シングルボーイ下位時代

しょっぱいドルヲタが細々と喋ります

【AISヲタクインタビュー⑤】「磯前星来」編・KTさん

まえがき

 

俄然!アイドルの魅力はヲタクに聞け!!

 

皆さんこんにちは!

 

文章長いが足短い、ナウでヤングなワンダースワン世代のチェる・ゲバラです!

 

さていきなりですがッ!!

ご存知の方も多いかと思いますが、今までこのシリーズで応援してきたアイドルグループ『AIS(アイス)』が、2018年9月24日のライブを最後に解散することとなりました!

 

「いや内容とテンションの温度差…」みたいな感じですが、正直筆者がこれを書いてるのは解散発表の翌日ということもあり、僕自身もまだ飲み込めていないというか、今現在、悲しみと混乱でごちゃごちゃした心境でキーを打っています。

 

ただ、当初僕が見切り発車で初めたこのヲタクインタビューブログも、色んな方の協力のおかげでついに第5回目に漕ぎつけることができました。

 

正直このシリーズ自体、『AISのことをもっとたくさんの人に知って欲しい』『AISの魅力を広めたい』という想いから始めたものなので、グループとしての未来が9月24日で断たれてしまう事が決定した今、当初の目的でこのブログを続けることにあまり意味は無いのかもしれません。

 

しかし、誰がなんと言おうとAISは確かにこの世界に存在し、約2年半という短いながらも力強い足跡を残してくれました。

 

その記録を残す意味でも何とかこのシリーズを書き切り、グループが解散してしまった後も「こんなに魅力的なグループが存在したこと」や、「そんな魅力的なメンバー達を心から応援したヲタクがいた」という事実を自分なりの形で残す事が、今まで沢山の幸せをくれたAISとAISファンの皆さんに僕ができる最後の恩返しだと思っています。

 

加えて、「アイドルネッサンス候補生」として同じスタートを切ってからここまでずっと頑張って来てくれたAISメンバー7人の中に「ブログで書けた子と書けなかった子」の差を付けたくないので、もし解散ライブまでに間に合わなかったとしても、何とか全員分書き上げたいと考えています。

 

ただ「魅力を外に広める」という大義を失った今、これからの当ブログは「身内感」というか「内輪臭」がより強まると思います。

 

基本AISが好きな人に向けて書く文章なので、もし他グループのファンの人が見てくださってもあまり面白くないかもしれません。

 

それでももしよければ、短く太いアイドル活動を真摯に駆け抜けた少女たちと、それを暖かい気持ちで見守ってきたヲタクとの記録を、お時間の許す限りご覧いただければありがたいです。

 

そしてもしこのブログが、読んでくださった方の今後のヲタ活に何らかの実りをもたらすことがあればとても嬉しく思います。

 

それでは大変まえがきが長くなりましたが、いつも通り前回の振り返りからいきたいと思います。

できるだけ最後まで明るく書きますので、是非お付き合いください!

 

 

・・・

 

 

さて!

第4回となった前回は、オーガニックスマイルと天然毒舌が印象的な山形ボーイ、みつなりさん(@nkl_rune)にお話を伺った「関澤朋花ちゃん編」をお届けしました。

 

爽やかな顔をして自分の推しメンを1褒めする度に無自覚に僕の推しメンを1disしてくるみつなりさんに対し、最初は正直「なんやコイツ?(オラ)」とか思いつつも、そこはさすがに「笑顔・トキメキ・ピースフル」を信条にお届けしている『シングルボーイ下位時代』なので(初めて言った)、口は出しても手は出さずバキバキの営業スマイルで痛みに耐えて感動しながらエモい話を聞き出した著者なのでした。

 

そして少しだけ真面目な話をすると、「東北出身」という共通点をキッカケに朋花ちゃんへの好意を深めていかれたみつなりさんは、本当に終始嬉しそうに優しい笑顔で朋花ちゃんへの想いを聞かせてくれました。

 

以前特典会で2人が話す様子を見た時も、まるで久々に祖父母の家に集まった歳の離れた従兄弟同士のように、優しくゆったりとした暖かい空気を纏っていたのが印象的でした。

 

グループが解散してからも2人がそれぞれの場所で幸せになる事、そして、いつか何らかのタイミングで2人が幸運な再会を果たすことを自然と願ってしまうような、個人的にずっと見ていたいほど大好きな推しとヲタクのペアでした。

 

またありがたいことにこの回は他のAISヲタさん方からも大絶賛で、それもひとえに朋花ちゃんとみつなりくんの人柄あってこそだと思います。

 

僕としても、2人のことをブログにまとめられて本当に良かったです。

でもあの内容を引き出した僕の好感度も少しくらいは上がってもいいんじゃねっすかねぇ!!??(←そういうとこだぞ)

 

それでは、なんやかんやクリーン(?)に振り返り終えたところで、今回の内容紹介といきましょう。

 

本日の主役はダジャレ好きな茶目っ気最年少・磯前星来ちゃん。

インタビューを受けてくださったのは「KTさん(@hello_KT_07)」です。

 

AISの前身に当たる『アイドルネッサンス候補生』を初めて見た時から、「星来ちゃんには今後を見守りたくなる不思議な魅力を感じた」と話すKTさん。

 

