった曲なので、そういう思い出補正込みで大好きな曲です。」

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「ちなみに2位が『お受験ロックンロール』で、3位が『ナビが壊れた王子様(LOVE CHANCE)』ですね。ただやっぱり自分の中ではキャプテン~が圧倒的ですね」

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今後AISにカバーして欲しい曲

 

  次なんですが、みつなりさんがAISにカバーして欲しい曲ってなんですか?

 

「これは一時期CMソングで流行った『キグルミ』っていうグループで2曲あるんですが、まず一つが『くるっと・まわって・いっかいてん』っていう曲ですね。」

 

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  いいとこ突きますねぇw

 

「やっぱり朋花ちゃんの愛称が『くるくる少女』なので、そこに引っかけてやってもらえたら嬉しいですね。曲も今までAISのレパートリーにはないトリッキーな感じで幅が広がると思うので。あとは同じくキグルミが歌っている洋楽の日本語カバーで『ダンシングシスター』を聞きたいですね」

 

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  上手くハーモニーが合わさると聞いていて心地よさそうな曲ですね。他にはありますか?

 

「あとは、『カバーできるのは既に解散しているグループの楽曲』というルール的に実現の可能性は0なんですが、『こういう路線の曲が聞きたい』って例で挙げるなら、こぶしファクトリーの『チョット愚直に!猪突猛進』ですね。」

 

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AISの魅力とは

 

  最後の質問です。ズバリ『AISの魅力』って何だと思いますか?

 

「まず、パっと見がスッキリしてるのがいいなと思いますね。コンセプトカラーが白で統一されてるし、衣装も猫耳とかフリルとかでゴテゴテしてなくて、見た感じの第一印象がスタイリッシュでいいなと思いますね。メンバー個々人も変なキャラ付けみたいなゴテゴテ感がなく自然体なのが好きですね。あとは、ちゃんと正面から取り組んでる上で、歌が良いところが好きですね。」

 

  たしかに歌に関しては、技術不足を目立たせない為にセリフやコールを多用するような、細かいギミックで誤魔化してるグループとかもありますからね。そういう意味では、決して近道をせず真摯に歌に取り組んでる印象を受けるのが良いですよね。

 

「そうですね。前に音響トラブルで途中からアカペラになった時のライブなんて、逆に綺麗なコーラスが目立って凄い良かったのが印象的でしたね。」

 

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ルネなき後のAISについて

  ちなみに先日解散した先輩グループ『アイドルネッサンス』なき後のAISについてはどう思いますか?

 

「率直に言って、本人達からしたら相当キツイと思いますね。仮にAISが無名事務所に所属している数あるアイドルグループのうちの一つとかなら、別に背負う物なんてほとんど無いと思うんですよ。ただ実際はSMA(※ソニー・ミュージックアーティスツ)っていうデカイ看板を背負っていて、しかもあの『アイドルネッサンス』の唯一の妹分な訳じゃないですか。なのでルネが解散した今、『あのアイドルネッサンスの妹分』っていうキャッチコピーが使えなくなったと同時に、高いハードルだけが残った気がするんですよね。それに、もし同系列内にたくさんのグループを抱えている大所帯事務所うちの一つであれば、こう言ってしまうのもアレですが、仮にどこかのグループが解散したとしても、まだカラーの近い他グループでフォローに入るような事は出来ると思うんです。でもSMAの場合、ルネが解散した今、AISが唯一の所属グループになる訳じゃないですか。そういう現状を考えると、無駄に大きいバックボーンを背負った割に、今の状況に目新しいメリットがほとんどないというか、追い風が無さ過ぎてホントに今の本人たちがキツイと思うんですよね。」

 

  そうですね。いなくなって初めてその大きさを知ったというか、改めてすごい先輩グループだったんだなと思いますね。

 

「そうですね。あと僕は基本的に、ルネは全員がキン肉マンでいう超人で、対するAISはジェロニモ集団だと思うんですよ。」

 

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ジェロニモ…「キン肉マン」シリーズに登場するキャラクター。元は超人に憧れるだけの人間の青年だったが、超人にも負けない不屈の精神力とたゆまぬ努力により己を鍛え続け、最終的に本当の超人となる。

作者のゆでたまごいわく、「僕も超人になりたい」という読者の声に応えるべく、「努力すれば人間でも超人に勝てる」という物語を描きたかったため登場させたキャラクターとのこと。

 

「AISは良くも悪くも最初からブッ飛んでる子っていなくて、どちらかというとこれまでの蓄積で闘っていると思うんです。だからといって決してルネが努力してこなかったという訳ではないんですが、元から持っていた物の差を埋めようとしたら、AISはルネの2倍や3倍は努力しないと追いつかないのかなとは思いますね。」

 

  そうですね。また結成後の進み方を見てもルネに対してAISは泥臭いですもんね。まぁアイドル業界全体の景気というか、その時々の時代感といってはそれまでですが。

 

「そうですね。ただ、元がジェロニモ集団な分、『成長を見せられる』っていう部分に関してはルネよりAISに分がありますし、そうやって成長していく中で出てくる個々人の個性や色を尊重してくれるグループだと思うんですよね。朋花ちゃんで言うなら動画編集や漫画とか、そういうメンバーそれぞれが好きな物とか、それを通して培っていく感性を否定しない土壌があることはAISの強みだと思いますね。イメージカラーも白ですし、そういう無限の可能性というか、ありのままの変化を楽しませてくれるのがAISの良い所だと思います。」

 

 最後に一言

 

 

   それでは、最後に一言あればご自由にどうぞ。

 

「とりあえず早く福島でライブをして欲しいですね。朋花ちゃんの凱旋ライブを是非お願いします!その時は関東住みの人達にオレの普段の交通費分はチェキ積んで欲しいですね()」

 

  なるほどw「関東民やる気出せ」とw

 

「そうですねwちなみに今回に関しては往復の新幹線代と宿代合わせてだいたい3万とかなので、関東のヲタクには3Kのサインチェキを僕より10枚多く撮ってほしいですね()」

 

  みつなりさん目が笑ってないんですがw一見ほんわか系に見せといて実は言うこと言う隠れ毒舌なのは推しメンと一緒ですね。やっぱり「推しはヲタクの鏡」っていうくらいですから、どこかしら自分に似てる子を推すのかもしれませんねw

 

「それはあるかもしれませんねwただ真面目な話をすると、自分はこれから家業の農家が忙しくなる関係で、上半期で現場に来れるのは今日(※インタビュー日:4/14)がラストなんですよね。次回はおそらく秋口頃まで現場に来れないので。やっぱり夏フェスとか、そういう勝負の時期とか大事なライブをリアルタイムで共有できないっていうのは本当に悔しいし、一人だけ置いて行かれたような疎外感があるんですけど、その分約半年後に大きく成長した朋花ちゃんに再会できるのを楽しみに、この時期を耐え抜きたいと思います。なので今AISの現場に行ってる人達には、自分の分までAISを応援してあげて欲しいし、自分の分までライブを楽しんで欲しいです。ついでに言うなら、(オレの毎回の交通費分くらいは多めに)積んで欲しいっていう、若干の皮肉を込めつつ言いたいのが『関東民やる気出せ(笑)』ってことですねw」

 

  肝に銘じて留守を預からせていただきますw本日はありがとうございました。

 

「ありがとうございました!」

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2017年グラドル横丁の思い出

男と生まれたからには、誰でも一生の内一度は夢見る「史上最高の夏」―。

グラビアヲタクとは、「史上最高の夏」を目指す夢想家(ドリーマー)のことである!

