シングルボーイ下位時代

しょっぱいドルヲタが細々と喋ります

【AISヲタクインタビュー⑦】「橋本麗愛」編・チェるゲバラ

まえがき

 

最後まで!

アイドルの魅力はヲタクに聞け!

 

こんにちは、チェる・ゲバラです。

ここまで続けてきました『AISヲタクインタビューブログ』、いよいよ最終回となります。

 

ちなみにこのブログは全てラストライブが終わった後に書いています。

 

当初の予定では解散までに全員分を書くつもりでしたが、いかんせん僕の筆が遅くかなり日が空いてしまいました。

 

そのためタイムリー性に欠けてしまいましたが、全てが終わった分落ち着いて一つ一つ振り返りながら書けた事はかえってよかったと思っています。

 

このブログを書くにあたって

 

前書きが長くてすみませんが、自分の感情の整理含め、どんな気持ちでこの最終回を書くかだけ少しお話させてください。

 

僕がこのブログを書く理由は大きく二つです。

 

一つめは『感謝』です。

 

まずここまで本当に楽しい時間や思い出をくれたAISの8人ならびに、AISの現場を陰から支えてきてくださった歴代スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

 

そしてこれまでインタビューを受けてくださった方々はもちろん、一度でもこのブログを読んでくださった全ての方へ。

 

三日坊主で飽き性な僕がシリーズ物の長文ブログを楽しく続けてこられたのは皆様のおかげです。ありがとうございました。

 

元々は『AISとファン、そしてファンとファンとを繋げるキッカケを作りたい』と思い始めた当シリーズですが、その実誰よりも僕自身がこのブログに助けられ、多くの方々と仲良くさせていただくなど幸運な機会に恵まれました。

 

インタビューという企画上、各回答者さんのご協力は必要不可欠でとてもありがたいものでしたが、それと同じくらい実際に読んで感想をくださる一人一人の声がとても嬉しかったです。改めて感謝いたします。

 

この最終回は、そうしたこれまで関わってくださった皆様への感謝を込めて書かせていただきます。

 

 

そして二つめは『AISを終わらせるため』です。

 

2018年9月24日、『AIS』というグループは確かに終わりました。

これは今更泣こうがわめこうが覆りようのない事実です。

 

ほどなくして毎日動画の更新も止まった今、『AIS-All Idol Songs』というグループは完全な『思い出』として、良くも悪くも完成してしまいました。

 

そして思い出は綺麗な反面、何度振り返ろうとも永遠に変化がありません。

対して人は良くも悪くも常に変わり続けるものだと思います。

 

当然僕自身、AISに関する記憶は大切な思い出として死ぬまで持ち続けますし、逆に忘れる事なんてできないですが、それと同時に『過去の思い出にすがって今や未来に目を向けられなくなる』という状態には正直なりたくありません。

 

僕は死ぬまで人生を楽しみたいので、今後も色々な面で変化し続けます。

 

そしてこの先、その変化が悪い意味で止まってしまった時に、間違っても『大好きだったAIS』のことを言い訳にしたくないので、決してその過去にすがるようなことはしません。

 

同時にAISとしての全活動を終えた今の7人の立場を想像すると、色々悔しい気持ちこそあれ最後までAISをやりきった彼女たちが、今後それぞれの次の道に向かう際にいつまでもファン側がAISとしての彼女たちの影を追っていたら、『2018年9月24日の先も変わらずAISとしてステージに立ち続けられなかった罪悪感』を当人たちが感じてしまわないか、という不安があります。

 

そうしたことから、AISのファンとしての僕が今の彼女たちにできる最後の応援は『僕の中のAISを終わらせること』だと思いました。

 

そのため、時々折に触れて思い出話をすることはあっても、今後基本的に僕がAISの話をすることはなくなるだろうと思います。

 

先にも言った通り「大切な思い出」として一生心に留めておくつもりですが、今後も目に映る『今』を楽しんでいくために、一度心の引き出しの奥に大切にしまっておこうと思います。

 

自分でも誰に対する何の主張かやや分かりませんが、以上が今の僕の正直な心境です。

 

改めて、僕にとってAISは本当に大好きなグループでした。

 

だからこそ、このブログで『僕の中のAIS』をちゃんと終わらせます。

今この文章を読んでくださっている皆様にも、見届けていただければ幸いです。

 

長々と余計な自分語りを失礼しました。

それでは、いつも通り前回の振り返りから始まります。

 

 

前回の振り返り

 

 さて!

 

第6回となった前回は、しばっちさん(@shibatch0501)にお話を伺った、「栗原舞優ちゃん編」をお送りしました。

 

まずはじめに、このインタビューはラストライブの一週間前に急遽お願いしたものであり、それを快く引き受けてくださったしばっちさんに改めて感謝いたします。

 

急なお願いにも関わらず、丁寧なご回答をありがとうございました。

  

そして内容としては、黎明期のAKB48を機にドルヲタとなったしばっちさんの初代推しメン・高橋みなみに重ねながら、舞優ちゃんの彼女らしい明るいキャラクターから、普段は見えづらい魅力までを深堀りしていく興味深いものとなりました。

 

奇しくも解散ライブ直前に総括をお願いしたこともあり、常にひたむきに頑張っていた舞優ちゃんを素直に応援してあげられなかった時期についても包み隠さず話してくださったしばっちさん。

 

そのため大好きな気持ちを語りつつもどこか申し訳なさそうな色もありつつ、それでも終盤にさりげなくしばっちさんが言われた『舞優はファン側から見える事も見えない事も、本当に色々頑張ってAISに貢献してきてくれたから、あの子は今よりもっと褒められていいと思うんです』という言葉が印象的でした。

 

そんなお話を聞きながら『推しメンの努力に気付いてあげられること』というのは、本当に優しいヲタクならではの能力だと思いました。

 

この度は素敵なお話を聞かせてくださりありがとうございました。 

それでは最後の振り返りも以上としまして、今回の内容紹介へと参りましょう。

  

今回の内容紹介

 

 

さて!

大変長らくお待たせしました。

 

最終回で取り上げるのはもちろん、最年長のツンデレリーダー・橋本麗愛ちゃん。

 

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そしてインタビューを受けてくださったのは「チェる・ゲバラさん(@Aruiteru_4329)」です!!!

 

・・・というか、僕ですw

 

事の経緯と言い訳と

 

これについては最初にガッツリ言い訳したいんですが、当初の予定では麗愛ちゃん編の回答者は当然自分以外の誰かに頼む予定でした。

 

なので『これまでさんざん目先のふぁぼ欲しさに他人の情報晒してきたくせに、最後にやるのがテメェの自己満な一人語りか?あぁん?』と画面の前でオラついている皆様はどうか右手のトンファーを一度置いて聞いてください。

 

そもそも9/4のあのタイミングで解散発表が出た時点で、元々更新の遅い僕がラストライブまでに全員分のブログを書ける訳もなく、いざケツに火が付いてから『星来ちゃん編』『舞優ちゃん編』を書くのが精一杯でした。

 

なので正直、ラストライブ直前に『舞優ちゃん編』を書き終えて達成感に浸っていた一方で、『麗愛ちゃん編』についてはそもそも間に合う気がせず、何もかもが全くのノープランでした。

 

そんな折、過去の回答者さんにこの件をぬるっと相談してみたところ、『せっかくだし自分で答えたら?今まで質問してたゲバラちゃんが最後に答えれば終わり方として綺麗じゃない?』というお言葉をいただきました。

 

たしかに状況がこうなった以上、グループが解散して現場がなくなったのにインタビューの為だけに誰かを呼び出すのは申し訳なくて出来ません。

 

それに加え、今まで散々人の情報を晒し上げてきた僕なので、多少は自分の腹の中も見せないとフェアじゃないな、とも思いました。

 

そういった諸事情より、最終回となる今回は異例の『セルフインタビュー形式』として、僕自身が質問と回答を兼ねさせていただきます。

 

まぁ要するに一人語りですね。

ぼっち最高!!いぇい!!!

 

ちなみに『多少は第三者の意見も取り入れるべき』ということで、解散ライブの直前に歴代の回答者さん方を招集し、僕への質問を募るための飲み会を開催しました。

 

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※当日の様子

※なお「関澤朋花ちゃん編」の「みつなりさん(@nkl_rune)」はお住まいが遠方のため、テレビ電話での参加となりました。

 

ただこうして集まったはいいものの、いざ蓋を開けたら僕への質問がまぁー来ない!

 

「酒飲んだヲタクは推しメンの話しかしない」という法則通り、各自が人の話を聞かず自分の推しメンの話ばかりするので、僕への質問が一向に集まらずイラつきばかりが募りました(白目)

 

『そりゃあアンタ達はいいよ!各回で気持ちよく推しメンの話しましたもんね!さぞ楽しく推しメンの話できたでしょうよ!でもさ!もうちょっと俺と麗愛ちゃんに興味持てよ!!!(激昂)』

 

と、僕がひたすら怒声を吐き出しているといつの間にか会場は重い空気に包まれ、卓上に残った揚げ物と各自の心は渇いていく一方。 

 

しかしこうしてジリ貧な持久戦を続けるうちに徐々に質問も出てきたので『このまま更に引き出せれば…!』と思った辺りで再び真面目なヲタトークが始まり、さすがに日も日なので真剣に言葉を交わしていると、ほどなくして『感極まったヲタク数名が泣く』という新しい地獄が始まりました。

 

僕は内心『おいおい託児所じゃねぇぞw』と思いつつも仕方なくマジトーンで応戦&カウンセリング。

 

そしてなんやかんや飲み会は『エエ話をした風』の終わり方を見てお開きとなり、別れ際の改札で酔ったヲタク同士が『ありがとう、ありがとう』と言いながら固い握手を交わすという、実に週末の深夜らしい奇妙な風景をさびれた街角に沿える結果となりました。

 

いや改めて言うけど歴代回答者、ホンマにええかげんにせえよ?

ま、楽しかったからイイけどねっ♡(アラサーツンデレ)

 

はいっ。

というかホントまえがき長くてすいません。

 

とにかくそんな訳で今回は、『①今まで聞いてきた恒例の質問』と、『②単に筆者が話したい内容』と、『③歴代回答者から集まった質問への回答』という3本柱のごちゃ混ぜ構成でお届けします。

 

最後にして極めて私的な内容にはなりますが、お付き合いいただければ幸いです。

 

それでは、そろそろ本編いかないとキレられそうなので、今回の主役『橋本麗愛ちゃん』の簡単な紹介からいつも通り始めていこうと思います。

 

 

 

 AIS・橋本麗愛ちゃんの紹介

AIS・橋本麗愛ちゃん 

 

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AIS最年長のリーダー、麗愛(れな)ちゃん。

 

趣味はアニメ・漫画・ゲームなどのヲタク類全般。

そして特に好きなのはガンダムのシャア様と、その最後の愛機となったモビルスーツサザビー

 

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そんな趣味の中でも『内向的だったかつての自分が明るくなれたキッカケ』と話すコスプレにおいては、その端正な顔立ちを生かし見事なフォトジェニックぶりを見せてくれた。

 

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また、彼女が得意としていたブログでは、自身についてデビュー当初から言っていた『口下手』というコンプレックスを逆手に取り、『笑い』と『真面目』の両面を器用に使い分けながら、ユニークかつ感性豊かな素晴らしい表現力を見せてくれた。

 

元々『歌・ダンス未経験』というプロフィール通り、容姿以外に主な武器を持たないままアイドルの門を叩いた麗愛ちゃん。

 

そんな彼女が窮地に立たされる度、その折れそうな心を絶えず支え続けたのは、他でもない彼女自身の言葉だったのかもしれない。

 

発した言葉に行動で嘘をつかず、身体で気持ちに遅れを取らない。

 

そんなやや古風とすら思える麗愛ちゃんの在り方には不思議な心強さがあり、最後まで彼女なりのアイドル像・リーダー像を貫き通したその姿勢は、ファンとしての贔屓目を差し引いても「立派」の一言に尽きるものだった。

 

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セルフインタビュー本編 

 

  それではゲバラさん、今日はよろしくお願いします。

 

ゲバラ「はい。よろしくお願いします(イケボ)」

 

 

 

 

 

…え?こういうややこしいの要らない?