そんな星来ちゃんやAISの成長を記録していきたい気持ちからカメラを始められたKTさんは、これまでAISの撮影可能イベントがある度に、メンバー達の魅力的な写真を撮って共有してくださいました。

 

インタビューでは、元々特にアイドル好きじゃなかったKTさんがどのようにアイドルにハマったのか、地上と地下を行ったり来たりする目まぐるしいヲタ活を通して学んだこと、星来ちゃんとの出会いや他グループの推しメンの悲劇を経て感じたこと、そして、解散という未来を選んだ星来ちゃんに送る、ヲタクとしての最後のメッセージについてお話を伺いました。

 

また、本インタビューは解散発表以前に聞いたお話を元に作成しています。

そのため、現状況を鑑みて『今後への展望』的な部分を削るなど、後付けの編集が多く含まれており、一部文章の繋がりが不自然な箇所があるかもしれません。

あらかじめご了承ください。

 

それでは恒例となりました簡単な紹介文より始まります。

 

 

 

(※以下本文には、2017年2月8日に致死性不正脈のため亡くなった、元私立恵比寿中学松野莉奈さんに関する記述があります。

 

ご本人や遺族の方々、並びに私立恵比寿中学のメンバー・スタッフ・ファンの皆様に間違っても失礼のないよう最大限配慮して書かせていただいたつもりですが、あらかじめご理解の上お読みいただければ幸いです。)

 

 

 

AIS・磯前星来ちゃんの紹介

AIS・磯前星来ちゃん

f:id:ChelGebara:20180908130121j:plain

 

AISの最年少にして、人懐っこいダジャレ好き美少女、星来ちゃん。

グループでは末っ子に当たるものの、実生活では妹のいるお姉さんということもあり、歳不相応さすら感じるほどのしっかり者。

 

いつもは茶目っ気たっぷりにはしゃぎつつも、ライブでは主メロ、ハモリ、フェイクからピアノ演奏までなんでもござれの器用な一面を見せてくれる頼もしいトリックスター

 

グループの前身に当たる『アイドルネッサンス候補生』時代は、「歌・ダンス未経験」かつ「唯一の小学生にして最年少」ということもあり、幼くして苦悩の日々を耐え抜いた星来ちゃん。

 

彼女が今でも折に触れて言う『候補生の時にやめなくてよかった』という言葉からは、本当に辛かった思い出として残っている候補生時代への懐古と、それを乗り越えたからこそ得られたAISとしての日々への喜びが見て取れて微笑ましい。

 

瞬発的で直情的で、素直で無邪気でまっすぐな言葉選びには、どこまでも愛らしい彼女の人柄が強く表れている。

 

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 


 

 

 

インタビュー本編

  2018年7月某日。都内某所にてKTさんと待ち合わせた。

f:id:ChelGebara:20180908140136j:plain

 

  改めて、今日はよろしくお願いします。

 

KTさん「おっけー!よろしく!」

 

f:id:ChelGebara:20180908140354j:plain

当日は2016年新人公演時のサイン入りTシャツを着て来てくださったKTさん。

 

 

 

f:id:ChelGebara:20180908140521j:plain

こちらは僕からお願いしてご持参いただいたKTさんのカメラ類。本人曰く、いわゆる『レンズ沼』思考に陥った時期の出費と苦悩は相当なものだったとか。

ちなみにこれらのカメラ類は元々AISを撮るために揃えたということもあり、解散発表を機に売却してしまったとのこと。個人的には、いつかKTさんがカメラ趣味を再始動させて、アイドルに限らずまた素晴らしい写真を撮ってくださるのを楽しみにしてます。

f:id:ChelGebara:20180911225711j:plain

こちらが実際にKTさんが撮られた星来ちゃんのベストショット。本人曰く「まだカメラを始めたばかりで機材の質もよくない頃の写真だけど、この時に初めてファインダー越しに目が合ったからこれは本当に気に入ってる」とのこと。

 

ドルヲタになったキッカケ

 

  ではまず、KTさんがドルヲタになったキッカケから教えてください。

 

「俺自身は元々アイドルって興味なかったんだよね。で、当時付き合ってた彼女が微妙に遠距離で、車で数時間ぐらいの道を送り迎えする事が多かったんだけど、その時の車内で当時彼女が好きだったAKBのアルバムをよくかけてて。それをなんとなく聞いてたのがドルヲタとしてのそもそもの入りだったね。」

 

  ちなみにその頃聞いてた中で印象に残ってる曲ってありますか?

 

「そのよく聞いてたアルバムってのが『神曲たち』だったから、『初日』とかはよく覚えてるかな」

 

初日

初日

  • AKB48 teamB
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

  なるほど。ではそこからまず入口としてAKBにハマっていったんですか?

 

「いや、まぁAKBについては彼女の付き合いで曲聞いたり、ライブを見にイベントに行ったこともあったけど、正直そんなに刺さらなかったんだよね。ただAKB自体よりもライブ会場にいるアイドルヲタクのMIXとかコールとか、そういう界隈独自の盛り上がり方みたいなものには凄い興味持ったんだよね。なんかこう、自分が今まで知らなかった異文化に触れたワクワク感というか。」

 

  この時点で特に好きなグループはなかったものの、ファン側の文化への興味もあって、『アイドルヲタク』というジャンルへの抵抗は薄まった訳ですね。

 

「そうだね。で、まぁ残念ながら彼女とはその後あんまり長く続かなかったんだけど、そこから自分でもアイドルについて興味を持って色々と調べていった感じかな。中でも世間的な流行りもあってももクロを聞き始めた事が本格的にドルヲタになるキッカケだったかな。」

 

  AKBを通してアイドル文化に触れて、スタダで開花した訳ですね。

 

ヲタク遍歴 

MJリスペクトからエビ中ヲタへ

 

  では、そこからはガッツリももクロのヲタクになった訳ですか?

