【AISヲタクインタビュー①】「徳久陽日」編・よっしーさん
アイドルの魅力はヲタクに聞け!
という訳で、僕がいま応援しているアイドルグループ「AIS(アイス)」の魅力を掘り下げるべく、各メンバーのファン1人ずつにお話を伺い、推しメンの魅力を熱く語ってもらう企画を新年早々思いついた。
題して「ヲタッキンonジャパン、ヲタク独占2万字(卍)インタビュー」である。
しかし、ここで問題が一つ。
ヲタクにとって、現在どこの誰を推しているかというのは地味にパーソナルな領域。
さんざん好き好き言った挙句ひとたび他の子に熱を上げようものなら、身内のヲタクからやれ「推し変だ」やれ「浮気だ」と突つかれ、地獄の後ろ指さされ組(単数形)になるのは自明の理である。
「実現できたら面白そうだが、さすがにこんなリスキーな企画に出てくれる人はいないか・・・」と諦め半分でヲタ友のよっしーさん(@supertomdog)に協力を要請したところ「え、インタビュー?いいよ!」と即答でOKをいただいた。
善と最前は急げである。
早速本人に相談し日程を決めると、驚くほどスムーズにインタビュー当日を迎えた。
(※AIS自体の説明についてはこちらに詳しく書いています。過去記事につき一部情報が古いですが、1からAISを知りたいという方はぜひご覧ください。)
AIS・徳久陽日(とくひさはるか)ちゃんの紹介
インタビューの前に今回の主役を簡単にご紹介。
(※魅力については本編でよっしーさんに熱く語ってもらうので、あくまでここではサラっとお伝えします)
AIS、徳久陽日(とくひさはるか)ちゃん(15)
デコ出しの髪型がトレードマークの、明るく元気なAISの歌姫。
特技はメンバーやスタッフさんや他のアイドルさん相手に常勝を誇る腕相撲。
しかし勉強はちょっぴり苦手で、グループ内で行われたテスト企画では現在二回連続で最下位の座に甘んじている。
インタビュー本編
2018年1月某日。
都内某所的な池袋西口プロントにてよっしー氏と待ち合わせた。
橋本徳久 (@ PRONTO 池袋西口公園店 - @pronto_pr in 豊島区, 東京都) https://t.co/x6FyaZsQP3
— よっしー【トム犬】 (@supertomdog) 2018年1月6日
自作Tシャツの上に公式パーカーという完璧な服装で現れたよっしーさん
今日はよろしくお願いします。
よっしーさん「うん、よろしく!」
陽日ちゃんの大好物であるじゃがりこは常に携帯しているとのこと
それでは早速ですが、よっしーさんがドルヲタになったきっかけを教えてください
「元々ASAYAN世代だったから、モーニング娘。の誕生をリアルタイムで見てたのが最初かな。『愛の種』とか家にCDあったし。ただ、そこではイベント会場に足を運ぶまではしなかったね。あくまでヲタクとしての下地だけ出来たというか。」
なるほど。ではその後アイドルにハマったんですか?
「いや、その前に声豚(※声優ファン)になった時期があったね。学生時代に新谷良子や清水愛にハマって(笑)あとはガチなアイマスPでもあったね!中でも高槻やよい役の仁後真耶子さんにはファンレター何通も書いてたし、返事もきたから何往復も文通してたからね。」
推し声優と文通ですか!いい時代ですね。
そうして完璧に下地ができた状態で、満を持してドルヲタとして開花したということですが、入口は何だったんですか?
「ずばりももクロのしおりん(玉井詩織)だね。怪盗少女のMV何回見たことか。で、スタダ内でももクロ→しゃちほこ→エビ中って順にハマってから、アイドルネッサンスをきっかけにスタダ外も見るようになった感じかな。そこからアイルネ妹分のAISとかsora tob sakanaって流れで繋がっていったね。でも基本的に故郷はスタダかな。」
なるほど。ではよっしーさんのヲタ遍歴が大まかに分かったところで次の質問なんですが、AISで陽日ちゃんを好きになったキッカケはなんだったんですか?
「正直ね、俺スタートは友莉亜(※1)だったのよ(笑)」
(※1)AISメンバー・島崎友莉亜(15)
え、そうなんですか?
「そうそう。それどころか、最初は『推すなら友莉亜・麗愛(※2)・星来(※3)の三択かな…』って感じで候補生時代のお披露目公演見てたからね。
(※2)AISメンバー・橋本麗愛(16)
(※3)AISメンバー・磯前星来(14)
で、そこからお見送り会で直接話して人柄に触れたりとか、ライブ中のパフォーマンスを見てどんどん陽日が気になっていったんだよね。もともと自分の今までの推し遍歴とかを見ると結構パフォ厨(※パフォーマンス重視)だから、候補生時代から歌が頭一つ抜けてた陽日に惹かれたんだよね。でもあの頃って俺どちらかというと、陽日は歌よりもダンスを見てたかな。体の使い方とか上手くて。で、そんな感じで(もうほぼ決まりかな)って時に、最後のトドメを刺す出来事があったんだよね」
と、いうと?