 

…はい。

超絶カッコいいイントロが頭をよぎった皆さんルックルックこんにちはゲバラです。

 

悠長にまえがき書いてると夏が終わるので急いで本題いきます。

 

 

①事の経緯

2017年5月下旬、解散ライブを目前に控えた某推し箱のラストランやら別の推し箱の周年記念公演やらが一挙に重なりゲバラの情緒がお江戸はカーニバルだったこの時期。

 

日に日に感情の整理がつかなくなっていく限界状態の中、その報は突如ゲバラのTLに舞い込んだ。

 

そう、今年のグラドル横丁の情報が解禁されたのである。

 

 

 

②グラドル横丁とは

「そもそもそのグラドル横丁とは何だ?」という方は過去動画だがとりあえずこれを見て欲しい。

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さて、上の動画の肌色面積を見てもらえれば、僕がなぜ今これだけ必死に鼻息荒くキーボードを叩いているかだいたいお察しいただけたかと思う。

 

簡単に言うと「グラドル横丁」とは、「アイドル横丁」という大型アイドルフェスにおける企画の一つで、夏らしく水着を着たグラドルやアイドルとチェキ撮影やゲームが楽しめるというだっちゅ~のいや~んパフパフまいっち~んぐダッダ~ンボヨヨンボヨヨンな男の夢である。

 

しかし2017年上半期当時のゲバラはまだグラドル横丁を体験したことがなく、実際のスペース内などその全貌については先の動画と偉大なる先人の残したありがたいお言葉の伝え聞きでしか情報が無かった。

 

まぁ、とはいっても当時の僕はヲタクになって初めての推し箱解散を目前に控えたガラスの(ピー)十代だったのでこの時点で「わ~いおっぱいだ~♡」などとテンションを上げることは流石にできなかった。

 

そうしている間に月日は過ぎ、先述した推し箱の解散や別の推しメンの初めての生誕イベントなど悲喜こもごもなイベントラッシュが一通り終わり、嵐の連続のようだった精神がやっと少し落ち着いてきたかというところで、解禁から少し遅れて誰かしらのリツイートをキッカケにこの情報を目にした。

 

 

「なんだこの最高のナオンは…」

率直な第一声がそれだった。

 

③『隈本さん』というナオン

 

調べてみるとその方は虹のコンキスタドール予科生(当時)の「隈本茉莉奈」さんという方だった。

 

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※盛れてる画像選んだぞ隈本さん…!

 

 

やっと精神的に喪が明けつつあった当時のゲバラは、このタイミングでの隈本さんとの出会いに運命的な何かを(勝手に)感じとった。

 

正直、虹コンのグラドル戦闘力(※そんな日本語はない)の大半はかの有名な根本凪©(※)が占めているという認識だったので、まさかこのタイミングでこんな思わぬ伏兵に出くわすとは思っておらず、僕のテンションは仮装大賞ばりの見事なジワジワ伸びを見せた。

 

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虹のコンキスタドール根本凪さん 

 

こうして散々「推し箱解散ヤダヤダ」と毎晩枕に顔をうずめて泣いていた(※実話)キショイヲタクは、いざ推し箱が解散するとほどなくしてスパッと気持ちを切り替え、毎晩隈本さんの水着画像ツイートを全裸待機し、投下直後に引リツで求愛しながらバキバキにキマるという、<①ヲタクとして/②男として/③人として>の三面から立体殺法的に酷い醜態を晒していくのであった。

 

 

④募る思い

こうして「隈本さんに会ってみたい!」という思いは日ごとに大きくなっていった。

 

しかしただ普通にライブ行って特典会に会いに行くのではつまらないので、「せっかくだからグラドル横丁で初対面を果たそう!」と謎の思い付きがティン♪ときたゲバラ

 

ここでは詳しく書かないが、実はそれ以前も何度か虹コンの現場に行ったことはあったので、水着ツイートをキッカケに人知れず始まる前に何気に生で隈本さんを見た事はあった。

 

ただ、何度も言うがひたすら険しくなるのであまり多くは語らないが、以前現場に行った際は別の子メインで見てたのであまり隈本さんを注目して見てはいなかったというか、当時の隈本さんが「予科生」という研修生的な立ち位置であり、あまりライブでの出番も多くなかったこともあって申し訳ない話あの頃はそこまで注目しては見てはいなかったのである。

 

それがちょっと水着画像上がっただけでこれなので、推しロス直後の傷心メンタルだったことを差し引いてももうホントに人権を取り上げられても何も文句の言えないカスヲタクぶりである。

 

しかし本能と剥がしには逆らえないのがヲタクの常。

僕は6月を丸々使って完璧な初対面に向けての計画を練り、来るべき運命の時に備えた。

 

⑤アイドル横丁初日

 

「時は来た!それだけだ」

かつて橋本信也はそう言った。

 

2017年7月8日。 

ついに訪れたアイドル横丁初日の朝。

僕のメンタルは完全に在りし日の橋本にシンクロしていたことであろう。

 

いい大人が金を払って水着のアイドルとチェキを撮ろうと休日の朝から引くほど早起きして電車移動しながら息巻いている。

 

そりゃあ蝶野も笑うわけである。

 

⑥悪夢の幕開け

改めて今振り返ると、この日ほど自身の計画性の無さと見通しの甘さを悔やんだ日はない。

 

なぜならその朝、横丁の動員規模を舐めていたゲバラは自分の中での『そこそこの早起き』でチンタラ会場に向かった結果、現地に着いた瞬間に絶望を味わうことになるのである。

 

⑦進まない列

 

会場の赤レンガ倉庫に着くと、なにやらライブスペースに入る為には事前に購入していたチケットをリストバンドに交換する必要があるようだった。

 

そして僕は去年も来てるくせにこのリスバン交換にかかる所要時間の長さを完全に失念していた。

 

見るとリスバン交換エリアから伸びる長蛇の列&豪。

 

しかし愚痴を言っていても始まらない。

マグナムトルネードばりに滾る思いを抑えながら、大人しく最後尾に付く。

 

そうしてる間にしばらくすると、真夏の早朝から列に並んでやや憔悴していたゲバラに、更に追い打ちをかけるような音声が響いた。

 

⑧生き地獄

 

「それではこれから、爆乳コラボステージのスタートで~す!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!???????」 

 

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それは僕にとってこの日1回目の死刑通告だった。

 

本来自分の推しグループのステージに合わせて無理のないようノロノロ会場入りするはずヲタク達が、なぜか界隈を超えて一斉に集結する朝一番のステージ、それが『爆乳コラボ』。