 

「いや、そこでももクロから繋がって妹分のエビ中のMVをなんとなく見てみたんだけど、その時にある曲のMVがめっちゃ刺さったんだよね」

 

  それはどの曲ですか?

 

「『オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~』だね」

www.youtube.com

 

「このMVの何に惹かれたっていうと、俺って元々マイケル・ジャクソンのファンっていうか、逆にそれまでほとんどMJの曲しか聞かないような奴だったのね。で、このMVにはマイケル・ジャクソンのスリラーのPVのオマージュが入ってて。だから初めてこれを見た時に『あ!これMJじゃん!』って嬉しくなって、そこから色々曲とか勉強して、グループ単位で興味を持っていった感じかな。そうしてエビ中が俺のヲタ活の中で一本の軸になって、そこから世間の流行りに乗りつつ色んな現場を見て回ったんだよね。2013年の『W.W.D』を出した頃のでんぱ組とか。」

 

www.youtube.com

 

  エビ中を軸として、並行して色んな現場を見ていった時期だったんですね

 

「そうそう。そのうちエビの現場で会った知り合いに色んな現場に誘ってもらうようになったりして、それこそ地上から地下まで色んなグループを見てたね」

 

  ちなみに、この頃見ていた地下現場で印象に特に残ってるアイドルの方っていますか?

 

「印象に残ってるっていうと『最終未来兵器mofu(※現「劇場版ゴキゲン帝国」)』の白幡(いちほ)かな」

 

白幡いちほさんについて

 

f:id:ChelGebara:20180909004031j:plain

劇場版ゴキゲン帝国(※旧・最終未来兵器mofu)、白幡いちほさん

 

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

  そんな白幡さんはどういう所が好きになったんですか?

 

「第一印象から感じた事として、白幡さんって”元芸人”ってこともあって『お金を払ってくれたお客さんを絶対に楽しませる』っていうプロ意識が凄かったのよ。それこそ元芸人だからMCも面白いし、まぁ時にはスベることもあったけど、それも『人と同じことはやらない』ってスタンスで挑戦的に攻めた笑いを追い求めた結果としてのスベりだったりして。とにかく『アイドル』っていう形式にいい意味でこだわりがないというか、『人を楽しませる』っていう演者としてのプライドみたいなものを強く持ってる印象だったね。宿題チェキの落書きとかもめっちゃ手込んでて、ホントもうアートのレベルだったからね。」

 

f:id:ChelGebara:20180909144111j:plain

f:id:ChelGebara:20180909144125j:plain

f:id:ChelGebara:20180909144139j:plain

お話にあった白幡さんの宿題チェキ。描き込みの熱量が凄い。

 

  すごいですね。

 

「ホントに『サービス精神の人だな』っていうのは初めて会った時からずっと変わらない印象だね。まぁその後主現場が変わるにつれて徐々にmofuの現場には行かなくなっちゃったんだけど、ずっとネットで追ってはいて。そこから改名して今も活動してる『劇場版ゴキゲン帝国』に繋がっていくんだけど、当時から一貫してるのは曲のフックの強さというか、『人の金で焼き肉食べたい』とか『深夜のラーメン最高』とか、そういう参加する人皆が楽しめるように共感ベースで色んな物事を作ってる所に好感が持てるよね」

 

  『皆で楽しめる共感ベースの笑い』って考えると、星来ちゃんのダジャレにも通ずるものがあるかもしれませんね。

 

「たしかに!言われてみればそうだねwそう考えると、俺って昔からそういうエンターテイナー気質の強い人が好きなのかもしれない」

 

  推しメン同士の共通点を探ると、自分がアイドルに求めているものだったり、魅力に感じるポイントみたいな物が見えてくる気がしますよね。

 

 エビ中の3名転校~アイドルネッサンスとの出会い

 

  こうして元々アイドルに興味のなかった所から色々な現場を見て回るようになったKTさんですが、その後現場遍歴はどのように推移していったのでしょうか?

 

「その後2014年にエビ中から3人(瑞季杏野なつ鈴木裕乃)が転校(グループ卒業)することになったんだよね。俺の推しは別の子だったんだけど、基本は箱(グループ単位)で好きだったから、そうして自分が好きだったグループの体制というか、形が変わることがショックだったんだよね。そうして3人が抜けてからは、継続してネットで曲とかは追いつつも、次第にエビ中の現場からは足が遠退いていったんだよね」

 

  たしかに好きなグループの体制が変わるのってショックですもんね。ちなみにエビ中での推しメンって誰だったんですか。

 

「松野(莉奈)だね」

 

f:id:ChelGebara:20180909151244j:plain

私立恵比寿中学松野莉奈さん

 

  あ、なるほど…。

 

