シングルボーイ下位時代

しょっぱいドルヲタが細々と喋ります

アイドルを辞めた推しメンに会いに大阪に行ってきた話

 

 

 

軽装の旅が夢だった

しかし気付くとリュックは菓子と漫画でギッシリだった。

いくつだ自分。背中が重い。重力反対。

でも夢は叶わないから夢なのかもな。(なんの話だ)

 

外出。TSUTAYAでなんとなく借りた「食糧人類」を読みつつ電車移動。

ひたすら救いが無くて秀逸。 しかしグロい。異形の敵が知能あるパターンの絶望感すごい。めっちゃIQ高いサメが襲ってくるパニック映画思い出した。

 

食糧人類?Starving Anonymous?(1) (ヤングマガジンコミックス)
 

 

 

 

11/24(Fri.) 23:31

都営経由で大手町、そこから歩いて東京駅へ。

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 インドア派のハイテンションは分かりづらい。

名前にかけた菓子のチョイスがしゃらくさい。

 

そうこうしてる間に八重洲南口バス乗り場到着。

いざ乗らん人生3回目の高速バス。

堅いシートに丸一晩の地味なツラさを思い出す。

嗚呼全部全部ケツのせいだよ。

この着座はまるで地獄だね。

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(わざわざ差し込むほどでもない乗車風景)

(手がイケメンに撮れた)

 

 

 

大阪LOVER

「着いたー!」

 

と思ったらまだ途中休憩だった(凍死)。

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たしかちょうどバナナムーンを聞いていた時間帯。

そんで再度バス乗り込んで寝て起きたら今度こそ目的地に着いた。

 

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郷に入っては郷に従いヲタク。

とりあえずドリカムを聞いて元気を出そうと試みる。

でも出ない元気。睡眠不足×極寒という絶望のコラボを前に開く気配のない心のシャッター商店街

テンションとケツが死んでいた。

 

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吉田美和の口を見るとハプルボッカを思い出す。 

 

 

旅する在宅

とりあえず早朝の大阪をウォーキングデッド調で練り歩く。

なにせ何も決めていない。

ただ一つ「何も決めずにここに来る」ということだけを決めて来た。

考えてるようで何も考えていない。プーさん哲学の極地。

しかし腹が減った。寒いし辛いし世知辛い。ついでに9兆円欲しい。

そして命からがら牛丼屋に不時着with推しメン(プラ板)

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「せっかく遠出したんならご当地もの食べなよ!」という声なき正論を「メシなんか食っちまえば同じ」の一点張りで突き返すKYヲタク。

そりゃあいい歳こいて友達いねぇ訳である。

 

 

そろそろ主目的をば

ひとやすみして回想シーンへ。

2017年6月4日、僕の大好きなアイドルグループが解散しました。

名前は「Hauptharmonie(ハウプトハルモニー)」。

意味はドイツ語で「主要和声」とか「混成和音」とか、そこらへん。

こちらは解散ライブの画像。窒息するほど人がいた(僕含め)。

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グループを簡単に説明すると、

デビューライブ直後にメンバーが風俗店勤務をカミングアウトしたり、ヲタクとDM企画やって炎上したり、中学生いるのにヲタクとベットインチェキ会やって炎上したり、ワンマン前日に水着のメンバーが土下座する動画上げてまた炎上したりと…年中無休でキャンプファイヤーな感じのひたすら楽しいグループでした。

まぁその分冗談通じない人達の攻撃の的になりやすかったんですが。

matome.naver.jp

擁護になってるか分からないけど、「みんなでバカやろうぜ!」と言ってせーので一斉にバカできるのは、そこに集まる1人1人の根がまともだったからだと信じたい。

過激行為は根暗コンプレックスの裏返し。

皆寂しがり屋だから集まると楽しくてついついはしゃいじゃう。

 

とにかくそんな、手放しには褒められないけどどこか憎めない、少し変わってるけど暖かい人ばかりの大好きな現場だった。

 

主なMVはこれ。

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メンバーの約半数が解散前に脱退してるので、さっきの写真とかなりメンツ違う(もう慣れた)。

 

他にもいい曲多いし、一部のアルバムはApple Musicとかにも解放されてるのでよければ。

スカとかジャズとか、北欧系の白いロック(ラルク的な)好きな方の耳に寄り添える気がします。是非に。

 

 

ここからもっと個人的な話をします。

そのHauptharmonieでの僕の推しメン、「ななみる」こと「倉木七海(くらきななみ)」ちゃんは関西の子で、6月にグループが解散してアイドルを辞めてからは、地元大阪のコンセプトカフェに勤めていました。