 

すなわち、その日グラドル横丁に参加するグラドルとアイドルが全員一つのステージに”水着で”集まって、一曲披露するという神のようなステージなのである。

 

何を隠そう、僕もこの爆乳コラボを見るためだけに苦手な早起きを(そこそこ)頑張って遠路はるばる電車に揺られ、慣れない横浜の地へたどり着いた勇者の一人。

 

そんな男にとってのガンダーラと言っても過言ではないステージが、こともあろうにまだ僕が入場用のリストバンドを手に入れていないタイミングで始まったのである。

 

既に心は阿鼻叫喚。

『もうちょっと待って!!!もうすぐ!!!もうすぐリスバン貰ってそっち行くから!!!ねぇ!!!お願い!!!待ッッッッて!!!!!』と秒で幼児退行したメンタルが悲痛な叫びを上げていた。

 

それもそのはず。

アイドル横丁のライブスペースは、タダで入れるエリアから会場内を覗き見ることができないようしっかり設営が工夫されていた。

 

爆乳コラボの開始アナウンスを聞き反射的に列を飛び出してライブスペースへ駆け寄ったゲバラが幕の張られた高い柵の前でどれだけチンパンジャンプしても、そのエリア内は全く見えなかった。

 

その癖やけに音だけは無銭エリアまで届くので、おそらく自己紹介MCと思しき、

 

「Gカップで~す♪」

 

みたいなマイク音声はしっかり無銭エリアにも響き渡っていたので、中の様子が何も見えない外からそれを聞いていた僕はあまりの生殺しっぷりに、

 

「あぁああああああああいっそ殺せぇええええええええ」

 

と叫びながらギリギリ正気を保つのが精一杯であった。

 

こうしてそれまで幾度なく想像してきたこの世の楽園は、いざ現地に着くと一転、生き地獄の様相を呈した。

 

⑨試される理性

 

こうして結局、あれだけ夢に見た爆乳コラボを肉眼で拝むことの叶わなかったゲバラ

更に先述のとおり一度列を外れてしまったので再度最後尾から並び直すこととなった。

泣きっ面に怒首領蜂である。

 

その後ショボくれながらようやくリスバン交換を終えて会場内に入ると、さっきまでありえん盛り上がりを見せていた爆乳コラボの熱が嘘のように消えていて、割とマジで少し泣きそうだった。

 

しかし悩んでいても仕方ない。

目には目を。グラビアにはグラビアを。

グラビアで負った傷はグラビアで癒すしかない。

 

そうして『グラドル横丁に行って水着の隈本さんと初対面チェキを撮る』という本来の目的()を思い出したゲバラは、再度ライブスペースの外へ出てグラドル横丁の整理券売り場へと急いだ。

 

そこから先はお察しの通り。

またも見渡す限りの列、列、列。

時代を超えた大名行列かと思うくらいに、夏と無関係な謎の熱気を発する紳士()なヲタク達が大行列を成していた。

 

早くも先ほどの悪夢が蘇り、この時点で若干心の折れかけているゲバラであったが、しかしさっきはさっき、今は今。

 

『次こそこの行列の先に輝かしい未来が待っているはず』と信じて疑わず、キラキラした目で再度最後尾に着いた。

 

こうしてまたも炎天下の中、大行列を並び抜く純日本的なミッションが始まった。

 

『次こそテコでも動かないぞ』

 

そう固く決意した直後、スマホで時間を確認してみるとあることに気付く。

 

「もうすぐAISのライブ始まるやん」

 

テコよりやべぇヤツがきた。

 

現在目下最高レベルのちゅきちゅき度を誇る僕の推し箱「AIS(アイス)」のライブがほどなくして始まるというのである。

 

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AIS-All Idol Songs (アイス)

 

見ると、公式Tを着た知り合いのAISヲタさん方が次々と楽しそうにライブスペースへ向かっていた。

 

対して僕はなぜかこんな所(※グラドル横丁整理券販売待機列)にいる。

 

「さすがにグラビアと推しメンを天秤にかける事はできないだろw」

 

我ながらそう思い、すぐさま列を外れてAISのライブに向かおうとしたその時、不思議な事に意思に反して僕の足は動かなかった。

 

時に皆さん、『コンコルドの誤り』という言葉を知っているだろうか?

 

かつて開発されていた超音速旅客機コンコルドについて、理論上『このまま開発を続けても採算が取れず、実用化にたどり着けない』と分かっていながら、これまでに投じた費用が無駄になることを恐れて撤退のタイミングを見失い、結果更に大きな損失を出した、という実話に基づいた行動経済学の用語である。

 

 

 

すなわち僕は、この時自分がこの待機列で費やした時間、最後尾から進んだ距離、飲んだ飲料、垂らした汗、塗った日焼け止め、失った塩分等々に無意識に想いを馳せ、結果『大好きな推し箱のライブを干してでもこの列に並び続けた方がいいんじゃ…?』などという大それた思考がちらついた。

 

もしそんなことをして知り合いのヲタクにバレたら即座に横腹を竹槍で突かれて盲腸をウォレットチェーンのようにぶら下げながら丸一日歩くことになるのは必至だし、そうでなくてももしそんなことをしたら今後一生推しメンの目を見て話せなくなるな、とかろうじて繋ぎとめた正常な思考で薄っすらそう思っていた。

 

しかしそれと同時に、まだ見ぬ僕の中の悪魔が『全てを投げ捨ててグラビアに跪け』と耳元でささやく声も確かにはっきり聞こえていた。

 

こうして僕は人知れず理性と衝動の合間で揺れる暗黒の数分間を過ごしたのち、ついにその重大な決断を下したのであった。

 

⑩AISブレーク

 

「いやー、いいライブだったねー!」

袖に捌けていくAISの面々を見送りながら、ヲタ友さんたちと一緒にそう言える瞬間にこれ以上ない安堵感があった。

 

思えば、先ほどまでグラビア熱に当てられてすっかり頭がどうかしていたゲバラにとって、結局列を抜けてまで見にきた推し箱のAISのライブは最高の熱冷ましになった。

さしづめAISだけに「AISブレーク」といったところだろうか(平日定期なんてなかったんや)

 

それに考えてみれば、そもそもこのイベントの名前は『アイドル横丁』。

僕はアイドルを見に来たのであり、グラビアを見に来たわけではない。

ついでに言えば、そんなにグラビアが見たいのなら後日ソ〇マップとかに行けばいい話である。

 

そう、あくまでグラビアはアイドルの魅力の一側面に触れるためのオマケ的要素。

仮にニアミスでそれを見る機会に恵まれなかった不運が少しあったとしても、僕には大好きな推しメン(※清楚系グループ所属JK)がいる。

 

グラビアはあくまでオマケとして楽しみつつ、本筋はどこまでも一途にこの子を推すことに定めればいい。

 

そうしてやっと冷静な思考を取り戻したゲバラ

「それじゃ、またあとで~」とAISのヲタ友と一度別れてから再度グラドル横丁の整理券売り場に戻ると、そこにはこの日2回目の死刑通告が待っていた。

 