「彼女が亡くなった時のことについてはまた別の話として後で喋れればと思うんで、今はひとまず俺が松野推してたって事だけ知っててもらえれば。」

 

  分かりました。それでは松野さんに関しての詳しい話は後ほど伺うとして、次に行きます。では、その3人の転校を機にエビ中の現場から離れてからのことを教えてください。

 

エビ中にあまり行かなくなってからは、言ってしまえば『新しい軸』を求めたというか、現場を探してた時期だったんだよね。また地下現場とかも色々行くようになったりとか。で、2014年の4月に3人が転校してから、その直後の5月にソニーが新しいアイドルグループを立ち上げるっていうのが話題になって。それがアイドルネッサンスだったんだよね」

 

www.youtube.com

 

「そうしてアイドルネッサンスを知った訳だけど、結成直後のルネってあまりイベントもなくて、俺が初めて生で見れたのが7月のアイドル横丁だったんだよね」

 

  なるほど。ちなみにルネだと最初に気になった子って誰だったんですか?

 

「(宮本)茉凜だね。これは特に深い理由とかエピソードもないんだけど、初現場だった横丁で接触も行って。で、その時って丁度出たばかりの『17才』のCDお渡し会があったのね。システムで言うと特典券を持っていって、メンバーのうち誰に渡して欲しいかをスタッフさんに伝えると、その子にCDを渡してもらえるみたいな」

 

  じゃあその時に茉凜ちゃんを選んだわけですね。それって割とフィーリングみたいな感じだったんですか?やっぱりグループ自体を初めて生で見た訳ですし

 

「そうだね。これに関しては割と直感というか、生で見るの初めてでパフォーマンスの感じとかも知らなかったわけだしね。まぁ一応それまでに動画とかブログとかは見てたんだけど、そういう前情報では決まらなくて『実際に現場行ってみて決めるか』みたいな軽いノリで実際に見て最初に惹かれたのが茉凜だったんだよね」

 

f:id:ChelGebara:20180228203053j:plain

元アイドルネッサンス宮本茉凜

 

ルネの体制変更と、AISとの出会い

  こうしてルネと出会って現場に通い始めた訳ですね。まぁそこからAISまではこれまでのインタビューに答えてくれた方々と割と同じというか、結構スムーズな流れでつながった感じですかね?

 

「そうだね。あ、でも一個言っときたいのが、2015年の9月にかなぼん(橋本佳奈)が卒業したんだよね。」

 

f:id:ChelGebara:20180909192159j:plain

元アイドルネッサンス橋本佳奈

 

「さっきのエビ中の転校の時と同じで、この時も『自分の好きなグループの形が変わる』ってのが凄いショックだったのね。で、ルネに関しても少し落ち込みながら過ごしてたらその年の10月に『アイドルネッサンス候補生』の発表があって。」

 

www.youtube.com

 

  のちにAISとルネの新メンになる9人ですね。

 

「そうそう。で、その翌年の2016年1月に初お披露目があって、そこで初めて星来ちゃんと出会うって感じかな」

 

  言っちゃあれですけど、星来ちゃん出てくるまで長かったっすねw

 

「そうだねw」

 

星来ちゃんを好きになるまで

 

「この先を見たい」と思わせた何か 

 

  こうしてAISの前身に当たるアイドルネッサンス候補生を見るに至ったKTさんなんですが、そこから『星来ちゃんを推そう』と思ったキッカケって何だったんですか?

 

「まぁ初お披露目の16年1月までに色々動画とかも出てはいたんだけど、やっぱりそういう事前情報だけじゃ決められなくて。で、いざ候補生公演を実際に生で見てみた時に、不思議と一番最初に目がいったのが星来ちゃんだったんだよね」

 

  その時になぜ気になったのかって覚えてらっしゃいますか?

 

「ん~、なんだろう。これに関しては何を言っても後付けになっちゃう気はするんだけど、一応このインタビューを受けるに当たって考えた事としては『今がどうこうじゃなく、この先を見てみたい』と思わせる何かがあったんだよね」

 

  先、ですか。

 

「そうそう。ゲバラちゃんも候補生公演見てたから知ってると思うんだけど、正直当時の星来ちゃんって、歌もダンスもスゲー下手で、言っちゃ悪いけどお遊戯会レベルだったんだよね」

 

  たしかにそうですね。一応、歌もダンスも未経験かつ一人だけ周りより歳下っていうのもありましたけどね。

 

「そうだね。全体的に幼い中でも特に子供だったからある程度はしょうがないんだけど、正直まぁ酷くて。でもその時、酷いながらに星来ちゃんの歌に光るものを感じたんだよね。それで、この子がこれから成長していく姿を見ていきたいなと思って。俺自身、それまで色んな現場を見てきたけどさすがに小学生を推した経験はなかったから、今後長く見守っていけるかなって思ったんだよね。」

 

  そうですね。小さい子を応援することの醍醐味って割とそこに集約されますもんね。今がどうこうというよりは、今後の変化を見守っていきたいっていうところですよね。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

星来ちゃんの度胸について

 

  ちなみに、その他だと星来ちゃんに惹かれた要素ってどこでしたか?