 

☆遊〇王☆みたいなノリ要らない?

 

…はいはい分かりましたよ。

シンプルに書きますよ(ショゲ顔)

 

ヲタクになったキッカケ(というか個人史)

 

僕のドルヲタとしての原点は、幼少期にリアルタイムで見ていたモーニング娘。を筆頭とするハロプロ旋風です。

 

まだネットも普及していなかった当時、エンタメはほぼテレビ一強の時代だったので、幼少期テレビっ子だった僕は『アイドル』という存在を認識する前に自然とハロプロの曲を歌っていました。

 

「うたばん」とか「モー。大変でした」とか「ハロモニ」とかよく見てましたし、小学校の運動会で「恋のダンスサイト」を踊った記憶があります。

 

曲もレンタル店で借りてきたCDをカセットに録ってから、コンビニで歌詞カードのコピーを取ってきて、それを見ながら口ずさんでました。 

 

こうして改めて書くと今がどれだけ便利か思い知りますね(ドルヲタ老人会)

 

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原点の一曲 

 

ただ、そもそも僕にハロプロを聞き始めるキッカケをくれた曲は、モーニング娘。ではなく、後藤真希さんの『愛のバカやろう』でした。

 

というのも、僕が当時好きだった女の子がゴマキのファンで、話を合わせようと勉強していたらそのまま自分もゴマキハロプロにハマってしまったという経緯があります。

 

ちなみにその子は僕が照れてなかなかアプローチできずにいるうちに別の男の子と付き合ってしまったので、結局僕の元にはゴマキハロプロしか残らなかったんですけどね。

 

ま、本当の『愛のバカやろう』は僕だったって事ですね(流し目)

 

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※サビで体を三角形に動かすゴマキムーブ(※命名俺)が大好きでよく真似していました。そして今は全く別の現場で三角形を描いています。感慨。

 

 

ハロプロ冬の時代』

 

こうして幼少期からハロプロの曲を聞いて育った僕ですが、その後いわゆる『ハロプロ冬の時代』が到来し、徐々にテレビ等のメディアから遠ざかって見る機会も減ったことで僕の興味も無くなっていきました。

 

そうして中高はアニメ漫画ゲームの主要3ジャンルに触れながら二次元系のヲタク趣味を開拓し、次第にオリコン上位で見かけなくなったハロプロの情報は全く入ってこないようになりました。

 

ちなみにこの頃は「ハッピー☆マテリアル」のヒットを経て(もしやヲタクが本気を出せばアニソンでオリコン1位を取れるのでは?)というムーブメントが起き、当時やや世間から抑圧された存在だったアニヲタが死力を尽くして「もってけ!セーラーふく」のCDを買い増ししていたような時代でした。

 

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あまり多くは語りませんが、当時は『のどか』と『みなみ』に”ほの字(死語)”でしたね

 

 

 

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声優ヲタク時期

 

こうしてドルヲタ色のない学生時代を過ごした中高当時の僕ですが、元々趣味としてものづくり全般が好きだった関係で、アニメの裏方としての声優さんに興味を持つようになりました。

 

そしてちょうどその頃からハルヒシリーズで有名になった平野綾さんを筆頭にアイドル声優という流れがどんどん拡大していって、そういった『声優さんが副業としてやるアイドル』というジャンルに触れるようになりました。

 

今思えば、この頃に自然とドルヲタの地盤が出来ていったんだと思います。

 

その後『アイドル声優』の流れは良くも悪くも加速しすぎて副業色が薄まっていき、まだアニメ等での実績もないような若くて綺麗な人がどんどん流入してエスカレートしていくんですが、それはまた別のお話ということで割愛させていただきます。

 

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※ちなみに僕は長門派かつみのりん派でした(パラロスゎ神) 

 

 

唐突にももクロにハマる(2011~2013)

 

その少し後、『ヨスガノソラ』という日本の地上波アニメ史上最も(ピー)な作品のEDテーマで偶然ももいろクローバーを知り、『バトルアンドロマンス』のCMで更に気になり、とどめにYouTubeで過去動画やら"Z"になった経緯などを遡って一気にももクロにハマりました。

 

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またこの頃既に全盛を迎えていたAKBブームについては、なんとなく『世間様のモノ』という感じで横目にスルーしていたんですが、それに対抗する形で売れていったももクロカウンターカルチャー的なカッコよさを感じて、ここで初めてハロプロ以外のアイドルを好きになりました。

 

ただ、当時の僕は『イベント会場はガチな人しか行っちゃいけない場所』というチキンな先入観を持っていたので、気にはなっても特にライブやイベントの会場に行くことはなく、在宅で曲や動画やTV出演を楽しみながら追っていました。

 

 

唐突にでんぱ組.incにハマる(2013)

 

ももクロはその後も在宅で追ってたんですが、「5TH DIMENSION」での路線変更を見てなんとなく『グループが売れたから金儲けしたいだけのセンスのない大人が寄ってきたのかな?』と遠巻きに感じた事で一気に冷めてしまいました。

 

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「5TH DIMENSION」ジャケ写

 

それと平行して、当時熱心に見ていた『最高の離婚』というドラマにゲスト出演していた事がキッカケで『でんぱ組.inc』にハマりました。

 

当時絶対的な勢いがあったAKBに全力の熱量で挑んでいったももクロに対し、でんぱはやや影が濃いというか、弱さを強さに転化しているようなスタイルに新鮮さを感じて惹かれていきました。

 

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でんぱ組のゲスト出演シーン。 当時このパターンででんぱ組にハマった人は多かったらしく、『離婚新規』という言葉が生まれました。

 

そんなでんぱ組に関しても先述したチキン先入観により在宅で追ってたんですが、ここでいよいよ当時好きだったみりんちゃんを生で見てみたくなり「ライブはコールとかできないからムリだけど、見てるだけでいいイベントなら…」と、主演映画の『白魔女学園』の舞台挨拶に行きました。

 

この日は舞台挨拶だけでライブもなく接触も行きませんでしたが、厳密に言うとこれが僕のアイドル現場デビューでした。

 

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ハロプロ回帰(2014)

 

そんなでんぱに関してもハマリ始めこそ良かったものの、その後在宅のくせにコンプ特典に釣られて多形態展開のCDを全種買いするなど『何かにハマっている自分に酔う』的な、心にも財布にも良くない追い方にシフトしてしまった事で勝手にヲタク疲れして失速。

 

元々の天邪鬼体質もあり、でんぱ組が世間に認知されるにつれて自然と冷めていきました(なんやねん)

 

そして気持ち的に久々にフリーになった辺りで、2014年1月のお正月特番に出ていたモーニング娘。14を見てこれまた一気にハマりました。

 

かくして、声優ヲタ→ももクロ在宅→でんぱ在宅…と各所でぬるヲタライフを経たのち、とうとうハロプロという大河に帰ってくることとなります。

 

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当時2014年のモーニング娘。は、ハロプロの全盛期を経験したメンバーが次々と卒業していく中、その最後の1人となった道重さゆみさんがリーダーとなり、これからの時代を担っていく後輩たちを率いて、群雄割拠のアイドル戦国時代に新しいスタイルで逆襲をかける』というストーリー性があって、ハマるには最高のタイミングだったと思います。

 

ここから改めてハロプロ沼にハマり各グループをリアルタイムで追いかけつつ、自分が見ていなかった空白期間の娘。およびハロプロについても少しずつ遡りながら調べていきました。

 

その中でも僕が特に心惹かれたのはモーニング娘。道重さゆみさんでした。

 

道重さゆみさんについて

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道重さんはこの数年前に『イヤな女』キャラでバラエティ番組に出て活躍していたイメージが強かったんですが、ここで初めて『道重さゆみ伝説(※)』に触れて、それまであった漠然としたイメージが一気に覆りました。

 

道重さゆみ伝説… ファンが道重さゆみの軌跡をまとめたネット記事。

 

内容については大して長くないので上のリンクから読むか↓の動画を見てみてください。

 

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ここで『後発のAKBやももクロに追い抜かれてハロプロがピンチだった時に、自分一人がわざと嫌われることで注目を集め、モーニング娘。ハロプロを世間の認知に繋ぎとめていた』という話を初めて知った時に、『なんでそんな辛いことができたんだろう?』と不思議に思いました。

 

愛されることが仕事のアイドルでいられる場所を守るために、顔も名前も知らない大勢の人から嫌われるよう嘘の自分を演じて、その結果毎日どんなに心無い言葉を浴びようと笑顔でステージやカメラの前に立ち続ける、という生活を想像した時に、考えただけで胸が張り裂けるようでした。

 

そうして自分一人がボロボロになりながら守ったハロプロで、特に世間から嫌われることもなく今まで通り活動していた他のメンバー達が、タダでその恩恵にあずかる姿を見てどう思ったのかな?とか、真面目に頑張ること自体がバカバカしくならなかったのかな?とか、色んなことを考えました。

 

しかし、道重さんはそうしたメンバーへの嫉妬があったことも正直に吐露した上で、『他のメンバーがどうとか、人からどう見られるかじゃなく、私は私のことを分かってくれるファンの人達の為に頑張るだけ』という旨のことを言っていて、それを聞いた時に僕は『人ってこんなに強くなれるんだ』と感銘を受けました。

 

この時から僕にとっての道重さんは「推し」とも違う、人としての尊敬の対象になりました。

 

もちろん、ネットに書かれた事を1から10まで鵜呑みにするわけではありませんが、この頃はまだSNS等の力も弱く、良い意味でファン側が憶測込みでアイドルを見られる余地がありましたし、少なからずアイドルに関しては、その人が実際にどんな人だったかよりも、見る側の意識の集合としての時代が『その人をどんな人だと信じたいか』でイメージが形成されていくものだと思うので、「火のない所に煙は立たぬ」じゃないですが、最終的に良い話ばかりが取沙汰されて現役の期間を終えられた道重さんに関しても、その過程は常に真摯で誠実なものだったと僕は信じています。

 

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 道重さん卒業~現場デビュー・嬉唄ちゃんショック(2014~2015)

 

その後道重さんは2014年11月26日をもって娘。を卒業。

 

同年にはつんく♂さんの喉頭がん公表やBerryz工房の無期限活動休止の発表もあり、重い空気が漂うと共にハロプロが大きく様変わりしていった時期でした。

 

しかし悲報ばかりではなく、12月には新メンバーを加えたスマイレージアンジュルムに改名したり、新グループ「カントリー・ガールズ」の結成が発表されたりと、前向きな改革も続きました。

 

一方僕はこの頃に知り合ったハロヲタの友人に誘われたことで初めてハロプロのリリースイベントに行き、ここでようやくライブ込みのちゃんとした現場デビュー&握手会デビューを果たしました。

 

もし彼の誘いがなければ今だにチキン先入観を持った完全在宅だったかもしれないので、改めて感謝です。

 

ちなみにその時行ったのはアンジュルムの『大器晩成』のリリースイベントでした。

 

小雨が降る年始の水道橋ラクーアで、ライブ後も笑顔で手を振るあやちょに対し『さむっ…!!』みたいな顔して一目散に袖に捌けていったまろ(福田花音)を見て『うわぁ本物だ!!』と謎の感動を味わった記憶があります()

 

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初めての握手会は口から心臓出そうなほど緊張したものの気付いたら一瞬で終了しており、その後色んな現場を見ていく中で『ハローの握手は音速』という事実に気付いていくこととなります。

 

こうしてハローのリリイベを通して現場デビューした僕でしたが、イベントへの行き方も覚えて次第にその頻度も上がってきた頃に、先述したカントリー・ガールズ島村嬉唄ちゃんが突然の卒業を発表しました。

 

悲報の連続に沈むハロヲタたちを救う太陽ような存在の嬉唄ちゃんだっただけに卒業のダメージは甚大で、当然僕も例外ではなく、ここで初めて『自分が握手したことのあるアイドルの卒業』を経験し、その辛さを味わいました。

 

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カントリー・ガールズ島村嬉唄ちゃん 

 

 

失意のドン底から新天地へ(2015)

 