隈本さんの整理券が売り切れていたのである。

 

⑪メンタルブレイク

 

正直これ以降の記憶は定かではない。

AISを含めたくさんのグループのライブを見たものの、開始数時間で立て続けに喰らった2発のパンチがあまりに重すぎたため、丸一日TKO状態で力ないゾンビウォークを続けたゲバラ

 

この日は既に心が死んでいた。

僕の2017年アイドル横丁初日は、こうして苦々しい思いと共に幕を閉じた。

 

⑫月光

僕には本当に心が折れた時によく聞いている曲がある。

 

鬼束ちひろの「月光」である。

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帰りの電車ではこの月光だけをエンリピで聞いていた。

グラビアの神様(※そんなものはいない)に完全に嫌われたこの日の僕は、きっと人生におけるすべての光を失ったような眼をしていたことであろう。

 

「自分は今なぜこんなに悲しいのだろうか?おっぱいを求めたからか?中途半端な気持ちでおっぱいを見ようとした報いか?おっぱいは人をここまで絶望させるものなのか?おっぱいはこんなに悲しいものなのか?おっぱいは喜びと幸せの象徴ではないのか?おっぱいって何だ?人生って何だ?」

 

ボロボロの心はそんな無為な思考を繰り返し、ぼーっとして何度も乗り換えをミスりながらも、何とか無事帰路についた。

 

今でもこのツイートを見るとあの日の自分の未熟さを思い出す。

それでも諦めきれなかったのは、きっと僕がヲタクである以前に、男であったからだろう。

 

 

⑬再起をかけて

 

『ヒーローだから立ち上がれるのではなく、立ち上がれた者だけがヒーローになれる』

 

そんなどこかで聞いたぼんやりした格言を胸に、僕は心を奮い立たせ、奇跡の再起をここに誓った。

 

もう二度と同じ轍は踏まない。

僕は帰宅直後すぐに翌日の準備に取り掛かった。

電車移動のスケジュールを綿密に調べ直し、徒歩移動の時間も本来より多めに見積もった。

そして再度持ち物を確認してから、静かに一言こう呟き、床に就いた。

 

「明日こそは会いに行くぞ…隈本さん。」

 

 

 

⑭出陣~華麗なるリベンジへ~

 

2017年7月9日、朝。

 

Twitterを見ると「グラドル横丁の為に5時起きで電車乗ってきましたw」などという昨日のレポツイが流れていた。

 

僕は偶然それを目にして『このオッサンどんだけ必死なんだよ…』と軽くため息をつきながら、5時起きで乗った電車に揺られていた。 

 

仮に世界の全オッサンが「必死なオッサン」と「必死じゃないオッサン」に分けられる時、僕は間違いなく「必死なオッサン」の側にいたい。

僕はそう思いを新たにしつつ、上がるテンションをニッチなネタツイに込めながら順調に会場へと向かった。

よい子のみんなは「飛龍革命」で検索だ!

 

⑮僥倖

そうして会場へ向かう電車移動中、ふとTwitter画面を見ると、友達の少ないゲバラにはめったに届くことのないはずのDMが届いていた。

 

「新種のレ〇バンか?」と思いそのDMを開いてみると、それは既にグラドル横丁整理券を買おうと現地で列に並んでいたヲタ友さんから送られたもので、なんと「よければゲバラさんの分の券も一緒に買っときましょうか?」というありがたすぎる提案だった。

 

内心僕は狂喜乱舞。

持つべきものは友とホモ本だと改めて噛み締めつつ、さっそく返信をしようとしたところで、またも僕の指はピタリと止まった。

 

「本当にこんなアッサリと券を手に入れていいのか?」

 

昨日の悪夢がよみがえる。

たしかにここで代購を頼めば簡単に券は手に入るかもしれない。

しかしそれでは、丸一日自分の至らなさを噛み締めた昨日の出来事はどうなる?

 

人生は全力の遊びの中でこそ輝く。

たかがグラビア、されどグラビア。

 

きっとただ券を出して水着の女の子とチェキを撮る事だけがグラドル横丁ではない。

きっとその前の前、券を手に入れるまでのプロセスや準備や計画や思い、その全てが『グラドル横丁』であるはずだ。

 

(本当に大事な券は、自分の力で手に入れる)

 

そんな端から見たらバカにされるような、ちっぽけな意地とプライドすら持ち合わせない奴を、どうして男と言えようか。

そんな事を思ってから、僕は迷わずこう返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、じゃあすいませんが3部と4部を1枚ずつお願いしますw」

 

 

 

必死なオッサンの辞書にもはや「プライド」という文字はなかった。

 

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⑯黄金の券

 

現地に着き、代購をお願いしていたヲタ友さんと合流してグラドル横丁の整理券を受け取ると、感動のあまり僕は少し泣きそうになった。

 

しかも初めて生で見るグラドル横丁の整理券にテンションが上がり過ぎた僕は、ヲタ友さんにやんわり促されるまで代金の支払いを完全に忘れていた。我ながらシンプルに失礼な奴である。

 

⑰いざ再び、爆乳コラボ

 

こうして万全の準備を整えいざ会場へ。

昨日既に2日分の通しチケットをリスバンに交換していたゲバラは、昨日の悪夢がウソだったかのように涼しい顔で入場した。

 

まずは昨日の忘れ物を取りに向かうべく「爆乳コラボ」へ。

しかしもうここから先は言葉で表現しようとする方がむしろ野暮なので、とりあえずこれを見て欲しい。

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最高の夏が始まったのである。

 

⑱G☆の名の元に

そしてある程度予想はしていたが爆乳コラボからのG☆Girlsがあまりにも良すぎたため、ついついチェキを撮るなどしてしまったゲバラ

 

昨日の呪縛から解き放たれ無限に羽の伸びるような思いだった。

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⑲ピザいかがっすか?

 

こうしてG☆の導きのままにチェキを撮り、太陽よりホクホクしながら歩いていたゲバラ

 

すると何やら、前から歩いてくる小さな女の子たちが視界に入った。

 

「ん?なんだろあの子たち?衣装っぽいの着てるし、客…じゃないよな?」

 

そんなことを考えながら近づくと、僕は目を疑うような事実に気付いた。

その女の子たちは他でもないAISであり、その中には僕の推しメンの橋本麗愛ちゃんもいたのである。

 

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AIS・橋本麗愛(はしもとれな)ちゃん

 

これはヤバいことになった。

その時推しメンは会場フードのピザを売るべく、宣伝のためメンバー数名で声かけに回っていたようだった。

見ると推しメンの手にはメニュー確認用のボード。

対して僕の右手には撮りたてホカホカのR18チェキ。

既に鼻の下は利根川より伸びきっており、さすがにこんな姿を推しメンに見られるわけにはいかなかった。

 

「ッ…!?」

 

しかし見ると推しメンはどんどんこちらへ近づいてくる。

(いっそこのチェキをここで食っちまえば…)と斬新過ぎるアイデアがよぎるほどには切迫する思考。

だが止まらない時間。

近づく推しメン。

さすがにここで急にUターンして走り出すのは不自然過ぎる。

どうする…どうする…ッ!

