シングルボーイ下位時代

しょっぱいドルヲタが細々と喋ります

ドルヲタショートショート小説『握手会』

「他に握手会参加ご希望の方いらっしゃいませんか~?」 腕時計の長針をチラ見しながらそう呼びかけたスタッフの前に、おずおずと一人の男が歩み出た。 「あの、〇〇ちゃんで…」 「〇〇ですね。それではこちらへどうぞ」 男は少し震えながら券を差し出すと、…