こうして当時現場ヲタクになりたての僕が、同じくデビューしたてという事で親しみを覚えていたカントリー・ガールズが大変なことになり、割と気落ちしていたタイミングで少し変わったニュースが届きました。

 

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ハロプロと同系列事務所に所属している『THEポッシボー』の改名でした。

 

ポッシボーは元々ハローの研修機関に当たるハロプロエッグから選抜されたメンバーで2006年に結成されたものの、その後大人の事情でハロー!プロジェクトの括りから外され、レーベルや所属事務所を転々とさせられるという不遇な経歴を持つベテラングループでした。

 

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初期(2006) 

 

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改名発表時(2015)

 

 

そのため魅力を語る以前にグループとしての立ち位置が本当に分かりづらく、非ハロヲタから見れば「知らない」もしくはハロプロなの?」と言われ、当のハロヲタからすれば明確に「非ハロー」と線を引かれてしまうという、非常に説明の難しいグループでした。

 

ちなみに『かつて自分たちを捨てたハロプロへの逆襲』という分かりやすいストーリーも、後発の「アップアップガールズ(仮)」が先に公言したことで使えなかったため、対外的な説明が『紆余曲折あったベテラン』に終始し、なかなかその先の魅力を訴求できないという歯痒さがありました。

 

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生え抜きのエリート集団であるハロプロに対し、同ハロプロを事実上クビになったメンバーだけで結成されたアップアップガールズ(仮)。そんなアプガが泥臭く這い上がってついにハロコンにゲストとして初出演した時は、外伝の主人公が満を持してメインストーリーに絡んできたような盛り上がりがありました。一方、またも主人公になり損ねたポッシボーとの明暗は皮肉にもこの頃からはっきり分かれていきました。

 

チャオベラのファンになる

こうして改名ニュースをキッカケにライブを見に行った僕はまたも一発でTheポッシボー改めチャオ・ベッラ・チンクエッティにハマり、即ファンになりました(←にしてもミーハーやな)

 

初めて見たチャオベラは、以前より掲げていた「日本一オーディエンスとの距離感が近いライブ」の売り文句通り、ハロプロの規模感では実現しづらい客席との密なコール&レスポンスやアドリブ企画などの工夫が多く、いつ行っても『その日の公演はその日しか見れない』という”ライブ感”の強さにシビれたことをよく覚えています。

 

こうして夏のリリイベで初めて見てから、すぐ数週間後にあった9周年ライブへの参加を決める程のハマりようでした。

 

この頃は活動10年目を目前に控えた改名がニュースとなり、久々にハロー内外で大きく話題になっただけでなく、ニューシングルも自己最高位のオリコン3位を獲得したり、それにより一度離れてしまったファンが戻ってきたり、僕のように新しいファンが付いたりと、とにかくグループが波に乗っている時期でした。

 

かくして迎えた9周年ライブも、僕も内心直前までは「新規ヲタがいきなり周年ライブとか来て大丈夫かな?」と思っていたものの、いざ始まってしまえば最高に楽しめただけでなく『これからもこのグループの進む先を見続けたい!』と強く感じられるほど本当に幸せな時間を過ごすことができました。

 

しかしそのライブから約一週間後、メンバーの秋山ゆりかさんの即日卒業および芸能界引退が発表されました。

 

秋山ゆりかさん卒業

 

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元チャオ・ベッラ・チンクエッティ(THEポッシボー)、秋山ゆりかさん

 

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この報告を見た時は正直泣きました。

それと同時に「なんで今?」というやりきれない思いが溢れました。

 

もちろん本人からすればこれまで辛いことや悩みも数えきれないほどあったはずですが、よりによってどうしてグループがこれ以上ない波に乗っているこのタイミングで卒業するんだろう?と、決して怒ったり感情的になるわけではなく、純粋に疑問に感じました。

 

加えて最終ライブ等は行わず完全に発表と共に卒業、そして芸能界引退、というあまりに急すぎる出来事だったため、発表当日は涙が止まりませんでした。

 

当然つい数週間前にチャオベラ(ポッシ)を知った僕ですらこれだったので、長年グループを見てきた人や秋山さん推しだった人の悲しみは相当で、改名発表からここまでのいい流れが完全に止まってしまったような雰囲気がありました。

 

かくして僕が勇気を出して見に行った結果チャオベラのことが大好きになり、「今後も追い続けたい」と思うキッカケになった9周年ライブは、皮肉にもチャオベラとしての秋山さんのラストステージとなってしまいました。

 

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9周年ライブの記念写真。秋山さん(中央)のコメントだけ今後についての言及がない。 

 

こうして奇しくも初現場から数週間で秋山さんの卒業に立ち会ってしまった僕なのですが、この事から考えたのは、当然ながらアイドルは現実を生きている人間なので、誰しもに小説やドラマのような美しい結末が用意されている訳ではないという事でした。

 

先述した嬉唄ちゃんの件は「事務所と保護者側との認識違い」という説明があり、半ば「事故のようなもの」と無理矢理自分を納得させた僕だったのですが、約10年アイドルを続けてきた秋山さんがこんな形で突如姿を消すのを目の当たりにして、『これからいつ誰がいなくなっても不思議はないな』と実体験をもって考えられるようになりました。

 

そしてこの卒業から数日後、僕はポッシボー改めチャオベラが4人となって初めて行うイベントに行きました。

 

手負いの新体制

 

秋山さんの卒業後初となるイベントは、件の発表後すぐに行われた東京FMホールでのアコースティックライブでした。

 

歌唱の中心人物で歌割りも多かった秋山さんの卒業はグループにとっても大きなダメージで、しかもその存在の大きさを最も強く実感する新体制一発目のライブは、よりにもよって実力以外のなんの誤魔化しも効かないアコースティック形式でした。

 

当然ながらその日会場に集まったファンの表情は暗く、「あの人は秋山さんの卒業を機にこの現場を離れるらしい」といった会話もちらほら聞こえました。

 

 そんな重苦しい雰囲気の中始まったアコースティックライブでしたが、最初こそ舞台上に現れた『4人のチャオベラ』を見てファン側がシュンとする一幕もあったものの、そこから手負いの新体制となった4人は、こんな時だからこそのベテランならではの落ち着いたライブを見せ、一曲、また一曲と進むごとに少しずつファンの顔にも笑顔が戻っていきました。

 

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 中でもアコースティック映えする「幸せの天秤」が特に印象的だったのを覚えています

 

こうしてライブが終わる頃にはファンも大盛り上がりで、最初の雰囲気が嘘だったかのように会場は熱く幸せな空気に包まれました。

 

そしてメンバーが笑顔で退場したあと、自然と会場からは「アンコール」の合唱が発生。

 

このアンコールはいわゆる偶発的なもので、おそらく演者側に用意がない事をなんとなく客席側も分かった上でのものでした。

 

分かった上でも、秋山さん卒業に沈んでいたファン達をたった一つのライブでここまで盛り返した4人への安堵と今後への期待が溢れ出た結果、衝動的に起こったアンコールでした。

 

このアンコールを受けてすぐに檀上に戻ったメンバー及びバンド隊の皆さんでしたが、さすがにアコースティックのため事前準備がないと演奏は難しいらしく、マイクを取ったメンバーからは「出てきたのはいいけどどうしようか?(汗」という一言。

 

そんな時、狼狽する演者の中で真っ先に『やろうよ!できないことなんてないっしょ!』と言い放ったのが、メンバーの橋本愛奈さんでした。

 

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元チャオ・ベッラ・チンクエッティ 橋本愛奈さん 

 

この一言で演者側にも熱が入り、軽く練習していたものの本来ならばセットリストから削る予定だった「永遠ファイヤーボール」が、急遽のアンコールに応える形で披露されました。

 

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この一曲のライブと先ほどの「やろうよ!できないことなんてないっしょ!」という一言を聞いて、僕は今後もチャオベラを追い続ける事、そして橋本愛奈さんを推すことを心に決めました。

 

初めての認知と、ヲタク人生最大の過ち

 

こうして手負いのチャオベラのファンになった僕はそこから何度かイベントに通ううち、先のアコースティックライブで推しメンとなった「はしもん」こと橋本愛奈さんに初めての推し認知を貰いました。

 

認知に関してはまずハローの規模感では相当のお金でもかけない限りありえないことだったので、最初は不思議な気持ちでした。

 

いくら顔と偽名だけとはいえ、好きな芸能人が自分を知ってくれているというのは奇妙な感覚だった反面、良くも悪くも『自分を見てくれたこの人にもっと尽くしたい』という新たな感情のトリガーになりました。

 

それから僕は誰に言われるでもなく、自らチャオベラの宣伝をするようになりました。

 

先述したライバルのアプガとの差が如実に開いていく現状に悔しさを覚えた事と、初認知によって芽生えた『自分が動かなきゃ』という謎の使命感からの行動でした。

 

具体的にはメンバーやライブの魅力を語るツイートを毎日したり、公式の告知ツイをほぼ全てRTしたり、自分なりの宣伝ブログを書いたり、時には絡んだこともなくツイッターで一方的に見ていたファンの方に突然DMを送って「チャオベラがどうしたらもっと売れるかについてお話を伺いたいんですが、一度会ってくれませんか?」と急に持ち寄ったりするなど、今考えると異常なほどの行動力を発揮していました。

 

ただ、カッコつけた言い方をすればこの頃の僕は本当に青かったというか、「いいライブや音楽をやっているのだから、あとは知ってさえもらえれば絶対にファンになってもらえる」といった、根拠のない思い込みを妄信していました。

 

加えてこの頃はチャオベラをより効率的に宣伝する方法はないかと悩んだ結果、「他グループはどんな戦略でファンを増やしているんだろう?」と思い、いわゆる敵情視察的な目的で色んな現場に行ってライブや特典会の様子を見たり、その場で仲良くなった人にどういう経緯でこのグループを好きになったのかを聞き込むなどして知見を深めていた時期でした。

 

ちなみにそんな時期に友人に勧められて初めて見たのが、当時『夏の決心』のリリースイベントを行っていた頃の「アイドルネッサンスでした。

 

ルネに関してはそもそもカバーというコンセプトが強すぎるフックになっていたり、あえて公式のメンバーカラーを設けないことでファンにメンバーの個性を想像しながら解釈する余地を与えたり、斬新な握手なしのお見送り方式の特典会だったり、毎日更新の動画だったりと、チャオベラ陣営が「やっていない事/できない事」を多く実践していたことで気になって、そういった「拡大戦略のヒントを盗む場所」として注目していきました。

 

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そんな僕の独りよがりな情熱はしだいに暴走に変わっていき、ある出来事をキッカケに更にエスカレートすることとなります。

 

 

宣伝動画を作る

 

その後僕は趣味で少しだけ触った事のあった動画編集ソフトを使い、チャオベラのオリジナル宣伝動画を作りました。

 

そしてその拡散を狙ってリンクを貼ったツイートは僕の予想をはるかに超える勢いで伸び、メンバー本人に引用RTされただけでなく、動画についてラジオ内で本人達から言及されるなど、自分でも全く想像していなかった規模で広がっていきました。

 

 

 

 

 

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※時間調整済

 

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この一連の流れについて当時の僕は「微力ながらグループの力になれて嬉しい」ぐらいの言い方しかしてませんでしたが、今でこそはっきりと分かるのは、当時の僕が感じた高揚感の中身は、完全にただ個人的な承認欲求を満たされた事によるものだったという事です。

 

現にこの動画が広まった直後、僕は握手会でメンバーに自ら「自分があの動画を作った」と伝えたり、事もあろうに感想を聞いたりしました。

 

いくら現場ヲタクなりたてでのぼせていたとはいえ、今でもこの頃の自分を思い出すと本気で殴りたくなります。

 

当然ながら動画について評価されたのは決して僕の編集技術などではなく、あくまで今までのチャオベラの歴史だということ。

 

そして、ファンが行う宣伝はあくまで個々人が「自発的に好きでやること」なので、仮にどんなに動員に貢献したところで、見返りや賞賛を求めた時点でそれは既に応援ではなく、ただの下品な便乗行為に過ぎないという当たり前のことに当時の僕は気付けませんでした。

 