 

こうして突如、極限状態まで追い詰められた僕はまさかの行動に出る。

 

 

 

 

 

気付くと僕は、

目の前にあった草むらの影に飛び込んでいた。

 

 

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どうやら人は本当に追い込まれると草むらに飛び込むらしい。

「こんなにリアルな土の臭いを嗅いだのは何年ぶりだろう」と、身を屈めながら他人事のように僕はそう思っていた。

 

 

思えばただ涼しい顔でチェキをポケットにしまえば良かっただけなのに、ヲタクにここまで謎の背徳感を抱かせたのもまた、グラビアの持つ魔性の魅力の成せる業か(なに言ってんだ)

 

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あとでちゃんとピザ屋にも行きました(修羅カワでした)

 

 

⑳夢に見た楽園へ

 

こうしてちょっとしたハプニングもありつつも、早くもとうとうこの夏最大の山場がやってきた。

念願のグラドル横丁初潜入の時が訪れたのである。

 

代購していただいた整理券を震える手で握りしめ、案内通りに道を進む。

途中に立っていたスタッフさんに券を見せ、自分がその「権利を有する者」であることを証明すると道は開き、ついにグラドル横丁専用の特設エリア内に入った。

 

そこはまさに「この世の楽園」という言葉がピッタリの空間だった。

幸せ溢れる夢空間

そよぐ風、上がる歓声、こぼれる笑顔、伸びる列。

そして見渡す限りの水着の海。

その涅槃とも思しき光景に感動したのち、本来の目的を思い出して歩を進めた。

夢にまで見た本物の隈本さんがそこにいた(水着で)。

 

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そのまま列に並んで自分の番がくると、思わず一人感極まってしまい、

 

「初めまして隈本さん!!ずっと会いたかったです!!!」

 

と、めちゃくちゃ高いテンションかつかなり下から丁寧な挨拶をキメてしまい、当然むこうは、

 

「え…あ、ありがとーw」

 

と軽く引き気味だった(それはそう)

 

この時自分でも(やべー入り方間違えた)と思ったものの、こののちひと夏を通してとても思い出深いヲタ活を一緒に過ごすことになる隈本さんとの初対面がこれだったと思うと今では少し感慨深い。

そしてのちに隈本さんと過ごした最高の夏に関してはまた別のお話。

 

とにかくこうして念願の隈本さんとの初対面を果たし、ようやく昨日の無念を晴らすことに成功したゲバラ

改めてグラビアの神様に謝礼金をお支払いしたい気分である。

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㉑最後に

 

今更ですが皆さんよくこんな中身のない記事をここまで読み切りましたね!(無邪気)

 

さて、ここまでおふざけゼロのドキュメンタリータッチでお送りしてきた今回のブログ、いかがだったでしょうか?

 

これを見た皆さんの今夏が、1人1人にとって1度きりの、世界で1番最高の夏になることを願っております!

 

それでは、今年もグラドル横丁で会いましょう!!!

合言葉は「勇気!元気!早起き!」です!!

 

 

それでは長々とお付き合いありがとうございました!!!

お粗末!!!

 

何しに横丁行ったんやコイツ、

 

 

光を探しに行こう

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光(ネタ)が見つかりませんでした。

 

 

 

 

 

 

雰囲気で喋るな

昔から「なんとなく面白い」が嫌いだった。

 

思えば僕は昔から部屋もカバンも財布も汚い癖に、なぜか自分の思う「笑い」にだけは、マメで真摯で実直でいようとする謎のこだわりを持っていた。

 

加えて変な所でシャイなため、勢いやテンションや大声や動きで取る笑いに苦手意識を持っており、その反動からか歪んだ『センス信仰』のような物に陥った。

 

冷静に考えれば、芸人を目指して養成所に通っているわけでもないのに、ここまでやたら変に笑いについてこだわるのもおかしいというか、客観的に見てサムかったりイタかったりするのもなんとなく分かるのだが、それでも僕は自分の好きな「笑い」の形を崩したくなかったし、たとえKYだの協調性がないだのと言われようとも、自分が「面白い」と思った場面以外では極力笑いたくないというのが偽りない本音だった。

 

そのため僕は昔から「雰囲気で起こる笑い」のような物を感じると、なぜだかそばで聞いてるだけで自分がスベっているように恥ずかしくなり、背筋がゾワゾワする特異な体質を持っていた。

 

「周りが笑ってるから合わせてとりあえず笑う」みたいな空気が苦手だったし、そんな場に居合わせる度に(お前らちゃんと自分の頭で面白いか面白くないか考えてから笑え!)と謎にイライラしてしまうのであった。

 

ゆえに集団で喋っている時の僕は気付くと軌道修正役になっていることが多かったが、傍目から見るとやや損な役回りにも思えるそのポジションも、僕にとっては本棚の漫画を巻数順に並べ替えるようなちょっとした達成感があり、気付くと僕は目の前の笑いをキッチリ整えることに人知れず快感を見出すようになっていた。

 

誰かのボケが上手く周囲に伝わらず浮遊している時などに、説明を兼ねた細かいツッコミをスッと入れることでそのボケの息を吹き返させ、改めて場を成立させた時に堪らない充足感を得るような、分かりづらい変態性を育んできた。

 

これはそんな僕が牛丼屋に出向いたある日のこと。

 

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お昼時のピークタイムで店内は満席。

今から他の店に行くのも面倒だと考えた僕が少し待っていると、やっとカウンター席が一つ空いた。

 

席に座り注文を終えると、先に隣に座っていた男子大学生2名の会話が耳に入ってきた。

 

「いやーでも、やっぱ去年のアニサマ最高だったわw後ろの方だったから超騒げたしさw」

 

『マジでかw』

 

そんないかにも大学生らしい会話が聞こえてきた。

昔の僕ならここでしれっと違う席に移動しようとしたところだが、さすがの僕も人並みには大人になっている。

多少賑やかな大学生が隣にいようと特に気にせず、ただ黙々と牛丼を食らう。

そのくらいの年相応の落ち着きは持ち合わせたつもりだ。

まぁ仮に移動しようにもそもそも他の席が一つも空いていないので無理だったわけだが。

ともかくそんなこんなで、僕はぼーっと一人でスマホを触りつつ自分の頼んだ牛丼の到着を待ちながら、隣にいたやや賑やかな大学生二人の会話になんとなく耳を傾けていた。

 

 「それでさぁ、隣にいた奴が超荒れ始めてさwプラチナのイントロが流れた瞬間に『catch you catch meやれー!!!』とか叫び初めてさwでも結局プラチナでも飛ぶみたいなw」

 

『マジかよw』

 

「んでその後さ、〇〇(アニソン歌手?)が歌い終わったら前にいた奴らが一斉に帰って超見やすくなってさ!もうそこから俺も超飛びまくりみたいなw」

 

『マジかよw』

 