「候補生公演のMCパートで、司会をやっていたオテンキのノリさんが『みんなの好きな芸人さんは誰?』って聞いたのよ。で、あの頃の陽日ってほとんど喋らなかったから、(受け答え大丈夫かなぁ?)って思って見てたのね。そしたら陽日が『オテンキのノリさんです!』って100点満点の回答を出したの。もう内心(よくやったぞ陽日!)って思って(笑)なのに当のノリさんはあんまりその答えを拾わなかったのよ(笑)時間なかったのか分からないけどサラっと流されてさ(笑)それでオロオロしてた陽日を見て、(なんていい子なんだ。俺は全力でこの子を推そう)ってはっきり心が決まったんだよね」
些細ながら人柄の見える良いポイントですね。陽日ちゃんの場合、決して自分が目立ちたいとか周囲に媚びたいとかじゃなく、ただ純粋に司会のノリさんを喜ばせにいって見事に空振りしちゃった感じが愛おしいです。
「そうそう(笑)そこからはずっと陽日一筋だね。」
候補生公演でのMCパートの様子(右から2番目が陽日ちゃん)
では次に、そんな陽日ちゃんの「ここを見てくれ!」っていうオススメポイントを教えてください!
「これはもちろん歌なんだけど、中でも個人的にこの子の良さが前面に出てるなと思うのが、AISの持ち曲の『それだけなんだけど』大サビ前の、『わがままで弱くてじゅんすいな心』ってパートの歌い方なんだよね。特に『こーこーろっ』の歌い方が本当に良くて。年相応の女の子らしく背伸びしてる感もあり、でも等身大な感じもするし、それでいて聞いててスッと入ってくる不思議なバランスなんだよね。なんというか、あの子の歌の良さがあそこに集約されてる気がする。くどいけど特に「こーこーろっ」の部分。あそこは何度聞いてもグッとくる。というか、あまりにもグッとくるからライブ中よく覚えてないんだよね(笑)すげぇ集中して見ようとする結果緊張しちゃうのか、何度見てもあそこだけはよく覚えてない(笑)」
記憶が飛ぶほど思い入れがあるんですね(笑)
「そうだね(笑)でも冗談抜きに、あの子のそういう飾り気のない素直な魅力があそこに詰まってる気がするんだよね。これからAISの現場に来てくれる人が居たら『それだけなんだけど』大サビ前の陽日パート『こーこーろっ』にはぜひ注目してほしいかな。」
上記のパートは2:00~
では次に、Twitterでよく見る「#がんばれはるか」の誕生秘話について教えてください
(※「#がんばれはるか」=ヲタ活中のよっしーさんの顔出し画像をひたすらまとめた専用タグ)
「あれは元々2017年の年始に、AISの公式ツイッターが俺の見切れた画像を上げたのがキッカケだったんだよね。あれで俺はAISの公式フリー素材になった(笑)
あけましておめでとうございます🎍
— AIS -All Idol Songs- (@allidolsongs) 2016年12月31日
新しい年の幕開けです。
昨年はたくさんの方に支えていただきありがとうございました。
2017年のAISもみなさんの期待に応えられるよう頑張ります。
本年もよろしくお願い申し上げます。#AISアイス pic.twitter.com/2h6iIslRgS
2017年初笑い pic.twitter.com/9vvDU7L4DN
— しょご™ (@utau_inaho) 2016年12月31日
それをきっかけに顔出しへの抵抗が弱くなってなんとなく続いていたユルい企画が、ある日陽日がインフルエンザでライブを休んだ日に『はやく良くなってね』って意味を込めて使ったらイイ感じに機能して、そこから少しずつ表情やポーズや衣装をこだわり始めて発展していった感じかな。今じゃ動画まで上がってるけど(笑)」
僕もよっしーさんとちゃんとお話しさせていただくようになったのが、たしか2017年の2月くらいからなんですけど、会う前から頻繁にTwitterでお顔を見てたので初対面って気がしなかったんですよね(笑)初めて喋るのにどこか懐かしいみたいな(笑)
「ははは(笑)刷り込みって怖いね。まぁでもね、何気にただのネタタグじゃないんだよ。ちゃんと応援してるんだよ。『がんばれはるか!』ってね(笑)そこから新春こいしょ(※4)にも繋がったりね」
愛あってこその真面目なおふざけなんですね。
2018年一発目の#がんばれはるかです。お台場某所より。
— k (@hello_KT_07) 2018年1月3日
今年はAISにとってもよっしーさんにとっても飛躍の一年になると良いですね。
目指せアベレージ20いいね!(本人談)#AISアイス#がんばれはるか#こいしょ!!! pic.twitter.com/6VX5TnmVwJ
(※4)新年一発目の「#がんばれはるか」はMVの撮影場所を訪れたスペシャルバージョン
次に、自作された応援グッズを見せてください。
「まずは今着てる『じゃがーるTシャツ』だね。」
(※「じゃがーる」は陽日ちゃん推しの総称)
「次にビーズ工作。これはAISのヲタクになる前から作ってたね。」
「あとはヲタ友から・・・というかあなたから貰ったプラ板キーホルダーね(笑)これ置けばどこでも陽日の背景にできるから重宝してるよ。」
大事にしてくださってて嬉しいです!