それどころか、こうして一部のファンから「素晴らしい動画をありがとう!」などと持ち上げられたことで調子に乗り、それからイベントに行く度に「告知が遅いし分かりづらい」「もっとライブ動画のアップを増やした方がいい」などと、運営目線の指摘ツイートを繰り返したり、RT等をしないファンに対し内心「ファンならもっと宣伝手伝えよ」と悪態をついたりしました。

 

この時の僕は「グループへの貢献度が高い=上位のファン」といった勘違いを半ば本気で信じていたし、以降その兆候が悪化の一途をたどるのに平行して、費やした労力の割に一向に新規ファンが増えない現状へのイライラが募り、その精神状態は日増しに悪くなっていきました。

 

気付くと僕は毎回ライブに行く度に『ファンを増やすための改善点探し』という名目で、大好きなチャオベラの粗を無意識に探し続けていました。

 

当然そんな状態でファンであることを楽しめるはずもなく、当初の「チャオベラの為」という目的は無意識のうちに「個人的な意固地」へと変わっていき、ついにその思い違いが破綻を迎える出来事が起こりました。

 

推しメンの不調に立ち会って(2016)

 

チャオベラ激動の年が明けた翌2016年。

新体制初となるニューシングルのリリースイベントが年始から始まりました。

 

一方先述のとおりずっと何かにイライラしながら「現場に行く→些細なことが気になって楽しめない→ネットに愚痴る」という負のループに陥っていた当時の僕。

 

そんな折の1/7にあったイベントは本リリイベの二回目にして、アコギ奏者さんを迎えてのアコースティックライブが予告されていました。

 

当然歌唱の要である推しメンのはしもん(橋本愛奈さん)にも、この日のイベントを楽しみにしていることを前々から何度も伝えていました。

 

しかしそんな今後を占うような大事なイベントの当日、はしもんは風邪をひいてしまいボロボロのコンディションでステージに上がりました。

 

咳払いをこらえながら恐る恐る歌うその日のはしもんの歌には、普段のパワフルな印象は見る影もなく、必死にフォローに回る他メンバーの奮闘もどこか空しく感じてしまうほどでした。

 

僕はその様子を見て『苦しそうな推しメンの姿を見るのが辛い』という感覚に初めて陥りました。

 

そして責任感の強いはしもんは、大事なイベントを自分の不調で壊してしまった罪悪感を感じている様子で、普段の明るいキャラクターもこの日は影を潜めていました。

 

そんななか僕は「せめて励ましの言葉をかけなければ」と思いミニライブ後の握手会に参加するも、手を握り目が合った瞬間に『こんな声でごめんね…』と消え入りそうな声で申し訳なさそうに言われてしまったことで用意していた励ましの言葉が全て飛んでしまい「そ、そんなことないよ」と言うのが精いっぱいでした。

 

こうしてイベントは終わり、帰りの電車で1人ぼんやり一日を振り返りながら、

 

「決して売れることだけがアイドルの幸せとは言わないけれど、もし今後もチャオベラが売れずに苦しそうなはしもんを見ることになった場合、その度に今日のような思いをするのかな」

 

と考えた時、僕は自然と泣いていました。

 

最初はただ推しメンやグループが好きで現場に通い始めたはずだったのに、いつのまにか動員や宣伝など余計なことばかり気にして自分がライブを楽しむことを忘れ、ついにはグループの粗探しを始めた末に、おそらく見られたくなかったであろう推しメンの弱った姿を見てしまったことへの罪悪感や、普段どれだけ宣伝や告知と息巻いてもいざこういう時に何もしてあげられないやるせなさを感じてしまい、僕は年甲斐もなく電車の中で大泣きしてしまいました。

 

あまりにも涙が止まらなかったので人の視線が辛くなり、最寄り駅よりだいぶ前で降りて家まで1時間ほど歩きながらその間もずっと泣いていました。

 

これだけ頑張っているのに一向に報われないはしもんやチャオベラを見るのが辛かったり、一人どんなに張り切っても何もしてやれない自分が情けなかったり、好調に規模を拡大していく他グループを横目に、いつまでもファンの顔ぶれの変わらない現場の風景が歯痒かったりと、その時感じていた色んな感情がネガティブな方向に集約され、『変化がない』という事の苦しさを身を持って知った瞬間でした。

 

ここで僕はそれまでの運営気取りの発言・態度を反省するとともに、ファンは会社の株主等とは違いあくまで客であり、ライブの感想や提案ならまだしも、グループの方針にまで意見する権利は誰にもないという事を学びました。

 

同時に、いくら気に入らない部分があったからといって一個人に現場を変える権利はなく、不服だとクレームを付けるくらいなら自分が立ち去ればいいだけということ、そして何より、宣伝や布教はあくまで二次的な楽しみ方の一つであって、そもそもの大前提として『他の誰より自分自身が応援することを楽しめていなければその人は既にファンではない』と考えるようになりました。

 

初めての他界(2016)

 

僕はこれを機にそれまでのチャオベラ現場での自分の振舞いを冷静に見つめ直すようになり、宣伝動画から始まった勘違いの数々を反省するとともに、純粋に応援することを楽しめない状態で惰性でグループにしがみつくのは、頑張っているメンバーや楽しんでいるファンに失礼だし、そもそも自分のためにも良くない、と思ったことから、次第にチャオベラの現場から離れていきました。

 

これまではしもん(橋本愛奈さん)には散々「ずっと応援する」「毎回ブログにコメントする」などと一方的に調子のいい事を言ってきた僕だったものの、実際に熱心に現場に通っていた期間は約半年間というあまりにあっけない幕切れでした。

 

こうしてはしもんに対し『勝手に取り付けた約束をすべて破る』という、人として本当に失礼なことをした僕は「もう推しメンに対して保障できない未来の約束はしない」と誓うとともに、いつ飽きたり環境が変わったりして離れるか分からない中、変わらず興味を持ち続けさせてくれる推しメンがいる「今」を大切にしようと考えるようになりました。

 

本当に散々都合のいいことを言っておいて突如去った僕だったので、当時現場で仲良くしてくださった人達には今だに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

またはしもんについても、そういった痛々しい勘違いの数々を反省する機会をくれた感謝とともに、ずっと応援し続けてあげられなかった申し訳なさがあります。

 

そして自分本位な言い方をすれば、僕にとって最初の主現場となったチャオベラで、このようなヲタクとしての勘違いや思い上がりの全てを自覚できたことは良い勉強になったと思っています。

 

当時この経験をしていなかったらその後も同じ過ちを繰り返していたと思うので、こういう言い方は変ですが、チャオベラやはしもんをはじめ当時僕に関わってくださった全ての方には深く感謝しています。 

 

 

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AISを知ったキッカケ

 

急に趣旨そっちのけのクソ長い個人史を読まされてげんなりしてる皆さんおかえりなさい。

 

よくぞご無事で戻られました。

ここからようやくAISの話が出てきます(にしても長かったね)

 

れなちゃんとの出会い(2016)

 

その後、タイミング的にちょうどチャオベラを離れ始めた辺りで、かねてより噂を聞いていた『アイドルネッサンス候補生』の公演を見ました。

 

ただ先述した通りルネは適度な距離感で追っていたこともあり、妹分グループができるという知らせも、最初は「ふ~ん」くらいの気持ちで聞いていました。

 

そのため全3回のうち初回の公演は配信で見ていたのですが、それまでに動画やブログを見てなんとなく気になっていた麗愛ちゃんをここでちゃんと意識するようになり、ちょうどチャオベラ熱が冷め始めた2月に行われた2回目の候補生公演に行き、初めて生で麗愛ちゃんを見ました。

 

【初対面前テンション】

 

 

 

 

【初対面後テンション】

 

 

 

 

初めて生で見た麗愛ちゃんの印象は、とにかく緊張していて、全てに怯えているようでした。

 

最初はブログを読んで「威勢が良くて面白い子だな」と興味を惹かれたことがキッカケだったので、生で見た本人の印象が文章とはかけ離れていたことに驚きました。

 

初会話

 

そして麗愛ちゃんと初会話を果たすべく同日にお見送り会にも行ったのですが、この時は何と声をかけようか本当に迷った記憶があります。

 

というのも、正直言って当時の麗愛ちゃんは歌もダンスも最下位クラスで、この日のステージも極度の緊張からかかなりミスが多かったように見えました。

 

そのせいか舞台や特典会でも、周りに声を掛けられるまでずっと暗い表情で下を向いていた姿が印象に残っています。

 

そんな状態の麗愛ちゃんに知らないオッサンがなんと声をかけていいものかと随分悩みました。

 

当然ダメ出し等はスタッフさんや講師陣から嫌というほど受けているだろうし、逆に「ライブよかったよ」などと見え見えのお世辞を言っても多感な時期の自尊心を傷つけるだけじゃないかな?とも思い、特典券を持ったまま頭を抱えてしまいました。

 

そうこうしてる間に特典会終了間近のアナウンスがあったので、なかばヤケクソで「思っている事を素直に伝えよう」と考え、『はじめまして。今日はれなちゃんに会いに来ました』と言いました。

 

すると本人は口を押さえてビクッ!と体を跳ね上げながら驚いたまま、目を真ん丸にして細かく頷いている様子でした。

 

その後も麗愛ちゃんは硬直しており言葉が返ってくる気配がなかったので、「ま、また観に来るからがんばってね」と言って初会話となったお見送り会は終了。

 

「変に驚かせちゃったかな…」とその日は反省しながら帰ったんですが、その数か月後に上がったブログで「特典会で言われて嬉しかった言葉」として僕の言ったフレーズがそのまま紹介されているのを見てほっと胸をなでおろしたと同時に、微力ながら支えになれていたことへの嬉しさを感じました。

 

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 推しメンを好きになったキッカケ

 

こうして公演を通して少しずつ麗愛ちゃんが気になっていくうちに候補生期間が終わり、それから少ししてAIS結成の日を迎えました。

 

それから僕が結成初期のAISのイベントに通うようになってしばらく経った頃、それまでのぼんやりとした予感が確信に変わる出来事が起きました。

 

 

『大切なお話があります。』

 

ある日、何気なく上がったひとつのブログに当時の僕は衝撃を受けました。

 

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それはまだ麗愛ちゃんがAISとしてデビューしてから約一ヶ月後の事でした。

 

正直この頃のAISは結成当初ということもあり、当然ながらイベントでの集客も散々でした。

 

僕がそんな様子を遠巻きに見ながら『まぁこれからだろうから気長に頑張って欲しいな』とぼんやり考えていた折に上がったのがこのブログでした。

 

一発で人目を引くタイトルから始まり、当時まだ15才とは思えない言葉選びや、どこまでも冷静で客観的な視点を貫いた文章に度肝を抜かれた記憶があります。

 

妹分グループでありながら、先輩のアイドルネッサンスにも負けたくないと名指しで息巻く向上心を見せる一方で、自分達の現状をしっかり俯瞰で捉えられているという冷静さ。

 

そしてその気持ちをこうしてまっすぐな文章にして人に伝えようと行動出来る事に強く胸を打たれました。

 

しかも言い方は悪いですが、当時グループ内で最も歌・ダンスが下手だった麗愛ちゃんが、こうして今後のグループの在り方やメンバーの現状に対して強く物を言った、ということに本当に驚きました。

 

普通自分に何かしらの引け目や自信のなさがあれば、どうしても思った事を強く言えず、周りの意見に流されてしまいがちになるのが一般的な日本人の傾向だと思うので、ファンやメンバーの受け取り方次第では自分の立場をも悪化させかねない程にこれだけ感情むきだしの文章を書いた麗愛ちゃんと、その公開にGOを出した運営サイドに『既存のアイドルの定義をいい意味で壊してくれるんじゃないか』と特別な期待を抱くようになりました。

 

そしてこのブログの凄さはAISファン以外にも広がり、公開後数時間でネットニュースになるなど大きく取り上げられました。

 

更にその翌日には一連の流れに対する麗愛ちゃんの反応が動画で上がったのですが、その中で例のブログの強気な物言いを振り返って言った『たとえ私が悪く思われようとも、AISを知ってもらえるキッカケになればそれでいい』という旨の発言を僕は反射的に先述した道重さゆみさんに重ねてしまいました。

 