そんなテンションに見合わない薄い話と薄い相槌という、精進料理に精進料理をかけて食うような虚無な会話が実に男子大学生という感じで良かった。

 

こうして物言わず内心上から目線でこきおろしている僕だったが、(きっと周囲から見た大学生当時の僕も今の彼らのような虚無トークを日々楽しそうに喋っていたのだろうな)と思うと、なんにも面白くない話を実に楽しそうに話す彼らにもどこか愛しさを感じた。

 

きっとこうして人は大人になっていくのであろう。

冒頭で散々「こんな笑いが許せねぇ」とトガった若手みたいなことを書いていたのが今更恥ずかしくなってきた。

 

ともかくそんな少し奇妙ながら暖かい時間が流れていると、ほどなくして僕の注文した牛丼が到着し、ようやくの昼飯と相成った。

 

「…うん、美味い」

 

庶民派のゲバラの舌は今日も謙虚だった。

間違っても変なブルジョワジーに染まることなく、目の前のちっぽけな幸せを噛み締める。

 

「美味いなぁ、」

 

無意識のうちにリアル孤独のグルメ状態突入。

そうして無言でひたすら食べ進む。

 

ちなみに僕は牛丼の肉とご飯をキレイに一緒に食べきりたいタイプで、どちらかが多く残ってしまい最終的に単体で食べて無理矢理帳尻を合わせるようなパターンが嫌いだった。

 

そしてこの概念を勝手に「牛丼の歩幅」と呼んでいた。

陸上競技の幅飛びよろしく、右足と左足の歩幅を合わせ、最終的に両足を合わせて大きく跳躍するまでの流れにどこか似通ったものを感じたからだ。

 

今日も肉とご飯の歩幅調整は順調だった。

そしてこのまま完璧に食べきるビジョンがどんどん鮮明になってきたその瞬間、しばらく静かだった隣の大学生たちが再び賑やかに喋りだした。

 

大学生A「ってかさー、こないだカラオケ行ってさー」

B『はいはい』

ゲ(…)

A「あのーあれ歌ったんだわ…あのーなんだっけ…」

B『え、なになに?w』

ゲ(…)

A「あ、あれ!あれのやつ!プロジェクトXのやつ!」

B『あーはいはい!あれね!』

ゲ(…)

A「そうそう!鳥居みゆき!」

ゲ(…ッ!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あまりの衝撃に僕の箸は止まった。

 

(もしや高度なボケか?今の大学生の笑いってそこまで先鋭化してるのか?いや待てさすがにそんな訳ない。すぐもう一人がツッコんで訂正するだろ。)

 

 

B「あぁ、鳥居みゆきね!」

 

(お前もボケかーーーーーーーーーー!!!!!)

 

 

ここで僕の意識は完全にこの二人の会話に奪われてしまった。

残り少ない牛丼の味を堪能しようとすればするほど、ボサボサ頭にパジャマ姿の女が素っ頓狂な声を上げてバットを振るジェスチャーをする光景が脳裏に何度もフラッシュバックした。 

しかもこのバカ大学生2人の暴走はここで止まらない。

 

A「あれなんだっけあの曲名…あ、そうだ!『銀の龍の背に乗って』だ」

 

もはやこの会話には何一つ正しい情報がなかった。

そして半ば予想していたものの、一縷の望みをかけてBのリアクションを待っていると、

 

B「あ~はいはい。あの曲ねw」

 

やはり期待したこっちがバカだった。

 

(言いたい…早く1から全てを訂正したい…)

 

過去数々のクロストークを軌道修正してきた口が考えるより先に疼き始める。

 

(いっそもう食い終わって出て行ってくれ)という願いもむなしく、2人の会話は偽りの共通理解を得たことで更に加速し、

 

A「でさ~、もうなんかほぼネタなくなったから鳥居みゆき入れたら超ガイドボーカル強くてwもう歌わないで機械にコール入れちゃったからねw鳥居みゆきにw」

 

B「マジかw」

 

(マジかはこっちだわ…)と頭を抱えながら聞こえないように呟く。

気付くと牛丼は味が分からなくなり、肉とご飯の歩幅もめちゃくちゃだった。

 

(言いたい…「君らが言ってるのって中島みゆき地上の星だよね?」って爽やかに言いたい…)

 

僕はずっと悶々としながら一度トイレに立った。

そして用を足し終え、(このあと席に戻った時、もしまだ二人があの話をしていたら、勇気を出して訂正しよう)と決意を固めて扉を開けた。

そして改めて自席に戻る途中で、あることに気付いた。

 

二人はもう帰っていた。

 

きっとあの二人は今後一生プロジェクトXのテーマソングは「銀の龍の背に乗って」であり、それを歌っているのは鳥居みゆきだと勘違いしたままの人生を歩んでいくことだろう。

 

僕はといえば、ここまで散々「軌道修正が得意です」などと自慢した挙句、大きく軌道の逸れてしまったあの二人の人生を全く救うことができなかった。

 

力なく座り、再度箸と牛丼を手に取る。

残った数口分をかき込もうと椀の中を見ると、不思議と肉とご飯の歩幅がピッタリ合っていた。

そのまま静かに食べきって席を立つ。

会計を済ませ店の外に出ると、初夏の日差しが眩しかった。

 

ふと振り返ると、ガラスに映った自分の姿がいつにもなく情けなかった。

それを見て僕は、なんとなく笑った。

 

 

 

 

 

僕と親友の仲を引き裂いた”ある女”の話

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人生で一度だけ友人に掴みかかった事がある。 

 

あれは(ピー)年前、金も女も学もなく、時間とやり場のない情熱だけが無限にあった高校時代。

 

当時アニヲタと声優ヲタの香ばしさだけを抽出して掛け合わせたサラブレッド二元豚の名を欲しいままにしていたゲバラ少年。

 

レモンが弾ける気配が微塵もしなかった17歳の日々。

 

リア充達の好奇の目線を遮るように伸ばした前髪。

それはさながら鬼太郎であり、当然スクールカーストも下下下の下。

 

そんな教室の隅で三角コーナの生ゴミlikeな腐臭を漂わせていた当時の僕にも、かけがえのない友がいた。

 

仮に名前をAとしよう。

端的に言ってAはキモヲタだった。

 

世間的に見てキモヲタの部類に入る当時の僕が、奴を見て何の躊躇いもなく「キwモwヲwタw」と言うくらいにはAはキモヲタだった。

小太りで声が高く、ゾンビ映画に出てくる最初に死ぬクラスメイト役の才能にピンポイントで恵まれていた。

 

そんなAの二次元への愛は凄かった。

否、キモかった。

 

そして絶妙にヤバさのベクトルこそ違いながらも、世間の爪弾きもの同士、僕等は出会ってすぐに親しくなった。

 

ちなみにAの家は裕福だったので、毎週のようにレモンの弾けない友人たちと入り浸った。

 

集まっても何をするでもなく、アニメの話に花を咲かせ、時にネットに興じ、交代で東方プロジェクトをプレイしながらお互いをはやし立てる。

世間から見たら極めてキモい、そんな日々が幸せだった。

しかしそんな平穏も長くは続かなかった。

 