 

 「えっと、候補生時代の星来ちゃんって、さっきも言ったとおりパフォーマンスはスゲー酷かったんだけど、その反面、舞台に上がっている時に決して物怖じしないというか、ステージでの度胸みたいなものをしっかり持ってるなと思ったんだよね」

 

  あ、それ分かります。仮に内心緊張してても決して顔に出さないというか、ちゃんと客前に立つ人の覚悟を持ってて、簡単にはそれをブレさせなかった気がしますね。

 

「そうそう。星来ちゃん自身、パフォーマンスが周囲より出遅れてた分、きっと本番以前に練習の時から焦りやプレッシャーも相当あったと思うんだけど、いざ舞台に立ったらそういう感情を顔に出さないのがすごいなと思って。さっきの白幡の話にも通じるけど、小さいながらにそういうプロ根性みたいな物をしっかり持ってるように見えて、そういう所を好きになったんだよね」

 

  たしかに。星来ちゃんの『ヤバい、どうしよう』みたいな顔って今まで見たことない気がします。どんなに困ったり焦ったりしてる時もずっと笑顔でしたよね。

 

 

AIS結成とちょっとした誤算

 

険しい3ショット

 

  こうして晴れて星来ちゃん推しとなったKTさんなんですが、そこからは割と星来ちゃん一筋だったわけですよね。

 

「そうだね。候補生公演を見て星来ちゃんを推そうと決めて、それから少ししてAISが結成されたから、自然と星来ちゃんを追いかける形でAISのヲタクになって。ただ一つだけ誤算だったのは、結成当時のAISに兼任リーダーとして(宮本)茉凜が入っちゃったことだね(苦笑)」

 

  あー、やっぱりそこは気まずかったわけですねw

 

「さすがにねwまぁ俺自身、元々そんなに器用にDDできるタイプじゃないし、候補生時代に星来ちゃんを応援しようと決めてから、もし星来ちゃんが新メンバーとしてルネに入ったらそのままルネをメインで応援しようと思ってたし、新グループに入るんならそのままそっちを応援しようとは思ってはいて。でもさすがに新グループに茉凜が兼任で入る未来まで予想してなくて、正直結構焦ったよねw」

 

  ちなみに、あんまりこう言う話をするものじゃないと思うんですが、何か具体的に気まずかったエピソードとかってありますか?

 

「えっと、まぁそもそも俺が茉凜から星来ちゃんに推し変した事についてはその後なんとなく特典会とかで本人と話したりはしたんだよね。まぁ案の定その後の対応は冷ややかになったんだけど(苦笑)まぁそうしてAISを応援していく中で、いつだったか3ショットチェキの特典会があったのよ。あらかじめ決められたメンバーのペアとヲタク1人で3ショットを撮れますよみたいな。で、よりにもよって…って言ったらアレだけど、その時の星来ちゃんのペアが茉凜でwいやーあれは険しかったねw」

 

  今カノと元カノが同じクラスにいるようなもんですからねw

 

「まあ色々違うけどだいたいそうだねwちなみにこれがその時のチェキ。」

 

f:id:ChelGebara:20180909213732j:plain

 

  ハートの手が遠いっすねwにしても険しいwよく撮りにいけましたねw

 

「でしょwなんかもう逆にレアかなと思ってwしかも手に関しては写真で見ただけじゃ分からないんだけど、茉凜も撮る瞬間だけサッと手を上げて、撮り終わった瞬間に秒で下げたからねwあれは結構凹んだなぁw」

 

  まぁそもそもは推し変したKTさんが悪いわけですからねw

 

「いやほんとその通りなんだけどねwでも真面目な話あの頃って、俺以外にも茉凜からAISメンに推し変するヲタクとか結構いたんだよね。で、茉凜からしたらそうしてルネから離れたヲタクを兼任先のAISで見かけるわけだし、かと思えばそういう奴らが特典会に来た時だけ『オレ茉凜推しだよ』みたいな都合のいい顔してきたりして、下手したら人間不信になっただろうなって。加えてルネとAISで2グループ分覚える事あったりとか、そういう色んなストレスを抱えたまま受験期に差し掛かったりとかで、いま思うと本当に辛かっただろうし俺も悪いことしたなって思うんだよね。」

 

  自分の好意には嘘はつけないとはいえ、ヲタクって業の深い生き物ですよね。

 

「そうだね。今となっては謝ることしかできないけど、茉凜には本当に申し訳ないことをしたなって思うよ。」

 

 推しメンのここがスゴかったポイント

 

  次なんですが、星来ちゃんに関して『ここがスゴかった』と、ヲタクとして自慢できるところってどこでしたか?

 

「月並みだけど、やっぱり歌とハモリかな。最後の方はビブラートとかもできるようになって。やっぱり候補生当時の酷かった時代を知ってるから、あれだけ上手くなってくれたこと自体もそうなんだけど、そういう成長を見守ってこれたのは本当に嬉しいね。」

 

  本当に星来ちゃんは歌が上手くなりましたよね。それもただ個人技としてだけじゃなく、ハモりの名手としてグループ全体を支えてくれる頼もしさがありましたよね。

 

星来ちゃんのダジャレについて

 

  ちなみに星来ちゃんがいつも特典会の最後に欠かさず言っていたダジャレについてはどう思いますか?