こうした流れを経て「この子の感性が今後どう育っていくのか見ていきたい」と思ったことから、僕の麗愛ちゃんへの好意は特別なものになっていきました。

 

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推しメンのここが好きポイント

 

これは2つあるんですが、まず一つは既にかなり触れてきた彼女の『ブログ』で、もう一つは彼女の『感性』です。

 

麗愛ちゃんのブログについて

まずいきなりですが、僕はアイドルのブログって基本的につまらないものだと思っています。

 

というのは、決してアイドルの人達に面白い文章を書く能力がないとかではなく、単純に『アイドルのブログ』という形式そのものに表現上の制約が多すぎる気がするんです。

 

まず基本的に男の気配を匂わせる内容は✕、ある程度は個人のキャラによるものの基本的に下ネタや下品な話もダメで、かといってマニアックでディープな趣味の話はウケが悪いし、当然ながら悪口や批判めいた物言いも敬遠されがちです。

 

こう考えると、本当に受け手側が望む『アイドル像』のハードルが高すぎて、文章力以前にアイドルがブログに書ける話題の選択肢ってとてつもなく狭いと思うんです。

 

そのためどうしても「メンバー」や「学校生活」や「食」や「ペット」や「流行りのエンタメ」など似た話題に偏りがちで、しかも主にそれを読むのは性別も年代も違うヲタク達…ということを考えると、『上手く共有できる話題を選んで分かりやすく面白いブログをアイドルが書く』というのは、こちらが想像する以上にハードルが高い事だと感じます。

 

それに対して、まだ候補生当時の麗愛ちゃんはブログ内でこんな事を書いています。

 

だけど私はありふれた、どこにでもいる似たようなアイドルにはなりたくなかったんです。

 

アイドルのブログを参考に読んだ事があったけど、みんな同じで。。。

 

アイドルはこうでなきゃ。

 

アイドルはこんな事しない。

 

アイドルのブログは。。。

 

 

この先があるとしても、無いにしても、新しい物語が始まるにしても、私は私らしく生きて行こうと思います。 

 

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今この文章を振り返ると、自分がアイドルになるタイミングで既に『アイドルのブログのつまらなさ』に気付いているだけでなく、その正直な気持ちを「アイドルのブログ」上に堂々と書き、「アイドル像」という型に嵌められることの息苦しさに触れた上で『なら自分は自分らしさを貫く』と宣言してくれた麗愛ちゃんだからこそ、この後にたくさんの魅力的なブログを書けたんだと思います。

 

またこうしたブログを通して「誰よりも自分らしくアイドル活動をする」というこだわりを前面に発信してくれただけでなく、実際にコスプレやガンプラやケツバットなど、他の誰でもない「橋本麗愛」の色を個人やグループに強く示し続けてくれたことが嬉しかったし、そんな麗愛ちゃんだからこそ、僕も他の誰でもない僕らしい応援(※)で応えようと思いながらずっと夢中で追いかけ続けることができました。

 

※具体的にはガンプラ時計動画小説FSKTシャツサコッシュ…etcを作ったりしました。

 

 

そんな麗愛ちゃんのブログで特に好きだった所が2つあって、1つは『「ライブに来てください」と言わなかった所』、もう1つは『物事を俯瞰で見る視点』です。

 

「ライブに来て」と言わない

 

覚えている限り麗愛ちゃんがブログでイベントの告知をしたのって、おそらくあの子自身の生誕イベントぐらいだったと思います。

 

 

これについて個人的に「なぜだろう?」と考えた結果思ったのは、直接的な『来て欲しい』という表現を避けることで、見た人が自発的に『ライブに行きたい』『この子に会ってみたい』と思えるようなブログを、工夫して書き続けるためのモチベーションを保っていたのではないか、という事です。

 

たしかにマメな宣伝と共に「見に来てください」「会いに来てください」と言い続けるのは大事だし、それを継続できる子は立派だなと思います。

 

しかしその反面、「ライブに来てほしい」と思った結果起こす行動が「『ライブに来てください』とそのまま口に出すだけ」というのは、あまりに工夫がないな、とも思います。

 

そういう意味では、生誕等を除いた純粋なグループでのイベントについて『来てください』という一言を使わず、見た人が自発的に見に来たくなるような自分なりの宣伝を工夫して続ける、というのが彼女なりのプロ意識だったのではないかと勝手に想像して、常に新たなやり方を考えながら走り続けるその姿勢に、推している身として誇らしさを感じていました。

 

 

俯瞰で見る視点

 

また麗愛ちゃんのブログには、時にまだ幼い少女が書いたとは思えないような、世界をはるか上空から俯瞰視するような視点が多く見られました。

 

先にご紹介した「大切なお話があります。」のブログなどはその顕著な例で、まるで自分を俯瞰で見て分析する人達の目線を、更に俯瞰で見て分析するような凄味がありました。

 

これについては似た事例として、かつてAKB総選挙時に前田敦子が言った、「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」という名台詞を、作家の朝井リョウさんが「観察対象が観察者を超えた瞬間」と表現していたことを思い出します。

 

当時19歳で全盛期のAKBのセンターを張り、アイドル界の頂点にいた前田敦子に通ずる視点を若干15歳にしてデビューしたての麗愛ちゃんが既に持っていたという事に今だに末恐ろしさを感じます。

 

そしてなにより、他グループでの卒業・解散が相次いで業界全体に暗い空気が流れた際に、すかさずその空気を感じ取って、世の全てのアイドルを代弁するかのような真摯な言葉を紡げる感性に感動を覚えるとともに、名前に『ALL IDOL』を冠するグループのリーダーが他でもない麗愛ちゃんで本当によかったなと日々強く感じていました。

 

きっと世の中のアイドルさん達もみんなには見せないたくさんの涙を流してると思う。



辛い事や悲しい事、そしてたくさんの悩み事を抱えながらも笑顔でステージに立っている。



「週末になると笑顔でステージに立つ」と書きました。



それは何故?



答えはたった1つ。



皆さんがアイドルから笑顔を貰って元気になる様に、アイドルもまた皆さんから笑顔を貰って元気になるから。



だからアイドルはステージに立っているんだと思う。

 

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感性

 

そして「ブログ」に続く麗愛ちゃんの「ココが好きポイント」の2つ目について、ザックリと「感性」という言い方をしたんですが、これは元々の賢さに加えて、人の感情や周囲の雰囲気など目に見えない何かを感じ取る力が本当に優れているなと思ったことから挙げました。

 

先述した全アイドルやファンを包み込むような観点のブログ等もこの鋭い感性の成せる業だと思うのですが、「ではこの感性はどのようにして培われたのだろう」と考えた時に、僕は主に2つの要因があったのかなと思いました。

 

1つ目は彼女が9歳の時に地元福島で被災した東日本大震災での経験です。

 

東日本大震災での経験

 

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当時9歳という多感な人間形成の時期にこの未曾有の大震災を経験し、当然少なからず周囲で悲しい話も聞いたでしょうし、なによりこのブログで本人も触れている通り、震災後の福島に向けられた差別的な発言などを通して、人間の嫌な部分をたくさん見てしまったと思うんです。

 

もちろん逆に無償ボランティアの人達などから人間の暖かさを感じることもあったでしょうが、このとき幼心に負った傷は相当に大きいものだった事は間違いありません。

 

 

動画や本ではなく実体験として過ごしたそんな幼少期の経験は少なからず彼女の性格を内向的に歪めたでしょうし、その結果、半ば自己防衛の手段として周囲の人間を深く観察する視点が自然と培われていったのではないかと思います。

 

当時ずっと東京にいた僕が現地の実情を憶測で語るのも本当に失礼な話ですが、今の麗愛ちゃんの人間性にあの災害が少なからず影響している事は否めない事実だと感じます。

 

コスプレイベント

 

そしてもう一つは、まだアイドルになる前の彼女の「コスプレイベントへの参加」という経験です。

 

これについては2016年に参加した「アキカル新人公演」企画の絡みで、既存のものとは別に書いていた「新人公演ブログ」の中に詳しい話がありました。

 

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本ブログ中では、かつて内向的だった麗愛ちゃんを心配したお父様の発案により参加するようになった、コスプレイベントでの話が書いてあります。

 

ブログ中ではあくまで冗談めかしながらも、「化粧をしていないことや小道具を自作していないことを、過度にこだわりのあるレイヤーさんに注意された」という話があります。

 

きっとこの指摘を受けた際に「こんな小さなことで怒ってくる人がいるんだ」と、ある種の『大人=全員ちゃんとしている』という大人幻想みたいなものが彼女の中で壊されたのではないかと思います。

 

それに加えて、ブログの後半では自分を撮影しようと集まったカメラマン達への対応について書かれています。

 

こういった場面について想像すると、もし囲みで10人のカメラマンが自分を撮影していた場合、自分が右を向けば右から構えていた3人が喜んでシャッターを切る一方で、目線を貰えないその他7人が不満を覚え、逆に左を向けば今度は右の7人が目線を求め声を掛ける…といった難しい状況に陥ってもなんら不思議はありません。

 

おそらくこうしたレイヤー時代の経験を通して「自分の行動によって10人中10人を幸せにすることは出来ない」という事を感覚として知っていったのではないかと思います。

 

加えて、コスプレして歩いているだけで見ず知らずの大人から次々とレンズという視線を向けられ続ける環境の中で、嫌でもその「視線の性質」についても考えたと思います。

 

「この人はなぜ立ち止まって自分を撮ろうと思ったのだろう?私がコスプレしているキャラが好きだから?私の見た目がカワイイから?それとも単に私が若いから?」と、ただ注目された事を反射的に喜ぶのではなく、向けられた視線が自分の何に惹かれたものなのかについて、冷静かつ客観的に分析する視点がこの頃から無意識下に培われていった気がします。

 

だからこそ、おそらく麗愛ちゃんはアイドルになる前から『簡単に得た視線や好意は離れるのもまた早い』ということに無意識に気付いていたのだろうし、その発想があるからこそ、いかに自分を『どこにでもいる”若くて可愛いアイドル”』から『AISの橋本麗愛』というブランドに仕立て上げるか、という視点が持てたのだろうと思います。

 

一見自分の変身願望を叶える趣味のように思えるコスプレも、他人になりきることで逆に自分の個性を強く意識するキッカケになることもあります(※)

 

そのため麗愛ちゃんにとってコスプレは、今日の感性を磨き上げるうえでなくてはならなかった要素だと改めて思います。

 

(※)この辺はほぼアクエリオン18話『魂のコスプレイヤー』の受け売りです 

 

 

応援していて幸せを感じた瞬間

 

振り返るとずっと幸せな事しかなかったんですが、強いて言えば特に嬉しかった出来事が2つあります。

 

 

下を向かなくなった

 

これはAISが結成された2016年のクリスマスに秋葉原で行われたイベントでの話です。

 

 

 

僕は年末仕事の関係で以降のイベントに行けない事が確定していたため、この日が2016年最後のAISのライブだったこともあり、普段以上にハラハラしながら会場に向かったのを覚えています。

 

そして僕はこの時初めてこの会場に入ったんですが、失礼な話、地下だし暗いし狭いしで、いわゆる『地下現場』という表現がぴったりな印象でした。

 

そしてこの頃はまだ結成から約半年ということもあり、少なからず妙な心配とともにAISを見守っていた時期だったので、そんなAISが(度々失礼な話)こんな地下闘技場のようなステージに出て大丈夫なのかと、内心ずっと気が気ではありませんでした。

 

ただでさえこの日は普段あまり一緒になることのない共演者が多く、客席もAISを知らない人ばかりに見えたので、会場に入りAISの出番を待っている間、変な汗が止まりませんでした。

 

そんな中登場したAISは、僕の心配など笑ってしまえるほど、実に堂々としたライブを見せてくれました。

 

ちなみにその日のセトリは以下の通りだったんですが、

 

1.ジングルガール上位時代

2.ALL THE THINGS SHE SAID

3.情報

4.それだけなんだけど

5.キャプテンは君だ!