 

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 (※盛れてる画像選んだぞ推しメン)

 

で、その推しメン「ななみる」こと倉木七海ちゃんが11月26日でこのカフェを卒業するということで、「ひとまずもう会える機会ないだろうし行ってみるか」と出発前夜に急遽決まったのがこの旅という訳です。

 

ついでにどうでもいい話をすると、

この倉木七海ちゃんは自分が初めて加入から卒業までを見届けた推しであったり、プライベートとグループのゴタゴタが重なって、本人が一番辛い時期に会いに行けなかった後悔があったり、とある宣伝企画でメンバー指名の優秀賞に自分を選んでもらったりと、僕にとって少なからず思い入れのある子でした。

 

ちなみにその宣伝企画での勝因になった自作動画。みなぎれ自己顕示欲。

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歌は世につれ余はチェキで釣られ

はい回想終了。

牛丼屋を出た辺りで、そういえばろくに寝てない事を思い出す。

このままではスマホより先に自分の電源が切れる。

慌てて充電&仮眠のため近場のカラオケへ。

店に入ると店員さんが優しい。大阪の人あったかい(※言ってみたかった)。

さて入室。

仮眠前に大阪への挨拶を兼ねて一曲お耳汚しwith推しメン(プラ板)

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「さて気持ちよく歌ったし寝るか」と思ったら周りの部屋がうるさい(当然)

やたらねちっこいビブラートに囲まれてると思ったらそういうことか。

大阪レイニーブルース

土曜朝10時から横隔膜震わせまくりの量産型河村隆一たちにも負けず、しっかり仮眠取ってからカラオケを後にしたゲバラ

向こう5年分のアクティブを前借りして大阪の街をズンズン進む。

偶然Shiggy.Jrのリリイベ観れたのはラッキーだった。

 

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その後はある目的を果たすべく慣れない街をかなり歩いた。

回り方に計画性がなかったせいで梅田駅と大阪駅を3往復くらいしてしまった。

道中はいたるところに忌々しい飾りつけを目にした。

街はすっかりクリスマスムード。

浮かれるカップル全員にマハムドオンを撃ちたい気分である。

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だが悠長に人を呪ってる時間もない。

7店舗くらい回ってもなかなかいい物に出会えずそして僕は途方に暮れる。

気付くと16時。

そういえば腹も減っている。

「とりあえずあそこでいいか」

パッと目に付いたラーメン屋に入る。

味はそこそこだったが店を出るときに言われた「おおきに!」に感動する。

(すげぇ…本物の生「おおきに!」だ!)

おジャ魔女妹尾あいこで関西弁を知ってからここまで長かった。

感じ入りながら歩いていると、とある店の前に出る。

「あ、なんかここいいかも」

フィーイングだけでふらっと入る。

やっぱり店員さんが優しい。すっきゃねん大阪(関東弁)。

更に値段も大きさもちょうどいい物があったので即購入。

この日は推しメンの誕生日だった。

 

 

 

 

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11/25(Sat.)18:36

梅田から心斎橋へ出る。

過度の疲労でクララ状態になった足にムチを打ちギャンギャン進む。

イヤホンで大好きな曲を聞き始める。

約半年ぶりの再会が近かった。

 

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道中、自然と色んな事を思い出す。

「色んなとこでチェキ撮ったなぁ」とか、

「高熱あるのに無理してライブ出て、鼻水すすりながらフラフラで歌ってるの見て泣いたなぁ」とか、

「解散決まってからの最後のリリイベは毎回『ごめんな』しか言えなかったなぁ」とか、

「『ゲバちゃん来ると安心する』って言われて泣いたなぁ」とか、

「ななみるの凱旋ライブが遠征ヲタクデビューだったな」とか、

とにかく色んなことを思い出しながら歩いた。

 

少しして目的の店の前に着く。

なぜか緊張で吐きそうだった。

とりあえず店の隣のパーキングにコソコソ隠れてチェックインだけキめる。

 

 

「ここまで来て認知切れてたらどうしよう」とか今更思い始める根暗ヲタク。

そういう心配は東京でしとけ案件。

ええいままよ。意を決して階段を上る。

ビクビクしながら扉を開けて中に入ると、見慣れた丸い瞳と目が合った。

 

 

「覚えてる?」

僕の顔を見るなり泣きながら歩み寄ってきたななみるに貰い泣きしそうになった。

 

『え…きてくれたん…?』

「うん。会いに来たよ」

『やばい…泣きそう』

「この顔覚えてる?」

『あたりまえやん!』

「元気だった?」

『うん』

「そっか」

 