 

「ダジャレねwえっと、これに関しては少し話したい事があって。っていうのも、星来ちゃんって結成当初から公式プロフィールの100問100答で『短所:すぐあきらめちゃう』って書いてたのね。」

 

f:id:ChelGebara:20180909230328p:plain

(※リンク)

 

「これって要は『継続力がない』ってことだと思うんだよね。あの子自身、見てる限り清々しいくらいの直感型だし、咄嗟に閃いたことに飛びついたり、興味を持ったことをすぐ始めたりとか、そういう瞬発力みたいなものはズバ抜けてると思うんだけど、逆に何か一つのことをコツコツ続けるっていうのは苦手だと思うんだよね。だからブログとか『#今日の青』とかも、どうしても更新頻度にバラつきがあったりして。でも、そもそもそんな星来ちゃんがここまでずっとやり続けてこれたのがAISで、中でもダジャレはメンバーの中で唯一星来ちゃんが自分の意思で最後までやり切ったことだと思うんだ。だから、傍から見たら何てことの無いダジャレかもしれないけど、あれを最後までやり続けたのは、あの子にとって本当に意味のある事だったと思うんだよね。」

 

  あの恒例のダジャレもいつから始まったか覚えてないんですが、気付いたらイベントがある日は必ず最後に言ってましたもんね。

 

「そうだね。まぁ本人に聞いたらあのダジャレって、前日とかに前もって用意したことはなくて、ずっと当日の特典会中に考えてたらしいんだよね。だから、時にはお見送り会の後半とかに、意識がダジャレにいきすぎてヲタとの会話が疎かになったこともあったらしいwでも、そうやって周りを楽しませるために毎回悩みながらもちゃんとダジャレを考えて発表して、少しずつ『継続できない』っていう弱みを自力で克服していくあの子の姿は、ヲタクとして見ていて誇らしかったよね。」

 

  応援している人ならではの暖かい視点でいいですね。ちなみに、今までで一番好きな星来ちゃんのダジャレって何ですか?

 

「ん~…悩むけど『麹町で工事待ち』かなw地名が入ってる上に状況も分かりやすいし、何より歯切れのいい語感が大好きでw」

 

  たしかにw自然と口にしたくなる良いフレーズですよねw

 

www.youtube.com

 

 『応援していて良かった』と思った出来事

 松野さんとの別れを通して感じた事 

 

  次なんですが、KTさんが星来ちゃんを『応援していて良かったな』と思ったエピソードってありますか?

 

「これは2つあって。まず一つ目は、さっきも言った通り、俺のエビ中での推しだった松野が知っての通り突然亡くなってしまって。まぁ俺自身、彼女がそういう事になってしまった時には既にAISのヲタクだったから、エビ中の現場にはほとんど行ってなくて。そんな俺がおおげさに言うのもアレだけど、当然ながら凄く悲しかったんだよね。卒業や脱退ならまだしも、推しメンに先立たれるなんて本当に思ってもいなくて。それで、17年の2月25日に『松野莉奈を送る会』ってことで、メンバーや関係者やファンが旅立つあの子に献花するっていう集まりがパシフィコ横浜であって。一応その日は新宿でAISの対バンもあったんだけど、さすがに事が事だけにライブを見る気にもなれなかったし、特に迷うこともなく横浜へ行ったんだよね。それで、いざ現地に着いて彼女に花を手向けて手を合わせてから、ぼんやりした気持ちで会場を出た時に、彼女が亡くなるまでに自分が現場に行かなかった時期を振り返って『後悔しても遅いことってあるんだな』ってふと思ったんだよね。それと同時に、やっぱり凄く悲しかったんだけど、そういう時に星来ちゃんがいてくれることが自分にとって本当にありがたいなって再確認したんだよね。そんなことを考えてたら急にどうしても星来ちゃんの顔が見たくなっちゃって、急遽AISが対バンに出てる新宿MARSに向かったんだよね。横浜を出発した時点でもうライブが見れないことは確定してたし、特典会にギリ滑り込めるかどうかってタイミングだったんだけど、もう何も考えずただ急いで向かって。そうしてなんとか間に合ってお見送り会に行ったんだけど、その時に星来ちゃんが何も変わらないいつも通りの笑顔で迎えてくれて、なんというか心からほっとしたんだよね。その時に『この子は後悔しないように最後まで応援したいな』って思ったんだよね」

 

  なんというか、本来推しメンってただいてくれるだけでありがたいんですよね。すごくありきたりな感想になってしまうんですが、素敵なお話ですね。

 

1年越しで使えたティアラ

 

  ちなみに、もう一つのお話はどのようなものでしょうか?

 

「これはまずAIS結成直後の2016年の夏にあった新人公演に話が遡るんだけど、その時の新人公演って、アイドル達が夏休みの期間を使って各曜日の担当1グループずつがライブを数週間行って、最終的に動員と物販の合計で優勝を決めるって流れだったんだけど、俺正直AISがこれに出るってなった時に、『絶対勝てるだろ』って思ってたんだよね。2年前に同じ大会に出て優勝したアイドルネッサンスを見てたこともあって、『なんだかんだ今回も勝てるだろ』って、内心能天気に思ってたのね。それと、元々俺自身『アイドルに金をつぎ込んで買い支える』みたいな応援のスタンスに抵抗があったから、あくまで楽しんでライブに通いつつも、物販では自分の中での適度な額しか使わずライトな感じで見てたんだよね。そうしてしばらく新人公演を見てきて、最後の結果発表会にも行ったんだけど、その時に俺、おもちゃのティアラを持って行ったのね。この新人公演のサブタイトルの『真夏のシンデレラ』に掛けて、AISが優勝したらメンバーの頭に合わせてチェキを撮ろうと思って。でも、いざ蓋を開けたらAISは僅差で負けてしまって。」