(※宮本茉凜不在)

 

僕はこの中の「キャプテンは君だ!」について少し思い入れがあります。

 

というのも、デビュー当時の麗愛ちゃんには「ミスをした時に下を向く」というよくありがちな癖があったんですが、中でも『キャプテンは君だ!』が特に苦手だったのか、曲中に振りを間違えてはよく下を向く姿を見てきました。

 

「キャプテンは君だ!」はAISが活動初期にカバーしたこともあり、テンポも遅く振り付けも簡単で一見何の問題も無さそうに見えるのですが、どうやら麗愛ちゃんはこの曲のステップ主体の振りが苦手だったようで、前後左右に歩くところで最初に出す足を間違えたり、一度狂ったペースの修正にかなり手間取ったりと、長い間かなり苦戦しているように見えました。

 

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しかしこの日の麗愛ちゃんは苦手だった「キャプテン」を含め何度かミスはしたものの、一度も下を向くことなく立派にライブをやりきりました。

 

先述のとおり年末補正で気持ちが高まっていたのもありますが、僕はそれを見て泣きました。

 

僕は麗愛ちゃんが「ミスをしないアイドル」ではなく、「ミスをしても立ち止まらず前に進めるアイドル」になってくれた成長が本当に嬉しくて、その年にあった新人公演や夏フェスや定期公演などを思い返しながらただずっと泣いていました。

 

そしてその流れで特典会に行き、初めて本人に号泣している姿を見せながら『自分がAISを見に来られるのはこれで年内最後なんだけど、今年は麗愛ちゃんに出会えて本当に幸せだった。アイドルになってくれてありがとう』と伝えました。

 

「年末マジック」と言ってしまえばそれまでですが、ここまで号泣しながら特典会に参加することはおそらくもうないと思うので綺麗な思い出とともに強く印象に残っています。

 

その後イベントが終わって会場を出たところでヲタ友に飲みに行こうと誘われるも、泣きすぎてまともに話ができる状態じゃなかったので遠慮させてもらいそのまま帰路につきました。ちなみにエグエグ泣きながら歩いていると会場から駅までで7人に二度見されました。

 

 

「いつか私たちが歌えるかもしれませんね」

 

もう一つは2017年の春頃、当時僕がAISと平行して応援していた「Hauptharmonie(ハウプトハルモニー)」というグループが解散を発表した時期の話です。

 

僕にとって応援していたグループの解散が決まったのはこれが初めてで、当時はだいぶ塞ぎ込みました。

 

そして発表があってから解散までの数か月は集中してハルモニーを追いかけようと決めたため、事前に麗愛ちゃんに事情を説明して『しばらく会いに来れなくなる』と伝えるべく、特典会に行きました。

 

お見送り会で前に立った時、強がって渇いた笑顔になりながら言った「悪いんだけどさ、しばらく麗愛ちゃんに会いに来れなくなりそうw」という僕の第一声に対し、冗談めかして『あ~!また浮気ですか~?今度はどこいくんですか~?w』と笑いながら返してきた麗愛ちゃんに「ずっと応援してたグループの解散が決まったから、会えなくなる前に、大好きな子にちゃんとお別れを言っておきたいんだ」と伝えました。

 

すると麗愛ちゃんは一瞬で真顔になってからとても心配そうな表情を浮かべてくれました。

 

僕は元々ハルモニーの解散発表で感傷的になっていた事もあり、この話を麗愛ちゃんが真剣に聞いてくれたことが嬉しくて、次第に話しながら泣き出してしまいました。

 

そうして泣き笑いしながら「本当にDDでゴメンね。でもちゃんとお別れを言ったら帰ってくるから、それまで待ってて」と言いました。

 

そして麗愛ちゃんはその言葉にうなずきながら、僕と同じく今にも泣き出しそうな表情で一言、「でも(ハルモニーが)解散しても、そのグループの曲をいつか私たちが歌えるかもしれませんね」と言ってくれました。

 

この「いつか私たちが歌えるかもしれませんね」という一言は、アイドルカバーという唯一無二のコンセプトで活動していたAISの立場でしか言えないものだったので、改めて可能性の塊であるAISを応援してきてよかったと感じるとともに、人の悲しみへの想像力が豊かで、才能レベルの優しさを持った麗愛ちゃんをここまで推してきて本当に良かったと思いました。

 

 

 

宝物チェキ

 

チェキは全部宝物ですが、色々振り返ってみてあえて1枚挙げるならこれですね。

 

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これは解散発表直前の9/1にあった福島遠征イベントで撮ったもので、僕にとって麗愛ちゃんと撮った最後のチェキになりました。 

 

またチェキについて少し話すと、僕は元々死ぬほど飽きっぽいので、毎回のチェキにも変化を付けたくてその日限りの小道具を持ち込むことがよくありました。

 

先述した「自分らしい推し方」にも通ずる部分なんですが、麗愛ちゃんはもちろん自分自身が飽きずに楽しむためという理由と、ネタっぽいチェキをSNSに上げて、(チャオベラでの失敗を踏まえ)今度はちゃんと自分も楽しみつつ少しでも宣伝に協力したいという思いがありました。

 

具体的にはガンプラ、自作時計、自作FSK、自作応援うちわ、パペット、ゼクシィ…etcと、とにかく色んなものを作ったり買ったりして持参しました。

 

そして不思議な事にそうした用意は全く苦じゃなく、むしろ一回一回のチェキが楽しみになる良いルーティンになっていたので、僕はこの「麗愛ちゃんの笑顔を想像しながらくだらない小ネタを準備する時間」が大好きだったんだと改めて思います。

 

それでこの日も、麗愛ちゃんにとって初の地元凱旋公演ということもあり、僕がこういう変なチェキを撮り始めるキッカケになった最初のネタであるサザビーガンプラを持ち込んでいました。

 

 

 

しかしいざライブが終わって特典会が始まると、その日はなぜか小道具を使わずに、自然なチェキを撮りたい気分になったんです。

 

結果僕はスタッフさんに相談して、「サインを書いてもらいながら会話する自然な特典会っぽい構図で撮りたいんですけど、麗愛ちゃんにボードとペンを持ってもらっていいですか?」と聞いたところオッケーが出たので、このチェキが撮れました。

 

改めて見ると僕も麗愛ちゃんも本当に自然に笑っていて、顔は横を向いているものの、暖かい空気感が一目で伝わる大好きな1枚が撮れました。

 

そして、この雰囲気をチェキに収められたのは今までの時間があったからこそだなと思うと、奇しくも最後の1枚となったこのチェキが、大好きな麗愛ちゃんと互いを見合って笑い合っている構図になって本当に良かったなと今では大満足しています。

 

そんな今まで撮った全てのチェキを総括するような1枚なので、これは僕にとって人生単位の宝物です。

 

番外編

 

余談ですが、僕は3次元アイドルの面白さの一部を「別グループにいる推しメン同士がいつかイベントで共演して仲良くなってくれるかもしれない」という点に感じていたので、あっちから浮気だ何だと怒られる前に「ねぇこの子めっちゃ良い子だからライブで一緒になったら話してみて!」と推しメンに別の推しメンをプレゼンして引き合わせるような活動をよくしていました。

 

かつて「競争相手である他グループとの交流はダメ」という殺伐とした時代もあったアイドル業界なので、時代の風向きが変わった今、「いくら競合とはいえ好きなアイドル同士が仲良くなってくれたら両者のヲタクとして本当に幸せだな」というのが僕の考えでした。

 

そのため共演する対バン前に麗愛ちゃんのブログにコメントして推しメンを紹介したり、別の推しメンの応援Tシャツを着て2チェキを撮ることで将来の出会いの布石を打ったりしていました。

 

なので、大好きな推しメン同士のツーショットが上がれば激レアな宝物になるのは当然として、そうした『布石チェキ』も僕の中ではかなり大切にしています。

 

まぁ実際は僕が願った共演はほとんど叶わないままAISは解散となってしまったんですが、 そうやって自分の「好き」を横に広げていくのは本当に幸せで楽しい時間でした。

 

 



フィロソフィーのダンス十束おとはさん 

 

 

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虹のコンキスタドール・隈本茉莉奈さん 

 

 

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クマリデパート・小田アヤネさん 

 

 

AISで好きな曲

 

ZETTAI / PARADISE GO!! GO!!

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「ZETTAI」は当時アイドルネッサンス兼任という形でAISの活動をしていた宮本茉凜ちゃんの兼任解除(AIS卒業)の直前に発表された新曲でした。

 

そんな彼女を送り出すための表向きの卒業曲は、その後に披露された「約束の場所」になるのかなと思う一方で、茉凜ちゃんからAISへの精神的継承という部分については、「約束の場所」よりむしろこの「ZETTAI」に色濃く出ていると僕は思っています。

 

というのも、この「ZETTAI」の初披露があった日のMCにて茉凜ちゃんから「この曲の歌詞は、アイドルとファンとの間にある『好き』という気持ちに通ずるものがあると思います。なので皆さんもこの曲を聞く時は、大好きな推しメンのことを思いながら聞いてくださったら嬉しいです」という趣旨の言葉がありました。

 

それを聞いた僕は強く共感するとともに、茉凜ちゃんがAISに教えてくれたのは、こういう『アイドルファンの目線を忘れない』というシンプルかつ深い哲学だったのかなと思いました。

 

そしてそんな大事な「ZETTAI」の落ちサビパートを任されたのが、かつて誰よりも歌に課題のあった麗愛ちゃんでした。

 

僕はアイドルソングにとって落ちサビは曲の心臓だと思っているので、そうした茉凜ちゃんから受け継いだグループの精神性を象徴するこの曲の落ちサビは、他でもないAISのリーダーである麗愛ちゃんが必ず歌うべきパートだと思っていたし、いざその必要に迫られた際、それに足りる歌唱力を磨き上げていて立派にこの曲に”間に合った”麗愛ちゃんのことを本当に誇らしく思いました。

 

そのためZETTAIは僕の中でとても大切で特別な曲の1つです。

 

 

 

はい、じゃあ「AISで好きな曲」も発表したということで次の質問に…

 

 

え?なんですか?

 

 

「何か忘れてないか?」って?

 

 

いや何がですか?ちゃんと好きな曲も発表しましたし…あ!もしかして皆さん、『あの曲』の話が聞きたいんですか?w

 

 

 

 

えwマジすか?w

どうしても?w

どうっっっしても聞きたいですか?w

 

 

 

 

はいはい分かりましたよw

じゃあ書きますけど、特別ですからね?w

 

 

 

(ネタとはいえここまで引っ張ったことにイラついて読み飛ばさないでくださいね(本音))

 

 

 

ALL THE THINGS SHE SAID / ジュエミリア

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「ALL THE THINGS SHE SAID」は元はロシアの2人組アイドルデュオ「t.A.T.u」の曲で、それをカバーしたジュエミリア版の再カバー、というやや複雑なパターンでAISのレパートリーに加えられた一曲でした。

 

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まず曲自体について言うなら、僕がこの曲を好きなポイントは徹底してアイドルソングっぽくない所』です。

 

ことAKB以降のアイドルソングに関しては『コールの入れやすさ』など、ファン側の反応を想定して方程式で作る部分が少なからずあると思うのですが、この曲にはそういった「日本のアイドルファン向けの曲構成」という方程式の要素が一切入っていません。

 

なぜならそもそもの原曲が海外生まれだからです(あたりまえ体操)

 

そのため元々ドルヲタないし日本人向けに作られた楽曲群と並べるとどうやっても浮くため、本来流れに沿って組むのが好ましいセットリストにおいても、「どこにどうやって配置しても悪目立ちする」という、強烈な個性があるからこその「扱いづらさ」があったように思います。

 

ただ卑屈と天邪鬼のバケモンである僕にとっては、その『空気読まなさの芸術』 ともいえる唯一無二の佇まいが落涙レベルで素晴らしく、初めてクウガのタイタンフォームを見た時と同じ感動を覚えました。

 

 

 

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タイタンフォーム(紫クウガ)…一切の俊敏性を捨てて攻撃力・防御力に特化したフォーム。相手の攻撃を避けることなく受け続けながら近づいて、一撃必殺の斬撃を仕掛けるムチャクチャな戦法を得意とする。

 

そしてAIS版のこの曲に関しては、一つ間違いなく言えることとして、数ある持ち曲の中で最もAISに似合っていなかったなと思います。

 