その後「ウホっ♂男だらけのお泊り大会」を通じてついに寝食すら共にし、いよいよ染色体が一個違っていたら色々危なかった次元にまで深まった僕等の仲は、ある女により突如引き裂かれた。

 

その女、名を「間桐桜(まとうさくら)」といった。

 

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桜は16歳で、当時の僕等より一つ年下だった。

桜は澄んだ綺麗な声をしていた。

桜のCVは下屋則子さんだった。

桜は大人しく清楚な性格ながら衣服の下のボディラインは全く大人しくないという、まるでキモヲタの欲望を絵に描いたような女だった。

というか絵に描いた女だった。

そしてCVは下屋則子さんだった。

 

当時の僕とAは桜の出演するアニメ・ゲーム作品「Fate/stay night(フェイトステイナイト)」シリーズにバキバキに夢中であり、一時期は暇さえあればFateの話をしていた。

 

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(※ちなみにこの「Fate/stay night」は、願いを叶える「聖杯」というアイテムを巡って7人の魔術師が歴史や神話の英雄たちをパートナーにサバイバルバトルを繰り広げる話です。気になった人向けに詳細は文末で紹介しますが、「アニメとかよくわかんねーわ」って人もとりあえず雰囲気でついてきてください)

 

しかしこのFateの話となると、僕とAはとにかくそりが合わなかった。

作中で引用されている歴史や神話の元ネタをかき集めて得意気に語り悦に浸る「ソース周回型ヲタク」のAと、目で見て耳で聞き心臓で感じた衝動から二次的な妄想を無限に膨らませる「イマジネーション型ヲタク」の僕の話は常に平行線だった。

もはや二人とも自分の話をしたいだけの状態。

配慮という概念の存在しない世界。

互いに相手のターンではマンガを読みながら片手間で話を聞いていた。

ただ、気の置けない関係だからこそ成り立つそんな無遠慮さが当時の僕等には心地よかった。

しかしある日、この2人の男が桜を巡って初めて正面からぶつかることになる。

きっかけはある日のAの発言。

彼はいつも通りFateの話をしながら、何の気なしにサラっとこう言った。

 

「でもな~、桜はビッ〇だからなぁ、」

 

ーブチッー

 

こめかみから聞き慣れない音がした。

「おい待てA、今なんて言った?」

 

(※言い忘れていたが桜の家系はやや複雑で、彼女にはここでは若干書きづらいハードな幼少期を過ごした過去があった。詳しく言うとネタバレになるので雑に濁すが家の事情で仕方なく幼いころからそれはまぁ過酷な生活を強いられていた訳で、それを細かく描写し始めるとネタブログとしての陽気さを保てないのでザックリ察して欲しい。かしこ。)

 

話を戻します。

 

つまり、ちょっと怪しい方法で魔術の実験を繰り返していた家系に生まれた桜は、本意でないながらも仕方なくその暗い日々に耐えていた時期があった。

 

そこに先のAの発言である。

 

僕の体は考えるより先に動き、気付くとAの胸倉を掴みながらこう叫んでいた、

 

「テメェに桜の何が分かるんだ!!!!!」

 

我ながら書いていてキツイものがある。

 

ただ僕にとって桜は「幸せになって欲しいキャラ」の筆頭であった。

いわゆるアニメブーム黎明期によく言われていた『〇〇は俺の嫁』的な、『自分対キャラ』の非現実的な恋愛感情とはまた違い、どちらかというと物影から見守っていたいような、彼女個人の幸せな結末をつい望んでしまうような、そんなキャラだった。

 

こうして今改めて考えてみると、この感情はどちらかというとドルヲタの「推し」的な感情に近いのかもしれない。

 

とにかくそうした経緯で、当時まだ存在していない言葉ながら、確実に高校生当時の僕の『推しメン』であった桜に対し、不意に浴びせられたAからの罵倒。

 

こうして虫も殺さないような大人しい僕が生まれて初めて「他人の胸倉を掴む」という行為に出たがわけだが当然ながら案の定の大苦戦、都合3~4回はモタモタと掴み直してAのTシャツの襟周りはゆるやかに伸びていった。

 

もとより夜道で光る他人の家のサーチライトにもビビり散らすほどノミ心臓のゲバラだが、持ち前の身内弁慶とライトノベル仕入れた知っている限りの汚い言葉を用いて精一杯の口撃を開始した。

 

「いいか?お前ごときが桜のこと知った口で語るんじぇねぇぞ?お前に桜がどんな気持ちであの幼少期からの日々を耐えてきた先でやっと士郎(主人公)と出会えた事でどれだけ人生が明るく開けたか分かるか?お前みたいな安易に幼女枠に収まる思考停止型のロリコンは一生『イリヤたんprpr』とか言ってろ!おは幼女ロリこんにちはペドフィリわんこそばとか毎日言ってろクソが!」

 

『お前黙って聞いてりゃ随分言ってくれんじゃねぇか!俺がロリコンかどうかとかじゃなく世界共通の真理としてJKなんてとっくにBBAなんだよ!それに事実を言って何が悪い!お前だって桜ルート完走して内容知ってんだろ?見てねぇ聞いてねぇ興奮してねぇとは言わせねぇぞ?お前みたいな善人ぶるヲタクが一番しょうもねぇんだよ!』

 

「なんだとテメコラ!もうお前かえれ」

 

『は?何言ってんのお前、ココ俺んちだよバーカ』

 

「いや家じゃなくて土に還れ」

 

『あ?』

 

と言葉ばかりは威勢がいいが、互いにまったく手が出ない。

それもそのはず、双方クラスの隅っこの三角コーナーで腐臭を放つ生ゴミ系男子だったゲバラとAは当然ケンカなど生涯一度もしたことがなく、人の殴り方など元より知る由もなかった。

 

そのため両者弱過ぎて決着の付かない泥仕合ラップバトルのような罵り合いはその後もズルズル続いた。

 

そして互いを罵り合いながらも僕とAは、次第に薄々勘づき始めていた。

このやり取りは不毛だと。

時間と体力の無駄遣いだと。

 

この広い世界の中で、人に与えられた時間は平等である。

誰かを笑わせても1分。

誰かを悲しませても同じ1分。

道端の花の美しさに心震わせても1分。

モテないヲタク同士で存在しない女を巡って口論になっても同じ1分。

恵まれない国の子供たちを想って涙を流しても1分。

かつて一緒に汗を流しながらアニメイト本店の長い階段を昇った日々を忘れ、実際には居もしない女の話で朝まで生テレビより熱いテンションで口喧嘩をしても1分。

 

考えてみればこんなに悲しいことは無い。

同じ時間に違う場所では、美男と美女がデートをしているかもしれない中、マンガと同人誌と二次キャラ抱き枕の散乱した部屋でブサイク二人が罵り合っている。

こんなに切ない対比はない。

 

脳内BGMの「and I love you(♪Mr.Children)」に合わせて、罵り合うブサイク2人と愛し合う美男美女の対照的過ぎる風景がスロー映像で浮かんでくるようだった。

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傷つけ合う為じゃなく

僕らは出会ったって言い切れるかなぁ?