 

www.youtube.com

 

  動員では一位だったものの、物販でのポイントで負けて逆転されてしまったんですよね。この時は『もしヲタクがもっと物販で積んでいたら』と、やり場のない空気がありましたよね。

 

「そうだね。で、この日は結果発表のあとにチェキ撮影会があったんだけど、つい数分前に結果発表を終えた星来ちゃんが、明らかに泣くのを堪えながらチェキを撮ってくれて、さすがにその時はティアラを出せなかったんだよね。結果的に優勝もできなかったわけだし、そこでは使えないなと思って。で、『負けちゃったけど、これから頑張っていこうな』って感じで普通にチェキを撮ったんだよね。」

 

f:id:ChelGebara:20180910215146j:plain

 

  今更言ってもしょうがないとはいえ、あれは本当に悔しかったですからね。

 

「まぁ悔いがないと言ったら嘘になるよね。で、それからしばらく経って2017年の9月頃から二回目の定期公演が始まって、『全7回公演で通算動員1000人』って目標が発表されたんだよね」

 

www.youtube.com

 

「これについては萌ちゃん回でまっくさんとも話してたと思うんだけど、ラストの千秋楽を残すだけになったところで、目標達成まであと『256人』って数字が発表されて。それまでの平均動員からして本当に苦しい数字だってのは分かってたんだけど、さっき言った新人公演の時の『なんでもっと物販を積んで後押ししてあげなかったんだろう』っていう後悔もあって、今回こそできるだけ力になりたいと思ったんだよね。それで、急遽開催されたチケットの手売り会にも行って、多分こういうのは自分で言うことじゃないと思うんだけど、俺なりに出来る限りチケットを買って知り合いを呼んだりしたんだよね。それに手売り会の時はメンバーが感動して泣いてくれたりもしたから、いい思い出として残ってたりもしてて。」

 

www.youtube.com

 

  あの時のメンバーとスタッフさんとヲタクの一体感というか、全員が同じ目標に向かって一緒に走ってるような高揚感は凄かったですよね。今もう一度同じことをやれと言われてもまずできないと思います。

 

「ほんとだよねwまぁこれについてはゲバラちゃんも詳しくブログに書いてると思うんだけど、そうして色んな人の協力があってなんとか目標動員を達成して。で、その日のチェキ会で、約1年前の新人公演の時に出せなかったティアラをやっと使えたんだよね。」

 

f:id:ChelGebara:20180910221845j:plain

 

  AISはこの千秋楽まで本当に負け続きだったというか、なかなかいい思いをできずにいたところから、ここでやっと明確な勝利を掴んだんですよね。それに今思うと、あの新人公演での悔しい思いがあったからこそ、この千秋楽を満員にできたようにも思います。ティアラもちゃんと使えて本当に良かったですね。

 

AISで好きな曲

 

  次なんですが、AISの中で特に好きな曲があれば教えてください。

 

「これは『情報』と『ZETTAI』だね。まず『情報』に関しては、初お披露目がハロウィンとかの時期で、皆それぞれ違う制服を着てたんだよね。なんかそれに凄いストーリー性を感じたというか、AKBのMVとかでありそうな『それぞれ違う学校に通う生徒達が一つのステージに集まってアイドルグループになる』みたいな、そういう雰囲気のあるシチェーションが凄く印象的だったんだよね。それから『情報』は大好きな曲だね」 

 

www.youtube.com

 

  たしかにあれは雰囲気ありましたよね。オリジナルを歌っていた推定少女に寄せたのか分かりませんが、そのまま演劇でも始まりそうな空気感がありましたね。そして、もう一曲の『ZETTAI』についてはどうですか?

 

「えっと、まず最初の方にも言った通り、俺って元々アイドルソングどころかまともに邦楽すら聞かないような奴だったのね。だから、AISを応援するようになってから2000年以降のアイドルソングをめちゃくちゃ勉強して。で、その中で特に好きになれたのが『BON BON BLANCO』だったり『Paradise Go! Go!』だったんだよね。だからパラゴーについても『Faraway』が来て嬉しかったものの、逆に(じゃあもうこれ以上パラゴーの曲はやらないのかな…)っていう残念な気持ちがあって。でも相変わらず(もしまたパラゴーからカバーしてくれるなら何がいいかな?)みたいな妄想はしてたのね。で、内心大好きでぜひカバーして欲しい曲として『ZETTAI』を考えてたから、そこにドンピシャで新曲として発表された時は本当に嬉しかったんだよね。後追いで色々勉強していた俺にアイドルソングを好きになるキッカケをくれた曲の一つを、大好きなAISが歌ってくれた事にめちゃくちゃ感動しちゃって。」

 

www.youtube.com

 

AISにカバーして欲しかった曲

 

  次にAISにカバーして欲しかった曲があれば教えてください(※解散発表があったのであえて過去形にしてます)

 

 