だからこそこの曲が初披露された時、いい意味で”柄じゃない”曲を選んでくれた運営サイドの攻めの姿勢が嬉しかったし、現状最も身の丈にあっていないこの曲だからこそ、今後徐々に似合っていく様を通してAISの成長を最も色濃く見せてくれると、特別な思い入れを持っていました。

 

まぁ実際は年平均3回のペースでしかやらなかったんですけどね(渇いた笑い)

 

 

【全然ライブでやらなかった時】

 

 

【やっとライブでやった時】

 

 

 

 

カバーして欲しかった曲

ボウ/Hauptharmonie

 

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僕に「推しグループの解散」を初めて経験させてくれた本当に大好きで今でも大切なグループです。

 

推し曲のボウは曲調的に300%AISとは合いませんが、麗愛ちゃんの落ち着いた声をいわゆるアイドルソング然とした高音ではなく、逆に低音に振り切って生かせる曲が一つでもあったらよかったなと思い選びました。

 

乙女! Be Ambitious!/THEポッシボー(チャオ ベッラ チンクエッティ)

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THEポッシボー時代の鉄板曲「乙女! Be Ambitious!」は、ラスサビの途中にあるはしもんの「まだイケるぜーッ!」に合わせて、ライブでペンライトを大きく掲げるのが好きでした。

 

エネルギッシュなスカのリズムで目が覚めるような一曲です。

 

その日、私は風邪引きたい/レッツポコポコ

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レッツポコポコは僕が行かなった日のライブでAISと共演し、その日のツイッターに上がった集合写真を見て興味を持ちました。

 

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しかしレッツポコポコはこの時既に活動休止が発表されていたので、僕が見に行けたのは活休ライブと解散ライブの2回だけ、という不思議な接点を持ったグループでした。

 

正直曲もよく知らず、メンバーの顔と名前も完全に一致しないまま参加した解散ライブだったんですが、これまでに関わってきた多くの人に愛された良いグループだったことが分かる暖かいラストライブで、ほとんど予備知識がないながらも感動したことを覚えています。

 

ライブ後に抱き合って大声で泣いているヲタさん達を見ながら、「こうやってファンに全力で惜しまれながら解散できることは、きっとアイドルにとって本当に幸せなことなんだろうな」と思いました。

 

そしてこの風景を見ていたからこそ、同じく涙に溢れた暖かいラストライブを作り上げたAISについても、これまで関わった多くの人から愛された素晴らしいグループであったことを実感できました。

 

そんな思い出補正込みで、全てが終わった今振り返って考えるからこそ、二度とやり直しの効かない今日の大切さを噛み締めながら生きていきたいという思いから、この曲を選びました。

 

ホントはやりたかった事

 

もしAISが続いていたら個人的に宣伝半分、趣味半分でやりたかった事があったので、残念ながらお蔵入りになってしまった悔しさと共にここに書き殴ります。

 

小説

 

これは元々「自分発信の宣伝にはどうしても主観がつきまとうので、いっそ自分とは全く違う架空の人物の目線から見た推しメンの魅力を、ハーフフィクションのストーリー調にして紹介しよう」と思って始めたことでした。

 

sesshokujiko.hatenablog.com

 

実際は30歳のキャリアウーマンが偶然立ち会ったビラ配りから遅咲きでドルヲタの門を叩く「麗愛ちゃん編」しか書けなかったんですが、構想としては、声優の卵が妄想動画の演技をキッカケに心惹かれていく「関澤朋花編」や、左官工の男性が特典会を通して優しさを学び直し、冷え切っていた同棲相手のキャバ嬢との関係を修復する「島崎友莉亜編」まではなんとなく練っていました。

 

ま、今では全部お蔵入りになっちまったわけですが(ざんね~ん)

 

個別の宣伝動画

 

本当はOPV(オリジナルプロモーションビデオ)形式でメンバー個々人の宣伝動画も作りたいなと思っていました。

 

なのでここでは、各人の動画を作る際に使う予定だった曲と、それを選んだ理由を紹介しつつ、メンバー個々人の好きだった所を書いていこうと思います。

 

麗愛推し以外の皆、もしまだいたらよくぞここまで付いてきてくれた!

これから皆の推しメンの話をするからな!!!

 

 

 

徳久陽日ちゃん

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アンダンテ / 矢井田瞳 

 

「アンダンテ(歩くような速さで)」という響きが誰よりも似合うと思ったのが陽日ちゃんでした。

 

慌てて走ったりしない反面、苦しい時も決して歩みを止めない強さを持った陽日ちゃんは、皆の自慢の歌姫でした。

 

そして「争いごとは嫌い」という優しい陽日ちゃんがいてくれたからこそ、AISはいつも暖かい空気に包まれていました。

 

皆がバカバカとからかうのも、そんな陽日ちゃんの優しさを頼って、皆で笑い合う時間を作りたかったからだと思います。

 

今まで本当にありがとう。

 

島崎友莉亜ちゃん

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オレンジ /  逢坂大河(CV:釘宮理恵)、櫛枝実乃梨(CV:堀江由衣)、川嶋亜美(CV:喜多村英梨)

 

「見た人が成長過程を応援したくなる」ということが、「生まれ持ってのアイドル性」だと教えてくれたのは他でもない友莉亜ちゃんでした。

 

前々からこの曲は友莉亜ちゃんに合うなと思っていたので、公式のイメージカラーが「黄色」と発表された時は正直焦りましたが、歌詞にある通り『オレンジ色になりたい果実』という、何かを目指す過程にあるひたむきな様子がかえって黄色に合っているなと思いそのままこの曲を選びました。

 

真面目でまっすぐだけど実はふざけるのも大好きで、でも周りに遠慮してそういう一面を出せたり出せなかったりする、愛らしい友莉亜ちゃんを見ている時間が好きでした。

 

今まで本当にありがとう。

 

朝熊萌ちゃん

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ピエロ / 上木彩矢 

 

萌ちゃんは普段のふにゃふにゃな可愛らしさと、パフォーマンス中に見せる獰猛さとの二面性が大好きでした。

 

そしてちょっと意地悪なことを言うと、たまに「萌ちゃん自身にとってはどっちの萌ちゃんがピエロの仮面なんだろう?」と思って見ていたことと、カッコいい曲調に萌ちゃんのキレキレなダンスを重ねたことからこの曲を選びました。

 

ただ一つだけ悔しかったのは、「これまでのAISに萌ちゃんが本気を出してダンスを踊れる環境があまりなかったんじゃないかな」ということでした。

 

それでも萌ちゃんはそうした「自分がやりたいアイドル」と「周囲が自分に求めるアイドル」との板挟みに悩んでいるように見えながらも、その抜群のセンスとスキルで立派にAISのセンターを務めあげてくれました。

 

僕も、ここ一番という時に真っ先に見てしまうのはいつも萌ちゃんでした。

ライブ中の萌ちゃんはどんな時も可愛くてカッコよかったです。

 

今まで本当にありがとう。

 

 

関澤朋花ちゃん

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ロボットハニー / Aira Mitsuki

 

時効なので言いますが、かつて麗愛ちゃんの反抗期が酷く会話が塩強めだった時期に、いつでも飛び移れるように準備をしていた先が朋花ちゃんでしたw

 

自分の話をするのが苦手で、やや毒舌調にメンバーの話をするのが上手かった朋花ちゃん。

 

でも、そういう愛あるイジりができるのはメンバーのことをちゃんと見ているからだし、「どうやったらこの人の魅力が伝わるだろう」と考えられるプロデューサー的な視点をもった朋花ちゃんがいてくれたからこそ、他のメンバーの魅力もよりはっきりとファンに届いたのだと思います。

 

曲は一人称の「ぼく」に加えて、動画編集から感じたクリエイター性がテクノな曲調に重なった事と、仲良くなるまではなかなか上手く喋れないけど、慣れると誰よりもフレンドリーに接してくれる朋花ちゃんが「ロボットハニー」の響きにピッタリだったからです。

 

朋花ちゃんの存在が、AISにセンスの良い面白さを生んでくれました。

今まで本当にありがとう。

 

 

磯前星来ちゃん

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ほうき星 / ユンナ 

 

星来ちゃんの印象はとにかく『速い』ことでした。

 

即決即断で動き出し、周りが悩んでいる時に真っ先に手を上げられる閃きと瞬発力が「ほうき星」のイメージにピッタリ当てはまりました。

 

また星来ちゃんはグループの末っ子という事もあり、もっと色々欲しがっても良さそうなところを、ほとんど我を出さずに控えめだったイメージがあります。

 

その反面、初期から大活躍してくれたハモリなど『誰かを支える』というに対して、誰よりも積極的に動ける所が好きでした。

 

そしてずっと続けてきたダジャレに見られる「誰かを笑わせたい、喜ばせたい」という純粋な情熱を持ち続けられることが凄いなと思って見ていました。

 

星来ちゃんのおかげでAISの特典会には常に笑顔が溢れていました。

今まで本当にありがとう。

 

栗原舞優ちゃん

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KISS OR KISS / 北出菜奈 

 

まず曲は、いい意味で「おじさんキラー」だったおねだり上手の舞優ちゃんのイメージで選びました。

 

そして舞優ちゃんの印象は候補生公演での初対面時から一貫して変わってなくて、とにかく誰よりも段違いに『メンタルが強いな』ってことでした。

 

どんなに自分が辛くてもステージ上でそれを見せないハートの強さとか、アウェーな状況でもグイグイ進めるアグレッシブさが本当に心強いなと思って見ていました。

 

その反面、そういう自力で前に出て目立てる強さがあったからこそ、グループとしてのスポットライトはそれができない他メンバーに当てられることが多くて、貢献に見合うだけのご褒美がなくて少し可哀想だなとも思っていました。

 

でもそれは周囲から舞優ちゃんに対する信頼の表れなので、何も気にすることなく、これからも舞優ちゃんらしい笑顔とスタイルで突き進んでいってくれたら嬉しいです。

 

また麗愛ちゃん推しの立場からすると、本当に色々と真逆な舞優ちゃんが良きパートナーとして支えてきてくれたからこそ、麗愛ちゃんがAISやリーダーをやり切ることができたと思っています。

 

舞優ちゃんの強心臓はAISの原動力でした。

今まで本当にありがとう。
 

 

橋本麗愛ちゃん

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この曲は「書き途中のcoolなinvitation(招待状)」という歌詞に、麗愛ちゃんのブログを重ねたことから選びました。

 

また、動画にした際には「きみなしでもへいき」という歌詞に合わせて茉凜ちゃんと抱き合うシーンを差し込むもうと、よく妄想していました。

 

 

個人的なメッセージはブログの結びに書くのでここでは省略します。

今まで本当にありがとう。

 

宮本茉凜ちゃん

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ウォーアイニー / 高橋瞳×BEAT  CRUSADERS 

 

「アイドルになってからも変わらずアイドルを好きでいられる」という茉凜ちゃんの凄さは、自分のヲタク歴が長くなるほど分かるようになりました。

 

「アイドルネッサンス」と「AIS」と「受験生」という、一つでも大変なことを三つ同時にこなしながら、しかもその全てを投げ出さなかったのは、もちろん茉凜ちゃん自身の強さもありますが、それ以上に茉凜ちゃんが「アイドル」のことを好きだったからだと思っています。

 

「私、二推しになれるのが嬉しいんです」といういつかの発言からも、アイドルとアイドルヲタク両方の目線の「好き」を知っていたからこそ出た言葉だと、感心しながら聞いていました。

 

茉凜ちゃんはAISやファンに、そういった「好きになる事の大切さ」を教えてくれたような気がします。

 

普段の歳不相応な大人な振る舞いと、ヲタクしてる時の楽しそうな笑顔のギャップが大好きでした。

今まで本当にありがとう。

 

 

解散を聞いたときどう思ったか

これは歴代回答者さんからいただいた質問なんですが、初めて解散を聞いた時の僕の心境は正直「ショック7割」に対して「よかった」が3割でした。

 

 

最後の一ヶ月

 

(ここからは少し暗い話になります。今現在楽しく応援しているグループがある方は少し気分が悪くなるかもしれません。あらかじめご了承ください。)

 