 

そう。きっと僕らはこうして傷つけ合う為に出会ったわけではなかったし、きっと桜も僕らを傷つけ合わせる為にこの世に生み出された訳ではなかったはずだ。

 

口ベタでシャイで内向的で、好きな物を通じてしか人と仲良くなれない。

きっと桜は、そんな歪なキモヲタたちを繋ぐ架け橋になってくれる存在であったはずだ。

 

なのにどうしてこうなってしまったんだろう。

 

たった一人の女のせいで、永遠に思えた僕等の友情はなぜこうも儚く引き裂かれてしまったんだろう。

オザケンと小山田もこんな心境だったのだろうか。

 

かくして口論は激化の一途をたどり、もはや互いの人格否定も含めてドン・フライVS高山戦並にノーガードの殴り合いが続いた(※口だけ)。

 

(もうコイツとの仲は一生修復できないだろう)

 

悲しいが、僕は自分の中でそう折り合いをつけ始めていた。

こんな些細なことで親友を失うことになるとは。

 

そんなことを思っていると、Aの母親が手土産の菓子を持って帰ってきた。

 

高貴な家庭の奥様らしく「みんなで食べましょう」と、2階のAの部屋にいた僕等に向かって、状況も知らずに呑気に呼びかけてくる。

 

冗談じゃない、勘弁してくれ。

今のこの険悪な空気の中で、僕とAが仲良くおやつなど食える訳がない。

Aを見るとどうやら同じ心境のようだったが、そこでAは控えめにこう言った。

 

「一応見るだけ…見にいく?」

 

依然その顔からは闘気は消えていなかったものの、意外な提案に僕は思わず、

 

「お、おう…一応な。買ってきてもらって悪いし、顔くらい見せねぇとな、」

 

と返した。

 

 

そして数十分後。

僕とAは仲良くおやつを食っていた。

高級洋菓子に舌鼓を打っているうちに桜の話題は空中で霧散し、食後には愉快にスマブラに興じた。

 

人より多く屁理屈を垂れたところで、しょせん当時の僕らはどこにでもいる高校生のガキだったのだろう。

そんな僕らを知ってか知らずか、桜はいつまでも静かに微笑んでいる。

 

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高校生当時の僕等の事を、後輩キャラという設定どおり「先輩♪」と呼んでくれた桜だが、その後こちらが一方的に歳をとり続けたせいで、今やその差は一回り近くにもなってきた。

 

それでも桜は、いつまでもレモンの弾けない僕等のことを変わらず「先輩♪」と呼び続けてくれる。

 

最後に、互いを許し合えなかったかつての僕等に向けつつ、この曲を紹介することでブログを締めようと思う。

 

曲は、間桐桜(cv下屋則子)で「笑顔ひとつで」。

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P.S.

 

Fate」シリーズについては大人気による派生に次ぐ派生で今や種類が多すぎて、初見の方は混乱するかもしれませんが、基本的には「Fate/stay night」と「Fate/Zero」を見ておけばいいと思います。

 

ちなみにアニメは過去複数の会社により制作されており、昔の「DEEN」版はやや出来が悪いので、できれば最近の「ufotable」版を見ることをオススメします。

 

詳しくはこの動画でほぼ分かるので興味あればぜひ!

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最後に、そんな桜がメインヒロインを務める通称「桜ルート」こと「Heaven's feel」編は現在映画として制作されており、このブログを書いている2018年5月時点では、全3章のうち1章目のみ公開されています。続編も鋭意制作中とのことなのでお楽しみに。

 

上の動画でも言っている通り、第1、第2ルート視聴後でないとやや話に置いて行かれるとは思いますが、絶対面白いと自信を持って言い切れるのでよければ色々調べて見てみてください。

 

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では、ここまでお付き合いありがとうございました。

ほな!

 

推しメンが髪切ってメンブレしたヲタクの話(前編)

拗らせヲタクの生態ほど面白いものはない。

できることなら常に誰かしら拗らせヲタクの様子を遠巻きに監視していたいとすら思う。

これはそんな拗らせヲタク愛好家のはずの僕自身が拗らせてしまったという1人パワーボム的なお話

 

ディス〇バリーチャンネルに重課金しても決してお目にかかれない限界ヲタクの貴重な生態を、珍しく読みやすい文量と内容に見合わない生意気な前後篇でお楽しみあれ。

 

3/16(金)

花金を折り返し悦に入っていたところに届いた推しメンのブログ更新通知という名の福音。

途端に輝きを増す昼休憩。

今回も「男装・女心指南・ほっこり家族話」というサ〇エさんも裸足で逃げ出す鮮やかな三本立てを披露した揺るぎねぇ推しメンことAIS(アイス)、橋本麗愛(はしもとれな)ちゃん。

溢れるサービス精神に加え、意識と鼻の高さがありがたい。

可愛い顔面画像を見ながら、上がるテンションと下がる目尻。

心の大泉〇郎もすっかりウレション状態である。

ブログについても「画像、改行、冗談、マジレス」全てにおいて羽生くんのフリー並に無駄のない構成でいつもながらヲタクは舌を巻くばかりであった。

ameblo.jp

 かくして存在しないアゴヒゲを得意気にイジりながら推しメンの魅力と文才に陶酔するだけの贅沢な昼休憩が過ぎ、午後の勤務も終えてルンバより厳かに帰宅。

待ちに待った週末がやってきて心はとうにフル〇ンである。 

しかもこの日は夜からAISのShowroom配信が予告されていたので、より一層血色の良い顔で花金の夜の充実した在宅ライフを楽しんだ。

 

ほどなくして時間となり、待ちに待ったShowroom配信が始まった。

視聴は現場同様ノーコメ・ノーギフトでひたすら推しメンを見守る安定のサイレント地蔵スタイルを決め込んだ。

そして流れ始めた映像を見ているとあることに気付く。

推しメンがいない。

おかしいな?と思いつつもしばらく様子を見ていると予想だにしなかった意外な展開が待っていた。

 

 

youtu.be

 

推しメンが髪を切っていた(※動画30秒頃)。

PCで配信を見ていた僕は、画面に推しメンが出てきた瞬間一体何が起こったのか分からなかった。

長かった推しメンの髪がなくなっている。

体の後ろに隠して「ボブにしました~♪なんちゃって嘘で~すw」みたいなクッソしょうもないネタでもない、正真正銘の断髪だ。

一体なにがあった推しメン?悩みなら言ってくれればいつだって俺が(券を積んで)聞いたのに。

しかし流れた時は戻らない。

それに何も推しメン自身がいなくなったわけではなく、今もこうして目の前にちゃんといる。

冷静に考えて何も失っていないじゃないか。

俺は何を取り乱しているんだろう。

我ながらバカだなぁ、はははwなどと思いながらしばらく見ていたshowroomが終わりふと我に返る。

 

その夜、僕は寝込んでしまった。

 

【つづく】