「これはいくつかあるんだけど、まず『夏の決心』をやった流れで他にもルネの曲を聞きたかったって意味で『女の子は泣かない』を歌って欲しかったかな。っていうのも、候補生時代の星来ちゃんのインタビュー?か何かで、『「女の子は泣かない」が難し過ぎてスタッフさんに泣きついた』みたいな話をしてたんだよね。やっぱり子供だったから、こういう大人っぽい曲をどう表現したらいいのか分からなかったみたいで。そこから時間が経って成長したAISの皆が改めてこの曲を歌うとしたらどんな風になったのかな?って考えちゃうんだよね。」

 

www.youtube.com

 

結局AISとしてこの曲を歌う機会はなかったものの、徳久陽日ちゃんとのユニット「#ようせい」として、かつて苦戦したこの曲を軽やかに歌い上げた星来ちゃん。

 

(その他のカバー希望曲については、リンク貼付けのみで割愛させていただきます)

 

www.youtube.com

愛してね♡もっと/嘉陽愛子(2006)

 

www.youtube.com

Catch my star/Priere(2004)

 

www.youtube.com

君のハートに解き放つ!/Doll☆Elements(2013)

 

LOST Generation

LOST Generation

  • provided courtesy of iTunes

 LOST Generation/YeLLOW Generation(2002)

 

AISの魅力とは 

  最後の質問です。これまで見てきて、AISの魅力ってどんな所だったと思いますか?

 

「今までインタビューを受けてきた人の答えと重複してしまうかもしれないんだけど、AISの魅力って、これまでやってきた『アイドルカバー』ってものの意義だと思うんだよね。これは俺自身がそうだったんだけど、いわゆるAISがカバーしてきたような年代のアイドル楽曲って、普通に生きてて普通にヲタ活してたらまず知り得なかったと思うんだよね。ハロプロとかスタダとかAKBとか、そういう大手ならではの太い幹が走ってるところならまだしも、さっきの『カバーして欲しかった曲』で言った『Priere』みたいな、アルバムを1枚出してすぐ解散してしまったようなグループの隠れた名曲だったりとかを知るキッカケをくれたのがAISだったんだよね。そうやってAISが年代を問わずに良い曲を色々歌ってきてくれたおかげで、何もしなかったら忘れ去られていくだけの色んな過去の良曲が、改めて今のヲタクに浸透していった気がするんだよね。」

 

  逆にオリジナル曲だけをやろうとすると、どうしても時代ごとの色が出ますからね。

 

「そうなんだよね。分かりやすいところで言うと秋元康しかりヒャダインしかりで、絶対にその時代時代の本流というか、大きいところでの流行りみたいなものはあって。そこに全く異質なパラゴーとかボンブラとかを別の年代から持って来れるっていうのが本当に面白かったし、何より見てて楽しかったね。あと、既に解散してしまったグループの曲をやるってことで、もちろん好きな曲だからこそ他人に触れて欲しくないみたいな声もあって賛否両論だったとは思うんだけど、もし自分がAISのヲタクじゃなかったとしても、今までAISが歌ってきたような曲を偶然行った現場で聞けたら絶対嬉しかったと思うんだよね。そういうアイドルシーンを串刺しにするようなアプローチだったりとか、最後までそういう意義深い事をやってきたところがAISの魅力だったと思うんだよね。その点俺とかAKB生まれのスタダ育ちだから、正直最初は食わず嫌い的にハロプロに抵抗あったりもしたんだけど、AISのカバーがキッカケで少しずつハローも聞くようになって、そうして好きなものの範囲を広げられたりとかね。」

 

  そうですね。改めてAISって、すごく特殊で面白いことをやってたんだなと思いますよね。そういうコンセプト柄、集まるヲタクの出身もバラバラで、多様性があって面白い現場でしたよね。ちなみに、グループのコンセプト的にはこんな感じだと思うんですが、メンバー単位の魅力ってなんだったと思いますか?

 

「そうだね。AISのメンバーに関しては、良くも悪くも最後まで『普通の子』って印象だったね。だけど、それに関してはルネの時から共通してるんだけど、そういう普通の子達が努力して努力して今のアイドル業界を闘い抜いたからこそ、ここまで惹かれてきたんだなとは思うね。あとは皆育ちがいいというか、シンプルに素直でいい子達だったよね。これに関しては多少ヲタクとしてのひいき目も入っちゃうんだけど、本当にいい子たちだったなって。」

 

推しメンへのメッセージ

  それでは、解散という未来を選んだAIS、ひいては星来ちゃんに向けて、ヲタクとして何か伝えたいことがあれば教えてください。

 

「今はまだ気持ちの整理が出来ていないので一つだけ。たくさんの楽しい思い出をありがとう。これからもAISと星来ちゃんが大好きです。…こんな感じで大丈夫かな?w」

 

  素晴らしいと思います。

 

最後に一言

 

  それでは、最後に何か一言あればどうぞ。

 

「一言かぁ~、ん~どうしよwあ、じゃあせっかくなんで推しメンのギャグを拝借して一つ言わせてもらうと…AISって、あぁ~良いっすねぇ~w」

 

  最後にそれを選ぶセンスが素晴らしいですね。それではKTさん、今日は本当にありがとうございました。

 

「こちらこそ!ありがとうございました!」

 

f:id:ChelGebara:20180911001542j:plain

*1:最初から1番まで