そんな簡単な会話だけして、促されるまま席に座る。

とりあえずドリンクだけ注文してメニューを閉じた。

かつて応援していたグループのメンバーに酒を用意してもらうのは不思議な気持ちだった。

その後はななみるとゆっくり色んな話をした。

あの日のライブがどうだったとか、あのライブハウスで衣装をなくしたとか、解散してからの心境の変化とか、やっぱアイドル向いてなかったわとか、これからやりたい事とか…とにかく色々と話した。

券も介さず、間の長机も剥がしもない会話にかなり違和感があった。

刷り込みって凄い。

 

会話の中で特に印象に残ったのは、「アイドルなんていつ辞めるか分からんから、会えてるうちにいっぱい応援してあげなきゃダメやで」というななみるの言葉。

セリフ自体はありきたりでも、実際にアイドルをやりきった人の口から聞くと重みが違った。

 

現役時代は大阪の家からイベントの度に東京に通っていたななみる。

「ヲタクがちょっとの小雨で干そうか迷ってるイベントに出るために、ななみるは前日から深夜バス乗って大阪から出て来てたんだもんな。」と言ったら首を縦にブンブン振ってた。

 

そういえばずっと僕が座る隣で立って話していた推しメン。

「そこ座れば?」と言ったら、

「座っちゃダメやねん。風営法やから。」とななみる。

よもや推しの口から『風営法』というワードを聞く日が来るとは。

思わず爆笑してしまった。

 

しばらくしてからななみるはまた接客に戻った。

どうやら店内にいる数名のキャストが、飲食物を運ぶ合間に客の席を回って会話してくれるシステムらしい。なんか座敷童みたいだ。 

あまりこういう所に来たことないので新鮮だった。

 

店には<17時/19時/21時>にライブコーナーが設けてあり、

ななみるを含むその日フロアにいたキャスト2名が歌ってくれた。

ちなみに店のコンセプト的にてっきり可愛い系の曲が来るのかと思ったら二連続で椎名林檎がきて面喰らった。巻き舌の海。

 

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店内。

 

 その後は黒ひげゲームやったり、またゆるっと喋ったり。

あとは金爆の「毒グモ女」を聞いてから密かに夢だった高い オムライスを頼んだりもした。

失礼な話こういうお店で出てくるオムライスってケチャップ落書きプレイ用のスケッチブック代わりであって味には期待しない方がいいという先入観があったのですが、一口食って即土下座したくなるくらい美味かったです。

「どーせ具材もケチってんだろw」とか思いながら中見たら肉塊がゴロッゴロ入ってて罪悪感から出家を考える程でした。(素直に褒めろ)

 

ちなみに推しメンに絵心が皆無なの知った上でラクガキをお願いしたらこうなった。

すっげぇコメントしづらい。

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そんでチェキも撮った。

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ちなみにこの日は解散ライブの時にヲタクが作った非公式Tを着て行きました。

(※えりあしは「えりあし」で隠しました。

 

「またね」

21時のライブを見て、ぼちぼち時間なので店を出ることに。

ななみるはこの日の翌日を持ってこのお店を卒業する運びだったので、これがひとまずのお別れとなりました。

最後の数分は心底来てよかったなぁと思いながら会話をしました。

目線の合い方とか相槌のリズムとか、

雑に話したらもっと雑に返してくるところとか、

慣れてる相手にだけグイグイいける隠れコミュ障同士なところとか。

一緒に過ごす空気感から懐かしくて、ひたすら楽しかったです。

「音速ツイ消し女!」「ネット弁慶ヲタク!」と罵り合ってる時もお互いずっと笑ってました。

改めて、自分はこの子から色んなものを貰ってきたし、今応援してる他の推しメンとの時間を大切にしようと思えてるのも、今までななみると過ごした時間があったからだと考えると、自然と感謝の気持ちが溢れました。

 

会計を終え、最後に店長さんと店員さんに「ウチの推しメンがお世話になりました」と一礼。

横に立って話していると、目を合わせる為の猫背具合をなんとなく体が覚えていました。

そしてしんみりするのもアレなので、「元気でな」と言ってスルッと店を出ました。

 

最後に

アイドルを辞めてからも「会いに行きたい」と思える子を、ここまで応援してきて本当によかったなぁと改めて思います。

この記事を読んでくださったドルヲタの皆様にも、これから推しとの素敵な思い出がたくさんできますように。

長々とお付き合いありがとうございました。

またななみると会えるといいなぁ(全然別の子のツイッターを見ながら)。

お粗末!