というのも、悲しみに暮れるAISヲタの中で僕がそう思ったのは、この発表の約一ヶ月前にあったチャオベッラチンクエッティの解散が大きく影響しています。

 

以前別のブログにも書いた通り、自分が現場ヲタになるキッカケのチャオベラが解散したことに僕は思っていた以上に落ち込み、そこから@JAMまで8月の約一ヶ月をAIS現場に行かずに過ごしていました。

 

 その時は詳しく言いませんでしたが、この落ち込みはチャオベラの解散を機に、自分が今まで見ないフリをしていたネガティブな感情が一気に爆発したことが原因でした。

 

相次ぐ有名グループの解散、各現場の寿命を縮めるだけの課金レース、事務所の都合で加速するグラビア展開、一部の非常識な人を見てドルヲタ全体を悪く言うような論調、メンバーの精神を考えずエスカレートする過激な接触商法…etc

 

そこに輪をかけて取沙汰された例の自殺問題。

 

本旨から外れるためこの件に対する僕の意見はここでは割愛させていただきますが、各メディアのこの事件の扱い方やその後の展開を見た時に、僕は本当に暗い気持ちになりました。

 

それはこの事件が大きく話題になった直後、「アイドル業界の闇」的な論調の記事が一気に増えたためです。

 

もちろん実際にそうした暗い出来事も起こっていたのでしょうが、なによりこの時の各メディアの動きに「アイドル業界はもうブームも終わって下火だし、あとはゴシップ記事で搾れるだけ搾って消費してしまおう」という態度を感じ、調子の良い時はあれだけ持ち上げておいて、いざ状況が悪化したらこれか…と、目に見えない人達の真っ黒な悪意を感じました。

 

そうしたことから僕は一気に、今のアイドル業界がとても怖くて危険な場所だと思うようになりました。

 

それと同時に「では自分はそんな危険な場所で、大好きな麗愛ちゃんを『応援』という名目でずっと『頑張れ頑張れ』と持て囃してきたのか」と考えた時に、自分が今までしてきた事は何だったんだろう、と思ったんです。

 

かつてチャオベラ時代の経験から僕は、アイドルから見て最もつらいことは『現状に変化がないこと』だと思いました。

 

何年経っても同じ規模の会場で、同じ客相手に、同じ曲を歌い、同じMCをする…そんな出口の見えないトンネルを進み続けるような感覚こそ、アイドルにとって最も苦痛なことではないかと思い、それ以降僕は、推し現場にはなるべく変化をもたらせるよう振る舞ってきました。

 

人も現場も新陳代謝がないとダメになるので、新しい人に届くよう、宣伝になるような変わったヲタ活ができないかと常に模索していたし、今度は自分も楽しみながら各現場を渡り歩いて、色んなヲタさんと話しながら双方向で興味の移動が起きるように働きかけました。

 

そして元をただせばそれは、麗愛ちゃんと亡くなったお婆様との約束でもあった『武道館に行く』という夢を全力で応援してあげたいという気持ちからでした。

 

仮にそれがどんなに現実離れした事だとわかっていても、僕はその麗愛ちゃんの夢を一度も笑ったことはないし、本気で叶えばいいと思って応援していました。

 

ただそうして『楽しみながら麗愛ちゃんの夢を応援する』という、今まで何一つ疑うことなく続けてきた僕の行為は、無自覚の内に麗愛ちゃんを危険な場所に追いやっていたのかもしれないと考えるようになりました。

 

そう思えば思うほど、今のアイドル業界が怖くて危険な場所に思えて仕方なくなっていきました。

 

有名になればそれだけファンや関わる人も増えて、その分危険な相手に出会う可能性も高まります。

 

そんな可能性にも気付かず僕は、今までただ能天気にあの子を応援していたのかと思った時に「応援って何なんだろう」と疑問に思いました。

 

別にお金を稼ぐ方法ならアイドルの他にもいくらでもあります。

 

ただ、もしまだ幼い麗愛ちゃんの心に、これからのアイドル活動を通して一生消えない傷がついたらどうしようと、本気で怖くなっていきました。

 

そして僕はファンとして最もあり得ないであろう「麗愛ちゃんにアイドルを辞めて欲しい」と思い至るようになりました。

 

これはネガティブな感情が加速していた当時の僕の極論的な考えですが、その時の僕はたしかに、「こんなに危険なアイドル業界を生きる麗愛ちゃんを見ているのが怖い」と感じ、いつか致命的な傷を付けられる前に、安全な場所へ逃げて欲しいと思いました。

 

そしてその最悪なシナリオを避けるためなら、僕自身が麗愛ちゃんに会えなくなることなど何にも辛くないとも感じました。

 

こうした考えが巡っていたため、僕はAISの解散発表を聞いた時に「麗愛ちゃんに会えなくなる」という悲しみとともに、「もう麗愛ちゃんが危険に晒されることはない」という安堵を感じてしまいました。

 

おそらくファンとして考え過ぎな面もあるのでしょうが、この時の僕はややノイローゼになっていたので、こうしたタイミングでちょうど解散の発表があった時に、100%純粋にその報告を悲しむことはできませんでした。

 

そのため悲しみに暮れていた周囲のAISヲタさんに対して、少し温度差のある接し方をしてしまったことを今更ながら申し訳なく思っております。

その際は大変申し訳ございませんでした。

 

そしてここまで急に重い話を長々と失礼しました。

気分を変えてラストスパート、「AISの魅力とは」を書かせていただきます

 

 

AISの魅力とは

 

この質問は歴代回答者の皆さんが一番苦戦していた印象がありますw

なのでいざ自分が答える番になると不思議な気持ちですが、ここまで約4万字近く読んでくださった皆様に半端なことは言えないので、精一杯書かせていただきます。

 

 

ニセモノのプライド

 

AISの魅力を一言で言うならば、「ニセモノだったこと」だと思います。

 

それは「アイドルカバー」という反則級なコンセプトのもと、オリジナル曲を一つも持たなかったことからの表現なんですが、誤解を恐れず言うならば、AISの魅力はニセモノであるからこそ成り立ってきた事だと思います。

 

というのも言い方は悪いですが、与えられた楽曲をただ歌えば自動的に『本物』になれる他のアイドルと違って、AISの場合は常に『オリジナルとの対比』という厳しい視線に晒されます。

 

そのため半端なライブをすれば、原曲版のファンから辛らつな評価を下されることが元から宿命づけられていました。

 

しかしだからこそ、そうした「オリジナルとの比較で引けを取らないためにはどうすればいいか」という観点が生まれたのだと思います。

 

それは単純にスキルを磨くだけでなく、「原曲とは違うAISの色をどう出すか」という工夫にも繋がりました。

 

これはAIS最後まで名だたる数々のカバー先グループに対するニセモノであったからこそ生まれた魅力であり、そうしたニセモノであったからこそ、生半可に本物になったグループよりも強く輝けたのだと思っています。

 

そしてここまでの書き方から僕がZeroよりStay night派だと見抜いた皆さん、ぜひ近いうちに飲みましょう。

 

 

カッコいい負け方

 

僕が思うもう一つのAISの魅力は、グループが解散に至った流れに色濃く出ていたように感じます。

 

もちろん一ファンである僕には解散の理由など知る由もありませんが、本当に大雑把な言い方をすれば『思ったより人気が出なかった』という事になると思います。

 

そしてその集客が増えなかった原因は何だろうとあくまで一ファンなりに考えた時に、それはAISの現場にとても内向きな雰囲気があったからだと考えました。

 

ではその雰囲気はなぜできたのだろうと考えた時に、AISの現場はメンバーとファンが本当に相思相愛というか、バカがつくほどお互いのことしか見ていなかった気がするんです。

 

メンバーはどこまでもファン想いだし、ファンも「今は基本AISにしか通ってないです」みたいな専ヲタ率が他現場に比べて非常に高かったように思います。

 

なので先述のとおり「敗因」という見方をすれば、「新規を取り込みづらい閉鎖的な雰囲気」というネガティブな書き方になりますが、しかしあくまでそれはメンバーとファンが本当にお互いのことを大切にしていたからこそできた空気であって、個人的な不祥事などで突発的に活動終了するようなグループと比べて、どこまでもカッコいい負け方だったなと僕は思っています。

 

またグループが終わるとあまり現場で見かけないような人から、謎の運営宛ての罵詈雑言がネットで飛び交うケースをよく見ますが、僕個人としてはAISの運営さん方が今の皆さんで本当に良かったと思っているし、改めて、これまで作ってきてくださった楽しい時間を感謝するとともに、今まで本当にお疲れ様でしたと伝えたいです。

 

 

麗愛ちゃんへのメッセージ 

 

麗愛ちゃんへ。

 

その後お元気でしょうか?

 

残念ながられにゃあ隊は武道館を埋められる規模に成長することはできず、こうして無念のままAISの解散を迎えてしまったことは隊員である我々の力不足によるところが大きく、大変申し訳なく思っております!

 

ただそうして麗愛ちゃんを追いかける中で僕が出会った君のファンの人たちは、たしかにまぁ少し変わっていたけど(笑)、全員本当に優しくていい人達でした。

 

そしてなにより、それぞれ性格や得意分野や応援の仕方は違うのに、ひとつだけ共通することとして、みんな麗愛ちゃんのことが大好きでした。

 

僕は大好きな麗愛ちゃんを応援する中でそんな暖かい人達にたくさん出会えたことが本当に嬉しかったし、同じくたくさんいるアイドルファンの中からそんな優しい人達だけが麗愛ちゃんの元に集まったのは、なにより麗愛ちゃんが誠実にアイドル活動に向き合っていたことの証明だと思っています。

 

だから、もちろん数で言ったら武道館を埋めるには遠く及ばなかったけれど、そんな麗愛ちゃんのことを大好きだった人達がいたことや、その一人一人の存在を、少しでも自慢に思っていてくれたら嬉しいです。

 

AISが終わってからの自分に心配がないと言えばウソになりますが、少なくとも僕は、AISが終わってからの麗愛ちゃんには何の心配もしていません。

 

賢くて意思が強くて、周り思いで優しくて、そしてなにより可愛い麗愛ちゃんなら、この先どんな道に進んでも絶対大丈夫だと僕は信じています。

 

そんな麗愛ちゃんは僕にとって、本当に応援していて幸せなアイドルでした。

 

今まで自分よりも人を喜ばせようとたくさん頑張ってきてくれた麗愛ちゃんなので、これからはもっと自分を喜ばせるような生き方をしてくれたら嬉しいです。

 

そして、その生き方が再び芸能界に戻る事でも、そのまま一般人として過ごしていく事でも、僕はどちらでも構いません。

 

ただ一つだけお願いがあります。

どうかずっと幸せに生きていてください。

 

麗愛ちゃんに会えて僕は幸せでした。

アイドルになってくれてありがとう。

 

そしてひとまず、今まで本当にありがとうね。

 

最後に一言

 

本ブログをここまで読んでくださった皆様、マジで暇人ですn…ゲッフン!ゲッフン!

 

えー改めまして、4万字を超える独りよがりな駄文にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

 

気付けばラストライブから二ケ月以上が経ち、年の瀬も迫ってきた今日この頃、僕はなんで貴重な休みを丸一日パソコン叩いて終わってんのかと我ながら疑問に思いますが、こんな駄文に「面白い!」「早くつづき書いて!」と言ってくださる皆さんの声が嬉しくてここまで続けてこられました。

 

個人的には約二か月遅れでやっと夏休みの宿題を提出できたような達成感がありますが、このブログが完成に近づくにつれ、僕の中のAISが終わってしまう寂しさが現実味を帯びてきて一人泣いたのも事実です。

 

ですが、終わりがあるからこそ新しい始まりがあると思うので、そこは前向きに切り替えていければと思います。

 

偶然この記事を見つけて読んでくださった皆様、もしいらっしゃったらありがとうございました。

 

そして今までAISの現場でお世話になった皆様へ。

 

相変わらず僕は今後も楽しく能天気に生きていきますので、現場や環境が変わって会う機会がなくなってしまっても、時々思い出した時にこのクソ長いクソブログを覗きに来てくれたらクソ嬉しく思います。

 

それでは約4万字を超える長旅、本当にお疲れさまでした。

お粗末!

 

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