「なぜか俺のキーホルダーまで作ってくれたもんね(笑)」
ははは!そうでしたね(笑)
先述の「#がんばれはるか」で上がった写真を使用して作られたよっしーさんキーホルダー
では次の質問・・・というかお願いなんですが、宝物にしている陽日ちゃんのチェキがあれば見せてください。
「宝物っていうと、やっぱりこれかな」
これは、陽日ちゃんのソロチェキですか?
「これは去年俺が入院してて、体調悪い上に現場も行けずツラかった時期にヲタ友がサプライズで撮ってきてくれた代理チェキなんだよね。ちょうどよく白衣公演で陽日の衣装もピッタリで(笑)弱ってた時にこれが送られてきてヲタクの優しさに感動したし、もちろん陽日にもすごい救われたんだよね。」
友人の掲げるiPadには「よっしーさんお大事に!」の文字。
いい話ですね。推しの尊さとヲタクの優しさがこの一枚に詰まってる訳ですね。
「そうだね。だから今後何枚チェキ撮ってもこれだけは特別だし、ずっと大事にしていきたいね。」
素敵なお話をありがとうございます。では次の質問なんですが、AISで一番好きな曲はなんですか?
「これは『レントゲン』だね。まずなによりアップチューンで楽しくて、曲自体が大好きってのもあるけど、さっき言った宝物チェキの時に初披露された曲が『レントゲン』だったんだよね。入院してて行けなかった定期公演でこれがお披露目された頃、俺は病院でリアルレントゲン状態だったから(笑)まぁそんなこともあって、曲と思い出のダブル補正でレントゲンが一番好きだね。」
では次に、今後AISにカバーして欲しい曲や路線について教えてください。
「アイドルかどうかっていったらかなりグレーだけど、女性ボーカルメインのバンドの曲とかやって欲しいかな。バックバンドが男で男女混成パターンだと少し採用のハードル上がる気がするけど、そういう曲を一つ持ってるだけでセトリの幅が広がる気がするからね。個人的にはday after tomorrowとか大好きだから期待したいね。」
いいっすねぇ、夢が広がりますねぇ(ニヤける口元を手で押さえながら)
「ほんとだよね!あとは普通にメロキュア聞きたいな」
「Agape」ですね。
「そう!あれ本当にいいよね。もちろん独特の雰囲気のある曲だからそのまま持ってきてもAISには合わないと思うし、そこはアレンジありきなんだけど。でも岡崎律子のあのふわ~っと優しい感じを萌ちゃん(※4)あたりが今この時代に歌ってくれたら、もの凄い応援ソングになる気がするんだよね。」
(※4)AISメンバー・朝熊萌(15)
そうですね。メロキュアは主にアニメのタイアップ曲を歌っていた女性シンガーソングライター2人組ユニットでしたが、AISも先日アイドルマスターの「Go My Way」を持ち曲に加えたことですし、今後もそういったアニメ方面へのアプローチはあるかもしれないですね。
「AIS運営さん、もしこれ見てたら何卒よろしくお願いします(笑)」
では最後の質問です。よっしーさんの思う、『AISの魅力』ってどんなところでしょうか?
「ん~、これは言葉で表すのは難しいね。でも一つあるのは、アイドルの黄金期って”14~16歳”ってずっと思ってて。そこは人間としての成長の時期と、受験・進学っていう人生の大きなターニングポイントが絡む時期だから、人間がどんどん変わっていくタイミングだと思うんだよね。その真っただ中で、今までそういうアイドル文化に触れてこなかったような子たちが色んな曲を吸収してカバーしていって、一回一回場数を踏むごとにメンバーと曲が進化していくんだよね。グループの解散や休止で一度は歌われなくなった曲たちを再度AISが歌っていくことで、原曲の時とはまた違った方向に曲が進化したりする。それに伴ってパフォーマンスやキャラクターがどんどん良くなっていくメンバーの姿を見られることが、今は特に面白いと思うかな。」
曲とメンバーが相互に作用して、一緒に成長していくんですね
「そうだね。でも、かといって16歳を過ぎたらAISを見ないかといったらもちろんそんなことはなくて、あくまでそういう曲とメンバーの進化をオーバーラップさせながら、変化を一番楽しめる時期が今なんじゃないかなって。全曲カバーだから当然曲は粒揃いだし、そもそも曲自体がすごい力持ってるでしょ。だから披露直後は曲に歌わされているようなところから始まるんだけど、そこから少しずつメンバーが曲に追いついていって、徐々に原曲のイメージとはまた違ったAISの色を出せるようになるんだよね。そういう過程を追えるのがカバーグループを応援する醍醐味だし、AISを見ていて楽しいところの一つなんじゃないかな。」
本日はありがとうございました。最後になにか一言あればどうぞ!
「がんばれはるか!!!」